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第 十七 回
勝矢君が言うには「新開発のコンパクト爆弾の、位置発信機の反応が無くなってしまった」ので、作戦は危険で中止になったらしい。私は爆弾が爆発したときか金庫に入れて地中深くへ埋めたときのことが原因かなと、想像をしていた。
私は勝矢君に、「よくそんな機密が分かったね」と驚いて尋ねた。
「イヤ、敵がゾンビだからなんか、普通に紙に書いてあったよ」と、勝矢君は答えた。
「でも、まだ二つ、三つぐらいだろうけど爆弾はあるらしい」
「そんな…」
あんなのが繰り替えされてしまったら、最悪だ。もう耐えられずに、終わるだろう。苦しみの、現実が悪夢の如くだ。
もし、知らないゾンビに入れられてしまったら打つ手は、無いはず。徹底的に、絶対止めきらなければ…。
続く




