表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
当然、協力者なゾンビ  作者: 石川 瑠佳
11/20

第 十一 回

「ゾンビ君…お腹に爆弾が…」

 耳を鋭敏にしたら、お腹から機械の音が、聞こえたのだ。

 私は元婚約者の発言をこの時思い出すので、あった。

「アイツ…海型急仁。…殺す」

 ゾンビ君は悲しそうな顔をした。人間の感情が表れるように、なったのだろう。

 堪らずゾンビ君は、私を、抱きしめた。

 もう、世界が消えたっていい。こんな、世界なら…。

 とは思ったものの、死ぬのもシャクなので、とりあえずもっと頑張ろう。

 私は人間側の作戦の考察をした。多分、位置・発信機のようなものはある。人数的仕事のバランスや、『ゾンビ』な訳だし、盗聴器はないな。

 ゾンビを追い込んで、ゾンビ君がいたら、爆発をさせる。

 ゾンビ君に、私はキスをする。まるで、夏の暑い時のアイスのように触れると、落ち着いていい。

「ねえ、どうやったら爆弾をはずせる?」

 ゾンビ君は震えながら私から少し、離れた。現実を、思い出して、しまったのか。

「本当に無理だ…。身体の内部に埋め込まれている。これじゃあ、ゾンビの再生能力があってもはずした途端に、爆発をして死んだままだ。…手術跡は消えたが、これじゃあ酷い仇って訳だ」

 ゾンビ君はガタガタと震えて切なそうに笑う。

「待って…考える。アイツに私、土下座をしてはずして貰おうか」

 別に、土下座ぐらい人の命が助かるなら、何十回だってやってやる。

「ダメだ。こんなやり方をするヤツはやってはくれない」

 ゾンビ君は真剣に私を見つめて言う。



                     続く


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ