階層増やしてみた
「なぁ、このダンジョンって何回層だ?」
「ここだけですよ。ダンジョンポイント使って増やしてください」
だよな。まだ出来たてホヤホヤなんだからな。
「よし、階層増やすか。えっと、消費ポイントは500ポイントか。結構高いな」
「そうですね。まぁ、ダンジョン内に生物が居れば勝手にダンジョンが魔力とかを吸ってダンジョンポイントが貯まってくれるので大丈夫だと思いますよ。他にも死体をダンジョンに吸収させたりしてもダンジョンポイントは貯まります」
今居る生物は俺とアクアとブラッドウルフ5匹か。
「どのくらい貯まるんだ?」
「1日にその者のレベル分だけ貰えるはずです。私も生まれたてなのでLv1です」
全員Lv1だから7ポイントか。
「そもそも、どうやってレベルってあげるんだ?」
「倒した相手の魔力を吸い、一定に達するとレベルと身体能力があがるようソルティア様が創ったそうです。あと、身体能力は鍛えるてもあがりますよ」
なるほど、ゲームと現実の中間みたいになっているのか。それにしても、階層増やした方が良いか?
「まぁ、俺がレベルあげれば勝手に増えるのか。それなら増やしても良いか」
俺はパネルの階層増加の所をタップする。
──ゴゴゴゴ。
上の方で何かが動く音がし、とてつもなく床が揺れた。そして、その揺れにびっくりしたアクアが抱きついてきた。
「す、すみません」
「大丈夫大丈夫。皆地震怖いもんね。それじゃあ、地下1階を見に行くか」
俺はしがみついて顔が赤くなっているアクアを離してブラッドウルフ達を連れ上の階に向かった。
「森?なんで地下に森?」
作った階層は何故か森で覆われていた。
「森系統のフィールドですね。この見る感じ森と湖と言うフィールドだと思いますよ」
「いやなんで森?それにこの日光は何処から入ってきているんだ?」
「そこはまぁ、よく分かりません。多分、ソルティア様がなんとかしているのだと」
アクアが説明してくれるがよく分からない。まぁ、異世界だと思えばいいだろう。
「森のフィールドには他に何があるんだ?」
「森系統のフィールドには、森林、森と泉、森と湖、森と沼、森と砦、森と平原がありますね。他の系統は、大きく分けて迷宮系統、山系統、荒地系統、海系統があります。一応、当たりは迷宮系統ですね。魔物を上手く隠せるので」
まぁ、狼的には動きやすいフィールドだろうし良いか。
「よし。ブラッドウルフ達は牙狼を中心にこの階層を守ってくれ」
「「「「「ワン!」」」」」
俺はブラッドウルフ達にここを守らせる事にした。