俺、転生します
••••••ここは何処だ?確か俺はナイフが刺さって死んだはずだ。
俺が目覚めると何も無い真っ白な空間に居た。
「やぁやぁ、ようこそ。僕はソリティア。遊戯を司る女神をやってる者だよ」
いきなり、何も無い所から1人の女神?が現れた。
「君には僕が創った世界に転生してほしいんだ。僕ね、君の世界にある小説、漫画、アニメ、ゲームが大好きなんだよね。そこで思ったんだ〜。だったら自分でそう言う世界を創っちゃえば良いんだって。
それで創った世界の文明を開花させるために僕の目に溜まった異世界人を転生させたり転移させたりしているんだ。君もだよ。あんな面白い死に方されたらね。それに、ラノベとかも読んでて多少の知識はあるし古武術をやっていたんでしょ?それなら異世界でも余裕で生きていけるかな〜って思ったんだ」
「まぁ、俺が適任だって事は分かった。だがそんな危険な所に行きたくないな」
「君には危険な目にあってもらわないよ。君には新しい種族の始祖、つまり原種になってほしいんだ。勿論、魔王とかと戦わなくていいし、のんびり暮らすのも良いよ。あ、なんならダンジョンをあげるよ。ダンジョン内なら比較的安全だからね」
なるほど、この女神的には俺は死なれちゃいけない存在になるって事だから俺の安全は保証されているのか。それならやっても良いな。もう少し記憶を持って生きたいし。
「やってくれるんだね。それじゃあ、まず君が今後生活する世界について話すよ。君には『スノーレム』って言う名前の世界に行ってもらうよ。
今この世界にはねまだヒューマン通称人族、ディーマン通称魔人族、デーモン通称悪魔族、ビースト通称獣人族、エルフ通称森精族、ドワーフ通称土精族、ドラゴニア通称竜人族、マーメイド通称人魚族、エレメンタル通称精霊族しか居ないんだよ。まぁ、複数の種族の統合した名前だけどね。あと、魔王が創った魔物ってのがいるね」
「これだけ聞くに物凄い量の種族が居るような気がするんだが?俺が新しい種族の始祖になる意味無くね?」
「これでも少ないんだよ。君にはこれ以外の種族を創ってもらうよ」
女神はよく分からない四角いパネルを出した。
「これはね、種族の設定を入力するパネルだよ。これに君が成りたい種族の設定を考えて決めてね」
へ〜。こんなんで決めたりしているのか。分かりやすくていいな。
記入欄を見ると【種族名】【容姿】【寿命】【身体能力】【種族スキル】【魔力適正】と書いてあった。
「この種族スキルってのはそのままの意味でいいのか?それと身体能力の基準を教えてくれ」
「種族スキルってのはその種族のみが使えるスキルの事だよ。純血に近いほどスキルの効果は高くなるように設定したんだよ。身体能力の基準はヒューマンだよ。それと身体能力も種族スキルと同じで純血の方が効果が高いね」
女神は色んな種族の設定パネルを見せてくれた。
なるほど、大体分かった。早速設定考えるか。
【種族名:
血の濃さ100〜90%:吸血鬼(真祖)
血の濃さ90〜60%:吸血鬼
血の濃さ60〜1%:ダンピール】
【容姿:背中にコウモリの翼があり、牙が長いエルフ】
【寿命:1000年】
【身体能力:
生命力:ヒューマン6人ぐらい
体力:ヒューマン6人ぐらい
魔力:ヒューマン6人ぐらい
腕力:ヒューマン4人ぐらい
脚力:ヒューマン4人ぐらい
知力:努力によって変化(設定不能)】
【種族スキル:
吸血:血を吸い、体力・魔力を回復を回復する
超回復:体力を高速回復する
変幻自在:魔力を消費し、万物に変身する。身体能力が変化する
液体操作:魔力が通しやすい液体を魔力で操作する
血の契約:血を分け、眷属にする。眷属は吸血鬼化する】
【魔力適正:光系統の魔法以外からランダム】
これでいいかな。まぁ、俺がよく知ってる種族はヴァンパイアしかいないからな。
「できたの?ちょっと見せて〜」
俺は女神にパネルを見せた。
「なるほど、吸血鬼ね。これなら、設定もちゃんとしているからスノーレムに送れるね」
「ちゃんとしてなかったら送らせてもらえないのか?」
「そうだよ。身体能力とか種族スキルがおかしかったら転生させないからね」
まぁ、他の種族の設定があったから意外と簡単にできたしおかしな設定にしなかったからな。
「それじゃあ、君をスノーレムに転生させるね」
「なぁ、ダンジョンは?」
「わ、忘れてないよ。自分で言った事だしね」
絶対に忘れていたな。このまま転生させるつもりだっただろ。
「よし、今ダンジョン創ったからそこに転生させるね。それと、他の始祖も同じ日本人が多いから仲良くやってね」
「分かった」
「それじゃあ頑張ってね。【転生】」