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吸血鬼(始祖)の異世界建国記  作者: 河野原ぺこ/RiverPlain
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魔法が非科学的

「マスター。何やるんですか?」


 俺はアクアを連れ、草原まで来た。


「アクアには全力で魔法を撃ってもらいたい」

「え?なんでですか?」

「新しい魔法を創ったからな。それの試しがしたいんだ。一応防御魔法だから攻撃して欲しいんだ」


 俺は【帝王の城壁】の防御機能とかをアクアに説明した。


「凄い魔法を創りましたね。普通魔法を創るのは難しいはずですが••••••」

「そうか?ただの漢字だと思うが?」

「か、かんじ?」


 え?漢字とかないのか?でも、魔法陣の文字には漢字が使われているし。


「【帝王の城壁】。これの術式読めるか?」

「知らない文字ですね。ソルティア様からもらった知識にもありませんね。でも、いくつか知ってる文字もあるものもあります。もしかして、魔法文字ですか?」

「魔法文字?何だそれは?」

「魔法文字とは魔法の威力をあげるのに使われる文字です」


 アクアはそう言いながら【球】【槍】【矢】【壁】【火】【水】【土】【風】【闇】【光】と地面に書いた。


 ただの漢字にしか見えないな。もしかしたら、漢字はこの世界では魔法文字って呼ばれているのか?そもそも、この世界の言葉が日本語だからな。そうなるように女神ソルティアが創ったのかもしれん。


「この世界の共通語はあるか?」

「ありますよ」


 アクアは平仮名と片仮名を書き上げていく。

 俺の予想は合っていたようだ。それと、魔法陣に平仮名を使っても発動できるようだから漢字は魔法の威力をあげる物で間違いないだろう。


「ありがとう。大体分かった」

「これぐらいいくらでも聞いてくださいよ」

「それじゃあ、この魔法の力を試したいから魔法を撃ってくれ」

「分かりました」


 アクアは10メートルぐらい離れて魔法の準備をする。


「【帝王の城壁】」

「【風球】」


 俺が障壁を展開し、それにアクアの風属性魔法が当たる。すると、魔法は分解され障壁の横にあった魔法陣から【魔球】がアクアに目掛けて放たれた。それをアクアは顔色変えず避けた。


「カウンター機能も付いているんですか。凄いですね」

「まぁ、創るの大変だったからな」

「あの?魔法ってこれだけですか?」

「ん?まだあるが見てみるか?」

「是非お願いします」


 仕方がないな。【火竜】でいいかな?


「【火竜】」

「おぉ!ドラゴンですか。魔法はイメージしている物が強いと威力もあがるので良いと思いますよ」


 へぇ〜。イメージとかも関係するのか。非科学的な事が多いな。まぁ、神様がいる時点で諦めている。


「でも、じゃじゃ馬になってしまうので【魔力操作】が難しくて私とには使えませんね」


 そういえば、俺【魔力操作】のレベルがMAXだったな。おかげでこんな魔法も使えるのか。【魔力操作】のレベル上げしてて良かったな。


「あ、そうだ。これも見てほしいんだ。【白炎】」


 俺が鍵言葉を唱え青白い炎を発生させる。


「新しい属性の魔法ですか?なるほど、武器の【付与】とかに使ったら綺麗になりそうてすね」


 【付与】か。まだ自分専用の武器とか作っていないから、まだやらないけどいつか【白炎】を【付与】してみるか。

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