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始まりはいつも

飯を食い、だいぶ経ち俺は自室で寝てしまったようだ。


トットットッ、誰かが階段を上がってくる。

俺の部屋のドアが大きくバンッと開く。


奏閉かなた!あんたまた学校に行ってないの?まったく、どうしてあんたは───」


母親が帰ってきたんだ。またいつもの怒号が始まった。

うるさいなぁ。俺だって罪悪感くらいある。

「ちょっと、聞いてるの?!」

「聞いてるよ。毎日同じことしか言わないじゃん。」

「あんたが同じこと言わせるからでしょ!!ちょっとはお母さんの身にもなってよ!」


どうでもいい母親の言葉が脳裏をぐるぐる巡る。


──プツン、と俺の中の細く透明な糸が切れた。


「・・・俺なんか居なければよかったんだな。」


逆ギレだって分かってた、でも居た堪れなくてこの場に居たくなかった。何故か今日は衝動が抑えきれなかった。

俺は咄嗟にリュックを背負って、母親を押しのけ玄関のスケボーを持って外に出た。

背中から俺を呼ぶ声が聞こえた。もうどうでもよかった。何も考えたくはなかった。




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