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8:00a.m.

作者: 雨月 秋

左眼で見ると、世界は揺れていた。天井にぶら下がる夢のストック、染みついた使用済みの夢。揺れて、笑う、揺れて、泣く。夢中の雲が流れ出て、雨が降っている。カーテンの隙間から差し込む陽の光が眩しい。ブレる憧憬が、雨粒として、きらきらと輝いている、それを綺麗と表現するのは、あまりにも残酷なことだった。世界が揺れて、私の左眼に見える海が繊細に歪む、足元が液体になって、深い深いどこかへと、沈む、陽も沈んでしまえばいいのに、と空想の日めくりカレンダーを乱暴に破っては、部屋を散らかす、一枚舞い落ちるたびに、世界が揺れる。


左眼から涙が溢れて、今日も世界が始まる。

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