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二話 いきなり破滅のフラグが立ちました

「まだ、意識がはっきりしてないのかしら?」


私が何も答えないことから美女が心配そうに頭を撫でてくれた


多分彼女はルナ・アルバーン

アルバーン公爵夫人でエレオノーラの母だ


「お母様、私は「よかった!」


とりあえず、今はお母様に大丈夫だと伝えようと話しかけたところ、お母様にまた抱きしめられた


なんだろう…暖かくてくすぐったいな


「エレオノーラごめんなさい、まだあなたを殿下と会わせるには早かったみたいね

あのヘタレが断りきれなかったせいで倒れてしまうなんて…」


ん?

ちょっとまって、ルナ・アルバーンって儚げな美人で三歩後ろを歩く大和撫子のようなおとなしい人じゃなかった?


今ヘタレとか聞こえたんだけど…聞き間違いだよね!

それより王子と面会?

なんかぼんやり覚えてるような…


って金髪に碧眼の私と同じくらいの王子…攻略対象じゃん!


近づいて婚約なんてしたら悪役令嬢まっしぐらじゃ…

やばいやばいやばい!

絶対に婚約だけは阻止しなきゃ!


「お母様、ごめんなさい

私、よく覚えていなくて…殿下とのお茶会って?」

「いいのよ、エレオノーラ

いきなりのことで驚いてしまったのよね?

今回の面会はエンズワーズ王国第一王子であるルーカス・エンズワーズ殿下とアルバーン公爵家令嬢エレオノーラ・アルバーンとの婚約のためのお茶会だったの」


ダメじゃん!

もう婚約すること確定してるじゃん!


え?もう破滅フラグ?

早すぎるよ!


「ルーカス殿下と婚約…」


私は呆然と呟く


「あら?エレオノーラは嫌だったかしら?

でも安心して?今回のお茶会は婚約者候補としてお会いしただけよ?

まだ本決まりではないの」


良かったぁぁああ!!

まだ破滅フラグは立ってなかった!


「そうなのですか?

ルーカス殿下との婚約など私には恐れ多いことですわ

私よりもお似合いな令嬢がたくさんいらっしゃいますもの」


「エレオノーラ以上の令嬢がたくさんいるとは思わないけど…確かに婚約者候補はたくさんいるからまだどうなるかはわからないわね」


よし!

全力で押し付けよう!


「ただ…「エレオノーラ!目が覚めたのかい!?」


お母様が何かを話し始めたところ、金髪碧眼の美形が飛び込んできた


ええ!?


彼はエドワード・アルバーン…つまりエレオノーラの父親のはずだ


なぜ断定できないかというと、ゲーム内のエドワードと違いすぎるからだ

容姿は少し若いだけだが、性格が違いすぎる


エドワードって冷酷宰相様じゃなかった!?


「エドワード…エレオノーラが心配だったのはわかりますが…ノックくらいしたらどうです?」

「すみませんでした」


母に微笑まれて(黒い笑みで)土下座するような男じゃなかったはずだ


私のの知っている月に照らされし聖女は愛を望むの世界とは違うようだ


「お母様…お父様も悪気があったわけではないですし…心配をかけてしまった私が悪いのですわ」

「エレオノーラは優しいのね!

こんなヘタレなんて放っておいてもいいのに…

エド、次はないですわよ?」

「はい」


うん、やっぱりお母様も性格が違いすぎる


ここは月に照らされし聖女は愛を望むの世界に似た別の世界のようだ


これなら破滅フラグを回避できるかも!


「あ、エレオノーラ

王家からルーカス殿下との婚約の打診を受けて正式に婚約者に決定したよ」


ええ!?

せっかく破滅フラグを回避したと思ったのに!?


「そんな!?」

「あれ?嫌だったのかい?

でも決まっちゃったしなぁ…断れないんだよね」

「あら?急な話ね、でもなんで1人で決めたの?」


お母様、笑顔が怖いです

でも私の人生がかかっているのでお母様に頑張っていただきたい


「ルーカス殿下がエレオノーラのことを気に入ったみたいなんだ

王家からの打診では断るわけにはいかないだろう?」

「これだからヘタレは…」

「ええ!?」


どういうこと?

私を気に入った?

初めてあったはずなのに?



よくわからないけど回避したはずの破滅フラグはしっかり立っていました



読んでいただいてありがとうございます!

ブックマークをしてくださった方がいて、とても嬉しいです!

拙い文章ですがこれからも見守ってください!

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