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11話 ブラコン

あまりの驚きに言葉を失っていると、ルーがウィリアム殿下を叱った


「なんてことをいうんだ、ウィル!


そもそもエレン達がいじめたといっているが、先触れも出さずに公爵家に来たのはウィルで、エレンにぶつかりそうになったウィルを護衛のエルサが止めただけだろう!


エレン、すまない


この子は第二王子のウィリアム


どうも思い込んだら聞かなくて…」


ルーが申し訳なさそうに私に謝る


ルーが早熟なだけでウィリアム殿下は王族とはいえ普通の5歳児なんだなぁ


そう考えるとウィリアムはの言動も可愛く見えて来た


「気にしていませんわ


私たちも怖い思いをさせてしまったみたいですし…」


そういってウィリアム殿下を見ると不機嫌そうにそっぽを向いた


「はぁ…」


ルーがため息を吐く


なんか珍しいな


「ウィリアム殿下、よかったらお菓子でもお食べくださいな」


そう言ってお菓子を差し出す


「お前の出すお菓子なんていらない!」


しかしウィリアム殿下は不機嫌そうに怒鳴った


でも、殿下…さっきからお菓子をチラチラと見ているの私知ってますのよ


なんかウィリアム殿下を見てると意地悪したくなるなぁ…


でも恨みをもたせたくないし…


「兄様はお前なんかにはもったいないくらいいい男なんだ!


わかったらとっとと身を引け!」


いや、破滅フラグを回避するためにもできたらそうしたいけど…これ政略結婚のようなものだし…


っていうかルーはどの程度まで話してるのかな?


まぁ、話してないよね…

ちょっと子供すぎるもの


やめようかなって思ったけれどちょっといじめようかな?


「あら、殿下はお兄様思いですのね


お兄様の婚約者はこの国一番の女性の方がいいとお考えとは…


陛下や王妃殿下の認めてくださった私よりさぞ優秀な方を知っていらっしゃるのですね


そのような方がいらっしゃるのであれば私、身を引かせていただきますわ」


「言ったな!

なら今すぐ婚約破棄しろ!」


あら、どうやら嫌味は伝わらなかったみたい


うーん…ルーは笑いを堪えているし…いいのかしら?


「…ククッ……だっ、ダメだよ

…エレンは…クッ……おれと結婚するんだから……プッ…」

「兄様!?」


まあ、むりだよねぇ


いくら王子でも陛下と公爵家の取り決めを破棄するのは難しいし…


ルー思いだけど…ちょっと行きすぎてるかな?


まぁこれから成長してくれるといいけど…



なんかウィリアム殿下を見ていると飼い主大好きなダメ犬を思い出すなぁ…


「ぼっ、僕は認めないからな!!」


そう言って泣きながら第二王子は去って行った

というか、ルーに王宮に返された


嵐が去ったなぁ


なんかウィリアムもイメージと違うなー


確かウィリアムって優秀な兄にコンプレックスを感じて兄を憎んでいるはずじゃなかったっけ?


決してブラコンではなかったはず


ゲーム開始まであと10年…これから変わるのかな?

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