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1月2日 朝


昨日は帰ってきてから朝までネットで動画を見てそこから寝て、起きたら夜になっており、母親の作ったおせちと雑煮とそばを食ってお腹がいっぱいになったところで再び寝てしまった。


夜中にマオちゃんと出掛けたとはいえ、結局いつもの寝正月だったな。


あくびがでた。


寝すぎて眠いというよくわからない状態で、体中が痛い。


いよいよ明日だな。

約一週間ぶりに二人と会える。


ほのかちゃんも入れて3人で会おうかとも提案してみたが、ほのかの前だと恥ずかしくて甘えられないとやすなちゃんに却下された。

へそを舐められたりする予定だもんな、そりゃそんな姿をほのかちゃんに見られたら恥ずかしいわ。


俺もヘソを舐めてる姿をほのかちゃんに見られたらすげぇ恥ずかしい。


その分、今日は遊ぼうと思い、電話で遊びに誘うと、マオちゃんも呼んでいい?と聞かれたので快く了承した。


____________________



待ち合わせ場所につくと、二人が既にいた。

待ち合わせ時間は11時で、まだ20分も前なのに二人とも早いな。


ベンチに座り、携帯を見ながら楽しそうに笑っている。

動画でも見てるのかな?



離れた位置から二人の格好を見た。


マオちゃんは昨日と同じピンク色のダウンジャケットで、黒と白のチェック柄ミニスカートを穿いている。

そこから伸びた足に赤と黒の縞ニーソを穿いている。

すぐ横に黒のリュックが置かれている。


ほのかちゃんは赤いダッフルコートを着て、首にはこの前あげた首輪をしており、黒のミニスカートを穿いている。

生足に茶色のブーツを履いた足を組んで座っている。


「何見てるの?」


二人に近づいて話しかけた。


「あっ・・・アキラが急に話しかけるからやられちゃったじゃん!」


少し怒った口調でそう言って、俺に携帯の画面を見せて来た。


画面にはひらながの白い文字で「げ~むお~ば~」と「56」という数字が白色で書かれており、饅頭みたいな白いキャラがぐったりしていた。

ゲームをやってたのか。


「ごめんね、動画でも見てるのかなって」


「これすっごく面白いよ!マオちゃんが作ったんだって!」


興奮気味にほのかちゃんがそう言ってきたので驚いた。


「えっ!作ったの?凄くね!?」


「いえいえ!全然すごくないですよ!ネットに作り方が書いてあったので、それを見て作った単純なゲームですし・・・」


「その単純さがいいんだって!!」


ほのかちゃんの大絶賛ぷりに、凄くそのゲームに興味が湧いてきた。


「マオちゃん!それ俺にもちょうだい!」


「いいですよ!今送りますね」


ゲームアプリをもらった。


それを起動してマオちゃんの隣に座った。


画面には黒の背景に白い饅頭みたいなキャラクターがニコニコと笑って跳ねており、「すた~と」という文字が書かれている。


「前から障害物がいっぱい来るので、指を上に滑らせて避けてください」


マオちゃんにそう説明されて、すた~とを押した。

すると、強制横スクロールが始まって、前から岩が転がってきた。

画面を指でこすって岩を避けた。


しばらく岩避けが続いてそれは楽に避けられたのだが、岩から馬がコチラに向かって走ってくるのに変わり、障害物の高さが変わったのでその分指を激しくこすった。

馬がキリンになったので、長い首にあたらないように必死にこすった。


「むっ!」


突然画面の上にトゲが出て来た、それにあたらないように指の滑らし具合を調節するのが難しく、トゲに突き刺さってゲームオーバーになった。

画面に「34」と表示されている、これは障害物を避けた数かな?


「なかなか難しいね、もういっかい」


何度かやってみたが、どうしてもトゲが出てくるあたりでやられてしまう。

30から35を行ったり来たりするだけで、そこから記録が伸びない。


「ぐぬぬ」


確かに単純なゲームだが、妙にハマってしまうこれ。


「アキラ下手だねぇ~」


ほのかちゃんがマオちゃんの隣から移動して、俺の隣に座ってきた。


「ほらみて!!」


見せられた携帯画面には「68」という数字が書かれていた。

さっきより記録伸びてんじゃん!!


「ぐぬぬ!慣れれば俺だって!!」


何度かやってようやく慣れて来たと思ったら、今度はキリンの迫ってくるスピードが速くなったり遅くなったりで、指をこするタイミングまで計らないといけなくなり、頭がこんがらがってきた。

しかし、記録は「82」とかほのかちゃんを超える事には成功した。


「どうだほのかちゃん!!」


「残念でした~!!私は108になったから!」


それを証明するかのように画面を見せて来た。

たしかにそう書いている。


「マジかよ!俺もそこまでいくからな!!」


その後も何度かやってみたが「90」あたりをウロウロするだけでそこから全然伸びなかった。


「くそぉ!もうだめだぁ!指いてぇ!」


限界を感じてやめる事にした。


「ふふん!私の勝ちぃ!じゃ、そーいうことで・・・」


ほのかちゃんが自分の頬を人差し指で二度叩いた。


「ちゅうして」


「そんな約束した覚えはないが」


「してないけどアキラの負けでしょ?早くしてよ」


「しないしない」


「んだよぉ!けちぃ!」


不満気な声をだして俺を軽く睨んで来た。


「それより、ちょっと早いけどお昼御飯にしようよ、何食べたい?もちろん俺の奢りだから何でもいいよ」


二人の顔を見た、するとほのかちゃんが右手を元気よくあげた。


「はい!今日は私がおごりまーす!」


「え、いいよ」


「だめだめ!おねぇちゃんに奢られてばっかりじゃダメだってこの前言われたの!だから嫌でも奢るから!!もちろんマオちゃんも奢ってあげるからね!」


「いえいえ!私のは自分で出しますので・・・」


「いいからいいから!遠慮してるとチチ揉んじゃうぞぉ~」


そう言って、卑猥な指の動きをさせながら両手をマオちゃんの胸に前に持って行くと、マオちゃんが身を引いて避けた。


「やっ!やめてください!・・・わかりました!わかりましたからぁっ!」


「じゃ、そーいう事で何食べたいの二人とも」


____________________


俺達はファミレスにやってきた、ほのかちゃんはもっと高い物でもいいよとは言っていたが、そーいうわけにもいかない。


テーブル席に座ると、俺の右隣にほのかちゃん、対面にマオちゃんが座った。


店員さんが来て水をテーブルに置き、ご注文がお決まりになりましたらお呼びくださいと言って去っていった。


二人がコートとジャケットを脱ぐと、ほのかちゃんが黒の網目模様のセーターを着て。

マオちゃんが同じく網目模様の水色セーターを着ていた。


メニューを見ていると日替わりランチが目に入った、お値段もお手頃だしこれにしようかな。


「アキラは何にするの?」


肩がぶつかるほど身を寄せて聞いて来た。


「この日替わりのやつ」


メニューを指さした。


「だめだめ、そんなのいつでも食べれるじゃん!これにしよ!」


ほのかちゃんの指差す先にステーキが載っていた。

ファミレスとはいえ、それなりのお値段がするステーキだ。


「いいって、日替わりでいいから」


「だーめ、マオちゃんもステーキでいいよね?」


「えっ、私はオムライスでいいです」


「うん!ステーキだね!じゃ押すね!」


ほのかちゃんが呼びだしボタンを押し、やってきた店員さんにステーキ3つを頼んだ。

強引だなぁ。


________________


待つ事数十分、そのステーキがやってきた。


鉄板のステーキ皿に乗ったお肉から食欲をそそるソースの焦げた良い匂いと肉の焼ける音が出ていた。

泡立つソースの感じからかなりアツアツな感じだ。


肉の端が鉄板からハミ出す程お肉がでかく、付け合わせに大きな皮つきじゃがいもが二つにカットされたものと、コーンとブロッコリーが乗っていた。


「でっか!食べよ食べよ!!」


驚きの声をあげたほのかちゃんがナイフで肉を切った。

じわっと肉汁が出て来た。

かなり分厚い。

それを口に運んだ。


「うまっ!ファミレスレベルでもなかなかやるねぇ!二人も早く食べなよ!」


そう言われて、俺もナイフで切って口に入れてみた。

おぉ!柔らかい!ファミレスだし、硬いお肉を予想していただけにこの柔らかさは意外だった。

和風ソースのおかげか、油っぽくもなく、次々に口に入れたくなる程あっさりしている。


ファミレスなのになかなかやるな!!


たしかにそう言いたくなる。


「はむはむ・・・ふぎゅ!やわらかい!おいひぃ・・・おいひぃよぉ!」


幸せそうな顔でニコニコしながらマオちゃんが肉を頬張っている。

美味しそうに食べるなぁ。

実際美味しいんだけどね。


互いに何もしゃべらず夢中で食べていると、口元をソースでかなり汚しているマオちゃんに気づき、紙ナプキンを取って拭いた。


「・・・すみませぇん・・・」


恥ずかしそうにそう言って、照れ笑いを浮かべた。


「わたしはー?」


俺の袖を引っ張ってそう言ってきたので、口元を見ると、別に汚れてはいなかった。


「よごれてないよ?」


「汚れてなくても拭いてよぉ!」


拗ねた甘える声を出してきたので、紙ナプキンで拭いてあげた。


「ありがと!アキラも拭いたげる!」


「いいっていいって!ふむむ!!」


無理やり拭かれた。


_________________


ステーキを食べ終える頃にはお腹がいっぱいになっていた。


「ふぅぅ・・・おなかいっぱい!」


ほのかちゃんが満足そうにお腹を叩いた。

服の上からとはいえ結構いい音がなってつい見てしまった。


おなか。

ほのかちゃんのお腹もマオちゃんみたいに膨れてパンパンになってるんだろうか?


気になる。


気にしてどうすんだそんな事。


「ん?アキラどこみてんのー?・・・ひょっとしておなか?」


やべぇバレた。


「あ、いや、いい音が鳴ったなぁって思って見てただけで・・・」


「あ、叩きたいの?いいよ!」


お腹をコチラに向けて来た。


「いやいいって!」


「いいからいいから!」


無理やり腕を掴まれて、ほのかちゃんのお腹の上に手を乗せてしまった。

手の平の感触から察するに、少し膨れているけどパンパンって感じじゃないな。

軽く何度か押してみると、むにゅむにゅっとしていた。


「ふふ、くすぐったいって!」


少し笑いながらそう言われたので、手を離した。


「ごめん!」


「叩かないの?」


頬を少し赤く染めたほのかちゃんが首を傾げて聞いてきた。


「叩かないよ!」


「じゃあどうして見てたの?・・・アキラってもしかしてぇ・・・おなかフェチなの?」


「えっ、違うよ!」


違わないけど。


「ん?その反応は図星でしょ!そかそか、アキラはお腹フェチかぁ・・・だからかぁ・・・」


何やら一人で納得して頷いている。


「明日色々するんでしょ?私知ってるよぉ」


ニヤニヤしながら俺を見てきた。

知ってるって、やすなちゃんから聞いてるのか?

そんなことまで話しちゃうんだ姉妹って。


「そーいう話はマオちゃんの前でしちゃだめだって」


マオちゃんの方を見ると、キョトンとした表情をしていた。


「?」という感じだな。


しかし、何かを察したのか、リュックから箱ティッシュを取り出してテーブルの上に置いた。

用意がいいね。


「それならそうと、この前言ってくれればいくらでも見せてあげたのに・・・」


この前とはラブホに行った時の事か。

残念そうな顔で、少し怒ったような口調をしている。


「ねぇ、このあとホテルいく?」


小声だけど何て事言ってんだよ。


「むひゅっ」


変な声を出したマオちゃんが、鼻を紙で押さえた。


「こらこら、何を言って・・・」


俺もつられて小声になった。


「ねぇマオちゃん」


無視された。


「マオちゃんも一緒に来る?」


「へ・・え・・・え?」


マオちゃんの顔がみるみる赤くなっていった。

鼻を押さえてる紙が少し赤くなった。


「こらこら、マオちゃんを巻き込むんじゃない」


小声でそう言いながら、ほのかちゃんの頭に軽くチョップを入れた。


「大丈夫、二人でアキラにお腹見せるだけだよ?だから一緒に行こうよ」


また無視された。


マオちゃんが困った表情でこっちを見て来た。

俺に何とかしてほしいんだな。


「いい加減にしろ・・・ていっていっていっ」


先程より少し強めにチョップで叩きまくった。


「痛いなぁ・・・そんな事言って、ホントはマオちゃんがどんなお腹してるか気になってんだろぉ?」


脇腹を指で突っついて来た。


気になるも何も、既に見てるんだけどね。


「なってない、それに、中学生をホテルに連れて行くとかとんでもねぇよ」


「アキラ逮捕されちゃうね、くふふ」


「笑い事じゃねぇって」


「ちっ仕方ねぇな・・・今回は勘弁してやる」


何で偉そうなんだよ。


____________________


ファミレスから出た。


マオちゃんと共に、ほのかちゃんにごちそうさまと言った所で、カラオケに行こうと提案されたので、行く事にした。


部屋に入ると、ほのかちゃんがコートを脱いでソファに置いたので、俺も上着を脱いだ。

ほのかちゃんがなぜか壁の隅に立って上を見上げた。


ちょうど上に監視カメラがある。


「ここならカメラの死角だし、入口からも見えない!・・・とーいうわけで・・・ほいっ」


突然ほのかちゃんがセーターを両手でめくってお腹を見せて来た。

あまりにも急だったので止める事も出来なかった。


ほっそ!!

腰がくびれて細すぎる!!

さっき食べたばかりだから、ほんの少しだけポコっとしてるが、こんなの全然出てる内に入らない。


って!見てる場合じゃない!


「こらこら!」


慌ててセーターを掴んで下ろした。

しかし、再びめくってお腹を見せて来たので、両腕をつかんでもうめくれないようにした。

だが、物凄い力で再びめくろうとするので、壁に両手を思い切り押さえつけた。

俺に押さえつけられた手を何とか動かそうと必死の形相で抵抗しているが、どうやら俺の力には敵わないようだ。


「ぐぐぐ・・・マオちゃん!アキラなんとかして!」


「えぇ!?」


背後からマオちゃんの戸惑う声が聞こえて来た。


「くすぐっちゃえ!!」


「そんなのむりです!!」


「どうやら助けは来ないようだな!観念しろ!!」


「くっそぉ・・・ちゅっ」


「うぁっ!」


突然頬にちゅうされて、動揺してしまった俺は両手を離してしまった。

その隙をつかれ、脇腹を思い切りくすぐられた。


「うひゃひゃひゃ!!やめろ!やめろって!!」


あまりのくすぐったさに足がもつれ、その勢いでソファに座ってしまった。


「ほれほれほれ!」


「あひゃひゃ!!」


ほのかちゃんの攻撃が止まらない。

脇腹をくすぐられ、体勢も悪いせいか、全く力が入らず、その行為をやめさせることが出来ない!

どうしたらいいものかと焦っていると、ほのかちゃんの背後で動揺しているマオちゃんと目が合った。


「マオちゃん!うひゃひゃ!!ほのかちゃん何とかして!!」


「ど、どうすれば・・・」


「くすぐっちゃえ!!」


「わかりました!!!」


よし!


「えっ!うそぉ!!」


ほのかちゃんが驚きの声をあげたと同時にマオちゃんがほのかちゃんの脇腹をくすぐった。


「いやぁんっ」


今まで聞いたこともないような声をあげ、ほのかちゃんの体がのけぞった。


「変な声出しちゃったじゃん・・・マオちゃん、覚悟はできてるよねぇ?」


ターゲットが俺からマオちゃんに変わった。


「できてませぇ~ん!」


マオちゃんが怯えて動揺し後ずさりしはじめた。

このままではマオちゃんが危ないと感じた俺は、背を向けて油断しているほのかちゃんの脇腹をくすぐった。


「やぁぁん!」


再び体をのけぞらせたほのかちゃんの腰が抜けて、ソファに座り込んでいた俺の膝の上に尻もちをついて座ってきた。

マオちゃんに再び何かしに行くかもしれないと思った俺は、腰に両腕をまわして思い切り抱きしめた。


「うやぁん!・・・もぉ・・・あきらぁ・・・うぅぅ・・・そんな事されたら・・・甘えたくなっちゃうよぉ・・・」


甘えた弱々しい声を出しながら俺に体重をあずけてもたれかかってきた。


「ちゅうしてぇ」


もたれながら俺の右肩に頭を乗せ、甘えた目で俺の顔をじっとみつめながらそう言ってきた。


「こらこら、ここはそーいう事する場所じゃないだろ?」


腰に回していた腕を離した。


「その気にさせたのはあきらでしょ?・・・じゃあちゅうはいいから、さっきみたいにギュってしてほしぃ」


「だめだめ、いいからどいて」


「やだぁ・・・こんなに居心地の良いイスはないよ・・・ずっと座ってるぅ」


そう言って俺の両手を指をからめて握ってきた。

つい握り返してしまったが、すぐにその手を振り払った。

だらけた感じで俺にもたれ、両足を思い切り開いて俺の上に座っている。


「俺はイスじゃない!それに、マオちゃんの前でそんなカッコして恥ずかしくないのかよ!」


「まおちゃ~ん、こっちきてぇ・・・」


「あ、はい」


ほのかちゃんに手招きされてマオちゃんがこっちに歩いて来た。

すると、ほのかちゃんが横に滑る感じで俺の膝の上から降りて隣に座った。


「マオちゃんもアキライスに座ってみて」


「えっ!出来ませんそんな事!」


「気持ちいいよぉ?アキラってすっごいヌクヌクしてて、背中からジワジワそれが伝わってきてヤヴァイから!」


「・・・でもぉ・・・アキラさんの上に座るなんてそんな事できませんよぉ・・・」


そう言ってチラっと俺を一瞬見て来た。

座りたそうだな。


あ、そうだ!

膝の上に座らせたら、もしかしたらおにぃちゃんって呼んでくれるかも!

兄が妹を膝の上に座らせるなんてあるあるだろ!!


「遠慮しないで座っていいよ?」


「えっ」


マオちゃんが驚いた表情をした。


「ほらほら!アキラもこう言ってるし、すわってすわって!」


「で、でもぉ・・・あきらさん・・・ほんとにいいんですかぁ?」


やっぱ座りたかったんだ。

少し頬が赤くなって恥ずかしそうだけど、おにぃちゃんチャンスを逃すわけにはいかない!


「いいよ、おいで」


自分の膝を叩いた。


「じゃ、じゃあ・・・遠慮なく・・・」


俺に背を向けてゆっくりと腰をおろしはじめた。


「ちょっとまったぁ!!」


「へうっ!!」


突然ほのかちゃんが大声をあげて座ろうとしたマオちゃんを止めた、かなりびっくりしたのか、きをつけのポーズをした。


「そのダウンジャケット脱いで座りなよ、それ着てたらヌクヌクわかんないよ?」


「あ、はい・・・そうですね」


ジャケットをその場で脱ぐと、それをほのかちゃんが無理やり奪い取るような感じで受け取った。


「あ、すいません」


「着席!!」


「は、はい!」


ほのかちゃんの掛け声と共にマオちゃんが座ってきた。

しかし、膝の先端に座って、背筋をピンとさせている。


「それじゃヌクヌクわかんないでしょ!えいっ!」


マオちゃんの肩をほのかちゃんが押すと、俺に勢いよくもたれかかってきた。


「きゃうぅ!!・・・あ、うぁ・・・あったかい・・・」


マオちゃんの体から力が徐々に抜け、俺の右肩に頭を乗せて来た。

目を閉じて、とてもリラックスした表情をしている。


「でしょでしょ?・・・」


ほのちゃんが俺に目配せをして、指をさした。

その指さす先を見ると、マオちゃんの足がだらしなく開いてしまっている。


まるで「誰でもこうなる」とでもいいただけだな。

マオちゃんは自分の足が開いてしまっている事に気付いていないようだ。

もし気付いてたら今頃鼻血出してると思うし。


「まおちゃぁ~ん・・・ヌクヌクして気持ちよくなっちゃったのぉ?・・・すっごく可愛い顔してるよぉ?」


そう言って、優しい笑みを浮かべながらマオちゃんの頭を撫で始めた。


「ふぅん・・・んぅぅ?」


撫でられた事で目を少し開け、潤んだ瞳でほのかちゃんをじっと見ている。

顔全体が真っ赤になってきた、マオちゃんの体がかなり熱くなってきている。


鼻血出さないよな?


「んぅぅ・・・ほのかおねぇちゃん・・・もっとなでなでしてぇ・・・」


物凄く甘えた声を出して、ほのかちゃんに甘えだした。


「うわ!うわうわぁ!いいよぉ!いっぱい撫でてあげるぅ!いいこいいこ・・・かわいぃ・・・」


ほのかちゃんが興奮気味そう言って、マオちゃんの頭を何度も何度も撫でている。


あれ?俺は?

俺の事はおにぃちゃんって呼んでくれないの?


俺も撫でたら呼んでくれるかな?

でも撫でたら鼻血だしな。

くぅぅぅ!ほのかちゃんがうらやましい!!


急にほのかちゃんが立ち上がって、ソファの上に置いてあったリュックの中から箱ティッシュを取り出した。

そして紙をちぎって丸め、マオちゃんの鼻の穴両方につめた。


「いくよ?・・・ちゅっ」


「ふやっ!!んん!?」


突然ほのかちゃんがマオちゃんの頬にちゅうした。

それに驚き、飛び上がりそうな程に体が跳ねたマオちゃんをほのかちゃんがおさえつけた。


「うごいちゃだーめ・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅっちゅっ」


「はぁ・・・あはぁ・・・やめ・・・だめぇ・・・はぁぁ」


鼻に詰めていた紙が真っ赤に染まってきた。

最初は抵抗していたものの、出血によって体に力が入らないのか、無抵抗になった。

目がかなりうつろになってきた。


「ほのかちゃん、それぐらいにしといてあげなよ」


「あといっかい!・・・ちゅっ」


「えふぇ・・・ふぇぇ・・・」


マオちゃんが力の抜けた声を出して、俺の膝の上からずり落ちそうになったので、腰に両腕を回して支えた。


あ、やっちゃった。


「ふぁぅぅ」


うつろな目のまま、マオちゃんが可愛い声で小さく呻いた。

そして、白目をむいて気絶した。


「ちょ!マオちゃん!?しっかりして!!!」


ほのかちゃんが慌てた声を出して、肩をゆすった。


すぐに目を覚ましてくれたのでホッとした。


「ごめん!ずり落ちそうだったからごめんよ!大丈夫!?」


「んぅぅぅ・・・だいじょぶですよぉ・・・慣れてますからぁ」


それは鼻血を出すことに慣れているのか、気絶することに慣れているのかどっちなんだろう。

後者だとしたら、以前から何度も気絶してるって事なのか。


そんなことより!!


「横になったほうがいいよ!ほのかちゃん!ちょっと手伝って・・・」


「まってくださぁい・・・このまま・・・このまま動かさないでぇ・・・」


このままって、こんな抱きしめた状態のままいれば出血多量でさらに大変な事になる!


「だめだよ、ほのかちゃん!マオちゃんを横に・・・」


ほのかちゃんが両腋の下に手を入れて、そのまま持ち上げ、俺が立ってスペースを空け、ソファの上に寝かせた。


「なにか飲み物買ってくるね!」


たしかロビーに自販機があったので俺はそこへ向かった。


_____________________


ジュースを買って部屋に戻ると、マオちゃんが座っていた。

ほのかちゃんがおすすめメニューと書かれたメニュー表でマオちゃんを扇いでいる。

鼻につめていた紙が白くなっていたので、ほのかちゃんが交換したんだろうな。


「寝てなくて大丈夫?」


「はいぃ・・・もう平気ですよぉ」


とても平気そうには見えないうつろな目をしている。


「とにかくこれ飲んで」


ジュースの入った紙コップを渡した。


「ありがとうございますぅ・・・おいくらですかぁ?」


「そんなのいいから早く飲んで!」


「・・・はい」


少し怯えた表情をした、ちょっと強く言い過ぎたか。


ジュースを喉を鳴らしてゴクゴク飲んだ。

凄い勢いで飲んでるな、出血すると喉乾くのかな?


「ふぁぁ・・・おいしかったぁ・・・」


なんとジュースを一気飲みしてしまった。

これで少しは元気を取り戻してくれればいいけど・・・。


「ごめんねマオちゃん・・・ちゅうしすぎちゃって」


扇ぎながらほのかちゃんがしょんぼりした表情でそう言った。


「いえいえ、全然謝る事じゃないですよ・・・でも、女の子同士であーいう事しちゃダメだと思います」


「はい、もう二度と致しません」


扇ぎながら頭を下げた。


「そんなに気にしないでください・・・頭をあげてくれませんか?・・・ちゅっ」


なんと、ほのかちゃんが頭をあげた瞬間、頬にマオちゃんがちゅうした。


「おかえしです」


このやりとりこの前も見た!!


「マオちゃん!!もっとして!!!」


ほのかちゃんが鼻息荒く興奮状態となった。


「しませんよぉ・・・今のはおかえしなので」


「つまりもっとちゅうしたらやってくれるって事!?」


「や、やめてください・・・しちゃだめですからねぇ・・・」


「大丈夫!今はしないから!!今度いっぱいちゅっちゅっしようね?」


ニコニコして、嬉しそうにそう言った。


今度するんだ、二度と致しませんとは何だったのか。

それにちゅっちゅっって。


「そんな事しませんよぉ・・・うぅぅぅ」


鼻に入った紙が少し赤くなった。


「こらこら、あんまり興奮させるような事いっちゃだめだよ」


「興奮なんかしてませんよぉ・・・」


マオちゃんが涙目で俺をみつめてきた。


「あ、いや、そーいう意味じゃなくて、鼻を刺激するような事を言わないでって、ほのかちゃんに」


「あぁ・・・わたし・・・変な勘違いを!・・すいませぇん・・・」


マオちゃんが両手で頬を押さえた。

さらに紙が血で赤く染まっていった。


「あの、私はもう大丈夫なので・・・せっかくカラオケにきたんですから、お二人は何か歌ってください」


「いや、体調悪い人の前で歌うのはちょっとなぁ、音もうるさいだろうし」


「大丈夫です!もぉ平気ですから!!」


あんまり平気そうには見えない。


「マオちゃん気にしないで!元々ここへ来たのはお腹見せる為だから!・・・てなわけで、アキラは私のお腹見て!!」


ほのかちゃんがソファから立ち上がって、またカメラの死角ポイントに立った。

すぐに側へ行き。


「やめろって!」


セーターをめくらせないよう、思い切り掴んで下に引っ張った。


「んだよぉ!見ろよ私のお腹!!!」


それに抵抗して、俺の掴んでる上の位置をつかんでセーターをめくろうとしてくる。


「さっき見た!!だからもういい!!!」


「あんなちょっとじゃなくて、もっと見せてやるから!!」


「ちょっとで十分だよ!!」


「なんだよそれ!!ちょっと見たらもういいって思うようなお腹ってことかよ!!」


ほのかちゃんが俺を睨んで来た。

マジギレしてないか?

沸点がよくわからんな!


「ちがうよ!!」


「じゃあ見ろよ!!!」


「そんな怒るなよ!!綺麗なお腹してたよ!!!すっごいくびれてた!!!」


「じゃあもっと見せてやるよ!!!」


だめだ、褒めてもやめてくれない。

どうすりゃいいんだよ。

体調の悪いマオちゃんに助けを求めるわけにもいかないし・・・。


よし、ここは弱点の頭を・・・。


頭に手を伸ばすと勢いよく叩かれはねのけられた。


「んなことすんなよ!!そーいう撫で方されても嬉しくねーんだよヴァカッ!!!」


頭を思い切り叩かれた。

言いたい事はわかるけど、そうでもしなきゃ止められなかっただろ。


「いいからお腹見ろ!!!」


まだ見せるつもりなの?

これは見ないとおさまりつかない感じ?


「わかった!見るよ!見るからそんなに怒らないでよ・・・」


セーターから手を離した。


「誰が見せるかヴォケッ!!!」


また頭を叩かれた。

どーいうことだよおい。

わけがわからない。


「お腹はもういい!!・・・もぉいいから・・・」


急に怒りがおさまって、ほのかちゃんがしょんぼりしてしまった。


「もっと優しくしてよぉ」


え?

何で泣きそうな表情になってるの?

涙声でどうした急に。


「なんだよぉ・・・セーターひっぱってさぁ・・・そんなに引っ張ったらのびるだろぉ・・・もっと優しく止めろよなぁ・・・アキラ全然私に優しくない・・・優しくないよぉ・・」


ほのかちゃんの目から涙がこぼれた。

どうして泣く!?

たしかにセーターは引っ張りましたけど、それはほのかちゃんが強引に見せようとしてくるから・・・。


全然意味がわからないけど、泣かせてしまったのは事実だし。


「ごめんね、強く引っ張りすぎたよ、たしかに優しくなかったね・・・ごめん」


俺が優しくそーいうと、ほのかちゃんが抱きついてきた。


「ぎゅってしてぇ」


甘えた涙声を出しながら俺の背中に両腕をまわしてきた。

ただ甘えたかっただけか?


しょうがない甘えん坊だな。


ほのかちゃんの背中に両腕をまわして、優しく抱きしめた。


「あきらぁ・・・あふぅ・・・もっと強くだきしめてぇ・・・」


言われた通り強く抱きしめた。


「うぁ・・・わはぁ・・・あぁぁ・・・あきらぁ・・・だいすきぃ・・・うれしぃ・・・しあわせぇ・・・ごめんねぇ、怒ってごめんねぇ・・・うぅぅぅ」


俺の胸に顔をスリスリしてきた。

可愛いなホント。


「いいよ、そんなの全然いいから」


優しくそう言って頭を撫でた。


「ふぇぇ・・・しゅきぃ・・・あきらぁ・・・あぅぅ・・・うぅぅ・・・」


赤ちゃんみたいな声だしんな。

マオちゃんがいること忘れてないか?


「あきらぁ・・・ちゅぅしてぇ」


そう言って俺を見上げて来たかと思うと、目を閉じて口を突き出してきた。


おいおい。

だめだ、なんて言ったらまた機嫌損ねそうだしなぁ。


「マオちゃん!こっち見ちゃダメだよ!」


「は、はい!!」


マオちゃんが両手で目を隠したのを確認した。

刺激が強すぎて鼻血だしちゃうもんな。


ほのかちゃんの唇に指をあてた。


「んぅ?」


何?と言った感じで目を開け、コチラを不思議そうに見ている。

ゆっくり顔を近づけていき、指をはさんでキスした。


「ふんんっ!」


驚きの声を喉から出し、顔が真っ赤になって目を丸くしている。

そこまでびっくりしなくても。

指から唇を離してもまだ目をまるくしていたので頭を撫でた。


「ふぇぇ」


情けない声を出して、ゆるんだ顔になった。

またキスしたらどうなるかな?

試さずにはいられなかった。


「んん!!」


再び目を丸くしてしまった。

可愛すぎだろ!!

じゃあ、撫でながらキスしたらどうなるんだ?


指に唇をつけたまま頭を撫でた。


「んんん!ん!!」


素早い瞬きを繰り返したのち、俺の腕を両手で握ってきた。

かと思うと。


「んぅ・・れぅれぅ」


「うわっ!」


唇を押さえていた指を舐められてしまった!

驚いて指から唇を離し、唇から指も離したが、物凄い力で引き寄せられてしまい、再び舐められてしまった。


とろんとした目をしながら、指をチロチロ舐めている。

変なスイッチを入れてしまったようだ。


でも、舌を少し出して舐めているだけで、それ以上の事はしてこない。

卑猥な感じには見えず、凄く可愛く見えた。

なので頭を撫でた。


「ふぇぇ」


俺の腕を離し舐めるのをやめた。

ゆるんだ表情でぼんやりと俺を見ている。


びっくりしてる時になでなでは危険なんだな、今度から気を付けよう。


あともう少しだけ甘やかして終わりにしようかな。

ほのかちゃんを強く抱きしめながら、頭を撫でた。


「あうぅぅ・・・あぁぁぁ・・・やば・・・やばいぃ・・・もうらめぇ・・・ちからはいんないぃ・・・んんっ!」


ほのかちゃんの体が震えたかと思うと、足の力が抜けてしまったのだろうか立っていられず俺に全体重をあずけて倒れ込んできた。

それを俺の体でなんとか支えた。


「ほのかちゃん?だいじょうぶ?」


「あい・・・らいじょうぶれすよぉ・・・しあわせすぎて・・・ちからぬけちゃったぁ・・・へへへ」


緩んだ顔のまま幸せそうに微笑んだ。


やがて足に力が戻って自分の足で立ったので、抱きしめるのをやめた。


振り返ると、マオちゃんが両手で目を隠したままだった。


「マオちゃんもういいよ」


俺がそう言うと目から両手をどけた。

手で目をこすっている、しばらく目を隠してたから眠くなったのかな?


「やばいやばい・・・足ガクガクだわぁ~」


ほのかちゃんがフラフラしながらソファに座り、俺の左肩に頭を乗せて来た。

思い切り体重をかけてきたのでちょっと重い。


「あきらぁ・・・ふへへへへ」


ほのかちゃんが緩んだ表情で笑ってきた。


「変な笑い方するなよ」


「だってぇ・・・しあわせなんだもぉん・・・ふへへぇ」


そのまま頭を滑らせ、俺の膝に頭を乗せて来た。


「なでて~」


そう言いながら無理やり俺の手を自分の頭に乗せた。

望みどおりに頭を撫でた。


「ふぇぇ・・・やばぁい・・・これはやばいわぁ・・・ふへへへ」


また先ほどと同じように笑った。

マオちゃんもいるというのに、甘えたモード全開だな。

さすがにわんわんモードにはならないみたいだけど。


マオちゃんを見るとニコニコしてほのかちゃんを見ている。

たぶん、主人に甘える犬を見ているような感じだろうな。

首輪ついてるし。


「マオちゃんも撫でる?」


「え!?私はいいですよぅ」


手を振って困惑した顔になった。


「まおちゃ~ん、まおちゃんもなでてー」


「ほら、ほのかちゃんもこう言ってるし」


「・・・じゃ、じゃあちょっとだけ・・・」


少し間があって、マオちゃんが手を伸ばしてきた。

そして、指の先だけを使って遠慮がちにほのかちゃんの髪を撫でた。


「あ、凄いサラサラしてる・・・綺麗な髪でうらやましいです・・・」


そう言って、今度は手の平全体を使って優しく撫で始めた。


「ふひゅひゅっ・・・マオちゃんの撫でかたくすぐったい!・・・でも気持ちいい・・・」


言葉通り、たしかに気持ちよさそうな顔をしている。

俺が撫でる時とは全然違う顔してるな。


しばらく撫で続けていると、ほのかちゃんが寝息をたてはじめた。


「寝ちゃったのか?マオちゃんの手には快眠効果があるみたいだな」


「いえいえ、たぶん寝不足だっただけですよ」


「実は俺も寝不足なんだよね、寝すぎて眠いっていうよくわかんない状態」


「あぁ・・・たまにありますよねそーいうの・・・ちなみにどのくらい寝てたんですか?」


「昨日帰ってきてからほぼ寝てた、あと首とか肩とかそこらじゅうが痛いね」


そう言いながら首をひねった。


「あの・・・もしよろしければマッサージしましょうか?」


「え、いいの?じゃあお願いしちゃおうかな」


とは言ったものの、ほのかちゃんが膝で寝ている為にどうしたものかと考えていると。


マオちゃんが靴を脱いでソファに正座し、俺の右肩を撫でるように横から揉みはじめた。

あ、俺に触ってるけど鼻血・・・は出さないみたいだな。

触られるのはだめだけど、触るのはいいのか?

いやでもそれって結局同じ事だし、マッサージっていう意識があれば大丈夫なんだろうか?


それより、これ気持ちいいな。

肩叩きみたいなのを想像してたんだけど、肩から二の腕を撫でるように揉んでくれて、マッサージされている間だけは痛みを忘れられる。


「いいね、凄い気持ちいいよ」


「それはよかったです・・・じゃあ次はコチラも・・・」


少し身を乗り出して、俺の左肩も同じようにマッサージしはじめた。


肩のあたりがぽかぽかしてきた、血行がよくなってきたんだな。


「では次は首を・・・」


首に両手を伸ばしてきた、首の後を指で押しながら揉んでくれている。

これは気持ちいいな・・・首と肩が温かくなってきたせいか、あくびが出て眠くなってきた。


「ふぁぁぁぁ・・・気持ちよすぎてねちゃいそう」


「寝ちゃってもいいですよ?時間が来たら起こしますので」


「うーん・・・でもなぁ」


凄く眠くなってきた。

まぶたが重いし、頭がぼんやりしてきた。


優しい眼差しで俺を見つめながらマッサージしてくれている。

あぁ・・・頭も撫でてくれてる・・・これはやばい。

寝てしまったほのかちゃんの気持ちがよくわかる。


年下の、しかも中学生の女の子に撫でられて寝てしまうのはだめだろ・・・。


だめだけど・・・。


もうだめだ。



意識が遠のき、俺は眠りに落ちた。



______________


電話のベルで目が覚めた。


あぁそうか・・・我慢できずに寝てしまったのか。


「はい・・・わかりました・・・」


部屋に備え付けの電話にマオちゃんが出ている姿が目に入った。

もう時間か。


「あ、アキラさん・・・時間ですよ」


起きた俺に気が付いたマオちゃんがそう言ってきた。


「うん・・・ほのかちゃん!おきて!」


俺と同じようにあれからずっと寝ていたであろう膝の上のほのかちゃんをゆすって起こした。

ずっと枕にされていたせいかヒザが少し痛い。


「うぇぇ?・・・あぁ・・・あきらぁ・・・ん~~~!」


膝から起き上がり、パキパキを音を鳴らしながらほのかちゃんが両手を上に伸ばして背伸びしている。

俺も背伸びすると同じように音が鳴った。


俺達はカラオケ店から出た。


眠気マックスの俺達に気を使ってか、家に帰って寝た方がいいですよとマオちゃんが言ってくれたので。

その言葉に甘えて解散となった。


_________________


自宅についた。


明日に備えて寝ておかないとな。

二人の前であくびばっかしちゃうような状態は避けなければ。


とはいえ、寝るには少し早いな。


せめて晩御飯を食べてから寝よう。


顔を洗いに洗面台に行った。

冷たい水で顔を洗って、鏡を見た。


ん?なんだ?

右頬の一部分が虫にでも刺されたかのように赤くなっている。

痛くもかゆくもないので、とくに気にはしなった。




晩御飯を食べ、二人と明日について電話で話した。


二人にも今日は早く寝るんだよと伝え、明日する事を楽しみにしながら眠りについた。





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