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港町ランドオーシャン

ジオは決めた、死神の力を悪の為に使うのではなく、正義の為に使うと。

ノインのお願いによって決めた。

二度と誰かを悲しませないようにと。

そんなジオは、困っている獣人の為に港町ランドオーシャンに向かった。

自分を変えてくれたノインと共に...

「ん...朝か...ジオ、朝やで」


「んぅ...もう食べられない...」


「何の夢見てんねん」


「はっ!おはようございます、ノインさん」


「おはよう」


「あー見られた...恥ずかしい」


「恥ずかしがらんでもええやん、可愛かったで」


「あんまり言わないでください」


「はーい...そういや、今日は急がな」


「そうですね...」


僕、ジオ・ヒポクリットは竜人であり、死神である。


先日、犯罪者を殺してしまい隣に居るノインさんにお願いされて止めるようにしている


そして、昨日の夜に考えたのだが...


昨晩


「え...港町に行くん?」


「はい、ここじゃ捕まって死刑にされるだけですし...防壁も対策を取られて長くは持ちません」


「そうか...でも外にでるんやろ?港町にも指名手配とかされてないかな」


「リベリータウンと港町は距離が近いですしね...」


「うーん...せや、僕も一緒について行っていい?」


「えぇ?ノインさん危ないですよ?」


「分かってるって、ジオと一緒に行きたいんや」


「うーん...」


「それに、港町には知り合いがおるし大丈夫!」


「知り合い?どんな方ですか?」


「鮫人でな、名前はガル・シーランドって言うねん、ちなみに同い年」


「へぇ...」


「ガルに頼んだら死神って分かっても大丈夫やと思うで?」


「どうしてですか?」


「ガルなぁ、死神っていうのが本当に存在してるって昔から言っててな」


「なるほど...」


「ガルの事やからジオ見たら喜ぶと思うで」


「楽しみです」


そして現在に至る


「市長さんには連絡はしてるし...早く行こか」


「そうですね」


僕達は家を出た


僕達は竜人なので、空を飛んでいくことにした


「...あ、市長さん」


「おや、ジオ君にノインさん」


「どうもです」


「行ってしまうんですね...少し寂しくなります」


「そうですね...でも、絶対頑張ってきますから!」


「はい、頑張ってきてください」


「それじゃ!」


「お元気で!」


*****


そして


港町ランドオーシャン


「おぉ...ここがランドオーシャンですか」


「ここは港町な所為か、魚人が多いねん」


「本当だ...ほとんどがそうですね」


「やから違う種族を見ると結構警戒したりすんねんけど...」


「なるほど、だからガルさんに会いに行くんですね」


「そう言う事、あ、あと黒いコートの帽子被っときや」


「はーい」


そして、僕達はランドオーシャンをまわった


「ガルさんは普段どこにいらっしゃるんですか?」


「いつもは忙しいから海に行ったりしてんねんけど...今日は暇やからお気に入りの場所におるって」


「お気に入りの場所?」


「何でも、海が綺麗に見える場所やってさ」


「へぇ...」


「多分ここらへんやと思うけど...」


「あ、あの方じゃないですか?」


僕は前に居る鮫人を指した


「あ、あれやわ...おーい、ガルー」


「...ん、おおノインじゃないか、久しぶり」


「久しぶりー、元気にしてた?」


「勿論だ、...それで約束の事だが」


「約束?なんやったっけ?」


「忘れたとは言わせないぞ!お前が連れてくるって!」


「あぁ死神の事?周りに人がおらんくてよかったわ」


「まぁな、...それで、後ろに居るのがそうか?」


「そうやで、この子が死神の...」


「え、子?子どもなのか?」


「そうやけど...何か問題でもある?」


「いやぁ...死神って言うから大人なのかと思った...」


「そんな想像してたんか...じゃあ帰ろっかなー」


「ま、待ってくれ!見せてくれるんじゃないのか!?」


「えー、だってがっかりしてなかった?」


「して...ました」


「この子にしつれいやろー?」


「わ、悪い...」


「...」


...会話についていけない


ガルさんって結構友好的なのかな...想像してたのと全然違う


...ていうか僕の事をすごい見てくるんだけど...


目を光らせながら見てくる...


「で、君が死神なのか?俺は...」


「ガル・シーランドさんですよね、ノインさんから聞きました」


「おぉ...それはよかった」


「僕はジオ・ヒポクリットです、宜しくお願いします」


「ああ、こちらこそ宜しく」


僕はガルさんと握手をした


...はずなんだけど


「...あの...何か?」


ガルさんは僕をすごい見てくる


ここはさっきと変わらないんだけど...


「おぉ...可愛いな!お前って!」


何故か僕を抱きしめた


「苦しいです...やめてください」


「ノイン!こいつすごい可愛いなー!」


「あー、ガル、気持ちは分かるけどそろそろやめた方が...」


「えー何でだよー」


「だってジオの機嫌が...」


ドオンッ!


ガルさんの隣には鎌が地面に突き刺さっていた


「...え...?」


ガルさんはすごい驚いていた


「...やめてくださらないと...どうなるか...」


「わ、分かった!分かったからそれをしまってくれ!」


「了解です」


僕は鎌を消した


「まったく...ガルが悪いねんで?ジオがやめてって言ってんのに」


「ごめんなさい...」


ガルさんはひどく落ち込んでいる


...さすがにやりすぎたか...


「...ガルさん」


「うぇっ!?な、何だ!?」


僕はガルさんに抱きついた


「っ!?ど、どうしたんだ!?」


「落ち込まないでください、...その、こちらこそごめんなさい」


「い、いや...その...」


「ガル、顔が赤いで」


「うぅぅ...」


「...くすっ」


「うわぁぁ...ノイン、俺ジオの事好きだ...」


「分かるけど、二人していちゃつくのやめへん?」


「はっ、そういえばそうでした、あの、ガルさんにお願いが...」


「ん?何だ?」


「えっと...もしよろしければガルさんのお家に泊めてもらってもいいかなって」


「...まじで?」


「まじや、ガルはしってるやろ?死神が狙われてるって」


「まぁ知ってるけど...俺役にたたないぞ?」


「そんな事ないやん、サポート役になるし戦闘だって出来るやん」


「そうだけど...ジオ一人で大丈夫じゃないのか?」


「...ガル、もし泊めてくれたら...」


「泊めてくれたら...?」


「今夜、ジオに何してもええよ」


「ちょ、僕を売らないでくださいよ!」


「乗った!」


「えぇぇ!?」


「まぁええやん、ガルはジオの事好きみたいやし、ジオだってガルの事好きやろ?」


「そ、そりゃ...そうですけど」


「と言う訳で宜しくー」


「おう任された!」


「はぁ...」


*****


「ここが俺の家だ」


「おぉ...綺麗ですね」


「相変わらず綺麗やな...」


「あぁ...そういやこの港町には温泉があるんだが...入るか?」


「温泉!僕温泉大好きです!」


「温泉かぁ...港町の温泉入った事ないし行ってみたいわ」


「了解、それじゃ今夜にするか」


「「わーい」」


「そういやお前達は昼飯食ったか?」


「まだですけど...もうそんな時間だったんですか」


「なら俺が昼飯作ってやるよ」


「あ、僕手伝いますよ」


「大丈夫、俺はお前達に喜んでほしいんだから、待っててくれ」


「うーん...まぁそう言う事なら」


「じゃ、暫く待っててくれ」


*****


そして、目の前のテーブルには沢山の魚料理が並べられた


「おぉ...すごいですね」


「港町だから魚が沢山取れるんだよ...今日は特にな」


「共食いやな」


「うるせえ」


「それでは...いただきまーす」


「「いただきます」」


「あーん...んー!おいしいです!」


「いやー...港町の魚は美味いなぁ」


「喜んでくれて何よりだ」


「今日は幸せです...ガルさんに会えましたし、こうしておいしい料理も食べれて...」


「俺も、ジオに会えて嬉しいよ」


そうやって僕達は昼ご飯を食べ終えた


『ごちそうさまでした』


「ふー...一杯食べました」


「ジオに負けへんぐらい食べたでー?」


「ははは...ん、ガルさん?どうかしましたか?」


「いや...何か海の方に人だかりが...」


ガルさんに言われて外に出てみると、確かに人だかりが出来ていた


そして、海から突然「何か」が出てきた


「...!あれって...!」


僕はあれに見覚えがある


自宅で魔法の勉強をしている時、本に乗っていた「魔物」だ


確か...「クラーケン」!


「本当に存在してたんだ...!」


死神が居るから存在するんだろうとは思ってたけど...


クラーケンは...戦士達じゃ倒せない


よほど大きな力じゃないと駄目だ...


...僕が行って、この港町を守らないと!


「ジオ!?まさかあいつと闘うん!?」


「やめとけよ!いくら死神でも無理だ!」


「...僕は...」


決めたんだ...


「貴方達の為にも、この力を使います」


*****


取り敢えず...港町の人には避難してもらったけど...


「勝てるかなー...」


まぁ、来たんだし、頑張らないとね


「まずはあの触手を切った方がいいかな...」


そう考えていると、クラーケンの触手が伸びてきた


「ッ!?伸びるのか...」


僕はその触手をかわした


しかし、触手はまだ伸びており...


「ッ!しまっ...」


僕を、背中から突き刺した


「ガハッ...」


体中に痛みが響く


「くっそ...こんなところで...死んで...」


「たまるかぁッ!!」


僕は鎌を取り出し魔法を唱えた


「陸海空、この世界のあらゆる物全てを凍てつくせ...」


そして詠唱が終わった


「凍てつけ!氷魂の五月雨アブソリュートレイン!!」


僕が唱えた魔法は...


範囲は自分で指定出来て、対象とその周りを凍らせる魔法。


ちなみに僕が指定した範囲は...ま、100mくらいかな?


クラーケンから、だけどね


まぁ魔法が解けたらクラーケンは死んじゃうし、周りの物も治るから大丈夫!


...問題は...


「はっ...はぁっ...」


...僕の傷である


クラーケンの触手は体から抜けたものの、痛みが一向に治まらない


それに...僕の魔法でも傷が深すぎて治しきれない


僕は空を飛びながら闘ってたけど...


「...あ、海が近くに...」


海に落ちる前にガルさんとノインさんが見えたけど...


気のせい...なのかな...


*****


『ノイン・スロウス 目線』


「あぁもう...ガルはまだなんかな...」


ジオがさっきのクラーケンを倒したのはいいけど...


ジオは触手を背中から刺されてその傷で海に落ちてった...


ガルが探しに行ったけど...


「心配やわ...」


あんなに深い傷、ジオじゃ治しきれない...


ジオはほとんど攻撃型やし...


もしかしたら...


ジオ...そのまま死んで...


「そ、そんな訳ない!きっと生きてる!」


...けど


「あんな傷で...」


...どうしよう


ジオに...あんな事言ったのに...


一昨日


ジオが...死神って知った時...


「まぁ...それなら追いかけられてても仕方ないなぁ」


「はい...」


「ま、でも安心し、僕が守ってあげるから」


そう言ったのに...


「何で...何で僕は何も出来へんねん...」


僕は、涙を流しながらガルを待つことしかできなかった


「僕は...ジオの事好きやのに...」


*****


『ガル・シーランド 目線』


「どこだ...ジオ...!」


俺はクラーケンと闘っているジオを見ている事しか出来なかった


その所為で...


「ジオが...死ぬかもしれない...」


そんな幼馴染、ノインの言葉を聞いた


「お前はここで待ってろ!俺がジオを探しに行く!」


俺はノインにそう言った


...けど、ジオが一向に見つからない


どこまで行ったんだ...


すると、少し海の臭いと混ざって血の臭いがした


「この臭い...あっちか?」


俺は臭いがする方へ泳いで行った


すると、海底にはジオの姿があった


「!ジオ!!」


俺はジオに近づき、ジオを担いで地上に上がった


出た所はジオと初めて会った場所だった


「ジオ...今治療するからな..!」


俺は覚えている治療の魔法をジオに使った


しかし、傷は治ったものの息をしていない


俺は、ジオに人工呼吸をした


「ジオ、起きてくれ...」


「頼むから...ノインや俺の為にも...」


「頑張ってきたんだから...起きてくれよ...」


「...頼むから...」


俺は泣き始めた


「たの...むから...起きて...くれよっ...」


「今夜に...一緒に温泉入るって...決めただろ...」


「だから...起きろよ...」


...頼むから...


「起きてくれよぉぉっ!!」


俺は泣き叫んだ


...どうしてジオは死んだのだろうか


...どうしてジオはこんな目に会ったのだろうか


...どうして...


どうして...ジオは死神なのだろうか


...俺は、ジオに最後の人工呼吸をした


人工呼吸って言っても...キスをしながら空気をいれるだけなんだけどな


「んぅ...ジオ...」


俺はジオから口を離した


...すると


「...」


「...?」


目の錯覚でなければ、ジオの手が動いた気がする


更に


「...ぅ」


「...ジオ...?」


微かにジオの声が聞こえた


これは...間違いなく...


ジオの声だ!!


「ジオ...ジオ!」


「...う...ん......ガル...さん?」


「ジオ!」


生き返ってくれた!


「ガルさん...ここ...は?僕は...海に...」


「お前が海底に居るのを俺が連れて帰ったんだよ!」


「そう...なんですか」


「よかった...ジオ!お前が生きてて...」


「...ガル...さん...?」


俺は、思わず泣いてしまった


「ほん...とうに...よかっ...た...うわぁぁぁ...」


「...ごめんなさい...心配かけて」


*****


俺はジオを背中に背負ってノインの元に向かった


「おーい、ノイン」


「ん...ガル......!!ジオ!!」


「ど、どうも...」


「よかった...!!生きてたんや!!」


「最初は死んだかと思ったけどな...」


「よかった...」


すると、ノインは泣きだした


「ほんまによかったぁ....」


「ごめんなさい...心配掛けて」


「ジオが生きてるからええよぉ...」


「あ、ありがとうございます...」


「ジオ、俺もだからな」


「はい...ありがとうございます」


「もう...ジオ、闘う時は僕らも一緒やで?」


「ああ、その時は俺達がサポートしてやるよ」


「えへへ...ありがとうございます」


「よし、それじゃあ晩御飯食って温泉入るか!」


「はーい!」


「楽しみやわー!」


*****


「晩御飯美味しかったです...」


「ほんまやわ...」


「そんじゃ、温泉入るか、この時間は皆寝てるだろうな」


「もう22時かー」


「...お、着いたぞ」


「おー...いいですね」


「取り敢えず服脱げよ?」


「うぅ...誰かとお風呂入るの恥ずかしい...」


「そんなに裸みせるのいや?」


「は、恥ずかしいんですもん」


「そんなことないってー、みてみ僕の体!どう?」


「わ...」


「わっ!どないしたんジオ!急に抱きついて」


「あ、ごめんなさい...抱きつきたくて」


「抱きつきたくて!?」


「その...いい体つきでしたから」


「ふーん...じゃ...よいしょっ!」


「わー!」


「よし、ジオの服全部脱がしたで」


「わぁ...見ないでくださいー」


「これでおあいこや、さぁみせい!」


「キャー」


「楽しそうだなお前ら」


*****


「あー...いい湯ですねー...」


「だろ?ここの温泉は最高だ」


「そういや傷にもええんやったっけ?」


「そうだなー」


「僕にぴったり...あー...気持ちいい...」


「あぁそういやジオって温泉好きなんやったっけ?忘れてたわ」


「っていうかこっちの事ガン無視だな」


「だって気持ちいいんですもん...」


「...あ、そうや」


「...ノインもか」


「ほな、いっせーのーででいくで」


「おう...いっせーのーで」


バシャバシャッ!


「わーっ!二人してなんで僕の体触るんですかー!」


「いやー、僕はさっきのお返し」


「俺は好奇心」


「ちょ、あんまり触らないでくださいよー」


「僕達を心配させた罰や」


「覚悟しろよ?」


「ひゃー!やめてくださいー!」


*****


「あーいい湯だった...」


「ほんまやなー...」


「はぁ...また来たいです」


「それじゃ、どう寝る?」


「まぁ今夜は好きにしてって言うたし、お二人でどうぞ」


「サンキュ」


「やー!何するんですかガルさんー!」


「来てのお楽しみだ」


「ごゆっくりー」


バタン


「さて...もう寝るかー」


『さて...どうしてほしい?』


『いや、普通に寝ましょうよ』


『ノインが好きにしろって言ったんだから普通に寝るのはなしだな』


『じゃあどうするんですか?』


『抱き枕にさせてくれ』


『うぅ、じゃあどうぞ』


『やったー!』


「楽しそうやなあの二人」


そうして3人の旅の1日は過ぎた...

ご閲覧誠にありがとうございました。

新キャラ登場で個人的にテンション上がりました(ぉ

ジオが死ぬかと思いきやガルのおかげで生き返りましたねー。

色々あったけど旅の1日は終了。

それではまた次回。

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