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青空流星群  作者: 優音
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幼馴染み

藍依視点から始まります。


藍依(あい)、お早う。」

私、こと南雲藍依(なぐも あい)は、華暉(かてる)高校に通う一年生。

最近悩んでます。

「お早う帝兎(みかど)。」

私に挨拶してきたのは幼馴染みの上遠野丘 帝兎(かどのが みかど)

「裕ちゃんは?朝練?」

「ここにいるよ。」

にっこり笑って手をふったのが、白石 裕磨(しらいし ゆうま)

私はちっちゃい頃から『裕ちゃん』って呼んでるけど…。

裕ちゃんはもう嫌かな?

前までは帝兎も『みーくん』って呼んでたけど、もうそろそろ普通に呼べって言われちゃった。

「藍依、俺もそろそろ…。」

あ、やっぱり言われちゃった。

「裕ちゃんはやめて?」

「わかった…。」

やっぱり恥ずかしいのかな…。

そうだよね、高校生になってまでちゃん付けなんて恥ずかしいよね…。


「じゃあまたあとでな。」

クラスの前で帝兎と別れる。

私と裕ちゃ…裕磨はB組だけど、帝兎はD組だから。

A-Jまでクラスがあるわりには、離れなかった方だと思うけど…。

それでもやっぱりクラスが離れちゃうのは悲しい。


「そうだ藍依、これ。」

裕磨が何か渡してくる。

「これ…いいの!?」

それは、この前三人でお店に入った時私が欲しがった猫の小さいぬいぐるみ。

「藍依、こればっか見てたから欲しいのかなって思ってさ。」

女の子の欲しいもの把握できるなんて…きっとモテるよ裕磨!!

「ありがとう、大事にするね!!」

思わず抱きつきたくなったけど我慢我慢。

優しい裕磨はやっぱりいろんな人からモテるから。

一回、彼女疑惑掛けられて大変だったし。

裕磨はフランス人とのハーフで、お母様譲りの綺麗な金髪に深い青の瞳を持ってる。

おまけに、お父様譲りの背の高さがあるからモテるモテる。

もう、ここまで言ったら美形なのは言わなくてもわかるよね。

「どうしたの?

俺の顔、なんかついてる?」

「ううん!!そんなんじゃないよ!!」

見とれて悪いかっ!!

このイケメンハーフっ!!

「藍依、見てみて!!」

そう思ってたら後ろから声かけられましたよ。

「じゃあね裕磨。」

「うん。」

裕磨に手を振ると、声の主、滝本 緋梨(たきもとあかり)の方に駆けてきます。

「どうしたの緋梨。」

「いやあ、朝からお熱いね〜。

私邪魔だったかな?」

ちょ、からかわないで下さいよ緋梨さん。

照れるじゃないですか…って違いますよ?

そんなじゃないです。

「そんなんじゃないよ。」

って言うか用件どうしたよ。

心の中でツッコむけど、声には出しません。

だって用件そっちのけでコントになっちゃうからね!!

「あ、そうそう。

今つぶやいったー見てたんだけど、こんなのが乗っててね。」

緋梨つぶやいったーやってるんか。

それはいいとして…え?

『帝兎君の好きな人発覚なう。』

って…。まあ揃いも揃ってうちの幼馴染みはモテるよ。

何でリアル充実してないんだか。

「でね、リンクに飛んでみたら、これ。」

『南雲藍依』って私じゃん!?

「緋梨、多分これいたずらか何かだと思うよ。うん。」

だってあり得ないもの。

まあ騒ぐには格好のシチュエーションだもんね、幼馴染みなんてさ。

「何の話?」

「あ、裕磨。これ。」

緋梨の携帯を見せると、裕磨は笑ってから私の方を見た。

「帝兎にURL送ってみようか。」

裕磨は悪戯好き。

こういうとこで乗ってくるから楽しいけど…。

たまに度を知らないから怖い。




「ん?」

携帯が鳴る。

相手は裕磨らしいけど…URL?

「なんだ、悪戯か。」

『俺に想い人なんていねーよwww』と書き込む。

まったく…人の恋愛話なんかして何が楽しいんだか。

それにしてもよく気づいた…かな。

ま、否定しとかなきゃ回りが回りだし。


…大体裕磨も裕磨だ。

いつまで友達のフリなんて続けてるんだか。

まあ、『彼奴が望むから』何て言ったら終わりだけど。


ハーフは美味しいですww

金髪なのが僕得なのはここだけの話です(笑)

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