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ON  作者: 観測者AI
1/3

壱の陣 この地を護りしラスボス

少し片付いた…

ハヤトも新しい部屋喜んでくれた


引越してきたアパートの荷物を

片付けていた

蒸し暑い部屋の空気が

開けた窓の先の夕日に抜ける

新ママのハナは、27歳だ

息子のハヤト4歳と

夫には7歳年上のケンジがいる


ーそろそろ帰ってくる

鍋と丼と調味料を出し一旦片付けをやめる

小慣れた手で

洗い物をしてホコリを落とす

鍋に水火をかけ

油揚げを湯で洗い絞る

長ネギを切る なんとなく鳥肉を切る

うどん玉はスーパーで3つ売りを買うのが

セオリーだ。

多分、知らないけどー


ハナはふと思う

新ママはいつまで新ママと言ってていいのだろうとー


ハヤトの寝顔を、見ながら

笑顔になる




と良いんだけど

割としんどい、

遊びたい訳じゃないけど

最近色々話かけてきたり

質問してきたり

同じようなアクロバティックな遊び

何回ももう一回もう一回っていうの

どーかと思います



ブンーー



部屋に違和感を感じる

さっきまでなかった殺気……



奴か…


貴様らも生きるために

挑んでくるのであろう!

ウチだってそれ相応の覚悟で生きている

守るべき者達がいるんだ!



隠れても無駄だ!

ウチにはわかる!貴様がそこにいる事も



必殺!!軌道追尾球「サイドワインダー」

超低空飛行で対象を追尾しながら投げる

新ママ ハナの必殺技だ

丸い物ならなんでも対象を狙う。



にゃあ♪

黒い野良猫

ーー可愛い♪


猫の手前に缶とお皿が

投げられた

ハナは缶から餌をほぐし少し少なめに

あげると

野良猫の頭を撫で台所へ戻る…

はずだった



「あなたねー」

猫は一瞬皿を置いて逃げる

ハナは気付くー

この地を護りし

ラスボスの存在に


振り返る


…ケバい


「野良猫に餌あげたら

毎日寄ってくるから気をつけなさいよ!」

ーサナエだ!!



「サナエさん…食べたいの?」


「なんで私が 

猫缶欲しがってるのよ!」


「そっか…なにしてるんですか?」


「いや引越しの片付け大変でしょ?」


「…まぁ」


「引越して力仕事苦手で手伝えないけど

晩御飯作りすぎたから、少しお裾分け」

丁寧にラップされる少し大振りの皿

ラップの内側にはキッチンペーパー

なるほど二段構えの煮物か…

レンチンすれば上からつゆをかければ

しみ具合が調整出来る

そして多めに作ってウチを皮切りに

旦那 子供への

アピールも欠かさない

この連撃 捌ききれない!!!

さすがだー。



「あらありがとうございます」


「お子さんもいて…」


しまった!!

湯が噴き出てしまう

貴様!このタイミングで

ウチ…ーー

いやウチ等家族を

うどんを台無しにする気なのか?


「あっ麺茹でたのでまた!」


台所に踵を返す


本能的に危険を汲み取るハナ

ーーしまった

このパターンではやられてしまう!!!


慌ててターン

一回転してしまった!

不覚、!!

喰らえサナエ

精一杯頬を吊り上げろ

いっっっけぇーーーー!

「サナエさんお裾分けいただきますね!」

ハナは愛想笑いを限界までふりまく!


危なかったぁ!


サナエさんの井戸端会議「フィールド」で

サナエ式抜刀術「鞘」を喰らう所だった


挨拶もほどほどにサナエは

笑顔で帰っていった


家族団欒

食器を皆が台所に持っていってくれる

お茶を入れる

ーほっとする



ベランダの皿の上は

いつの間にか綺麗になっていたー








 



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