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読書感想#13「タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ」(菅原由一)

 書籍名:「タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ」

 著者:菅原由一

 出版社:KADOKAWA

 

 ジャンル:ビジネス書(お金の稼ぎ方)



<あらすじ>


 税理士の視点(菅原由一さんの視点)から覗き見るビジネスの裏側。「なぜ1000円カットは利益が出るの?」「コンビニの向かいになぜ同じコンビニがあるの?」「ラーメン屋はなぜ麺の硬さが選べるの?」などの疑問にも答える、儲け方のしくみを語る本。



<感想>


 タピオカブームが実は3回目、という話が、昨今のAIブームと似ているなと思いました。AIブームも実は4度目くらいらしいのですが、タピオカブームがまさか、台湾に格安航空で旅行に行く人が増えたからブームになったとは。


 どんな商品にも寿命プロダクト・ライフ・サイクルがあるという話は、何も基礎知識がない私にとって新鮮でした。確かに、ずっとブームの商品って無いですよね……。



 また、現代の企業は「黒字利益を出すだけではだめ」で「社会に貢献してないといけない」という話がためになりました。

 たしかに、「黒字経営だけどパワハラ・セクハラが横行していて、環境を全力で破壊する上に、社員を人的資本ではなく『使い捨てカイロ』みたいに思ってる企業」はイメージが悪くなりいずれ潰れそうだな……! と思いました。


 社会貢献を16種類に分類していて、教育・不平等是正・ジェンダー・飢え(食糧難)・平和・海(環境保護)・経済成長などが書かれていました。

 私が思ったのは、企業ではないけれど、私にできることはたぶん「教育」の部分かなと思いました。といっても教育にフォーカスすることはしないのですが、創作物に「すこし自分が勉強してることを混ぜる」というのが良いかなと思いました。


 単純に娯楽、というのを目指していたのですが社会貢献しているほうが長期的に見たら良さそう。アダム・グラントさんが書籍で言っていた「GIVEする人のほうが成功する(ただしやり方には少し気をつけないといけない)」という話を思い出しました。


「読んでいて何かしらの満足感がある楽しい&面白い小説」を私が(Webや紙などの媒体を問わずいずれ小説家になるために)目指さないといけないのは当たり前なのですが、「私は社会に何を貢献できる? 何を皆のために差し出せるのだろう?」と考えるきっかけになりました。



<自分ができそうな社会貢献>


 創作物に学んだことをいかす。

 教育(ちょっと「教育」と言い切っちゃうと、私の場合なんとなくヤな感じに聞こえる可能性もあるけど、でも「読んでて楽しいだけじゃなくて、微妙に勉強にもなる話」を書くことを目指そうかな……! と思います)。


 自分にできそうなことは「惜しみなく知ってることを全部人に伝えること」かなと思いました。



 リソースや資金が限られている小規模・中規模のお店は「専門店タイプのほうが成功しやすい」という話が、勉強になりました。

 これは個人でクリエイターになろうとしている(発表媒体を問わず、収益化の方法を書籍出版だけに絞らず、広義の意味での小説家になりたがっている)私としては、すごく参考になる話でした。


 ついつい色んなジャンルの小説を書きそうになるけど、コアになるコンセプトは絞ったほうが成功はしやすいのかも……と思いました。


 でも、コアになるコンセプト(私の場合「ヤンデレ男性キャラとの恋愛小説」「サディスティックな悪役男性キャラとの恋愛小説」)も、寿命プロダクト・ライフ・サイクルがあるだろうし、確かに昔よりも市場(?)が発展して熟成されて、「前ほどヤンデレ男性モノが恋愛ジャンルでウケなくなっている=競合となるWeb作家やWeb漫画家が増えていて、需要よりも供給のほうが多くなっているかも」というのを肌で感じます。


 そのため、いずれコアになるコンセプトも、「タピオカがウケなくなったらおにぎりやグリークヨーグルトやカヌレチュロス専門店に変身するお店がでてくる」みたいに(※今、ネットで「今流行りの食べ物」と検索しました)、私も「いつまでもヤンデレサド悪役男性キャラと恋愛する小説だけで勝負する訳にはいかないのかも」と思いました。


 まあそもそも現時点(2025年5月9日)では収益化できていないし、フォロワーも現時点ではムーンライトノベルズが20人、pixivが9人、Xが11人、カクヨムが0人、小説家になろうが0人、noteが4人(どのサイトでも皆様ありがとうございます!)という有り様なので、『収益化とかそれ以前の問題』と現実を叩きつけられそうではあります。


 なんともむつかしい……。



 競合他社との差別化が大事という話(スターバックスや秋葉原のメイドカフェ、お酒を提供するカフェなどが具体的な成功例)が、勉強になりました。


 周囲に足並みをそろえるミート作戦が通用するのは「大企業(大規模)」だけで、小規模・中規模の企業とかは差別化・専門性を高めることをしたほうが良いというのが勉強になりました。



 小説やブログを書いたりするのはパソコンとスマホとWi-Fiの電気代以外はそんなにかからないので(実質電気代以外は無料なので)、何度でも挑戦できます(少なくとも現時点では)。


 そのためなにか書く時は「他の人と差別化できているだろうか?」という視点を持ち、色々とチャレンジしてみるのも大事かなと思いました。さらに、「他の人がこうしているからそうしようと安易に思わない!」ことも大事だなと思いました。



 勉強になるという意味で面白い本でした!

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