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EP.3:未知の病原体

「おはよう、マーカス」

「おはようございます」

「…夢であったな?」

「ええ、レイって人にも」


 どうやら夢の話はリアルガチらしい。まぁ聞くまでもなかったがな!

 とりあえず、レイに与えられた能力を使ってみたい。でも10分間のクールタイムがあるからある程度の方針を決めてからにしよう。それからだ。


「マーカス、とりあえず全隊員を召集しよう。そしてレイに関して話す。その後能力を試すついでに全員の前で披露して、信憑性を持たせる。それから昨日決めた通りの方針で動こう」

「了解です」


 さぁ、大規模異世界ライフ2日目、頑張っていきまっしょう!あった〜らし〜い〜あっさがきt…


バァン!


 大爆音で俺たちのいる部屋のドアが開いた。開けたのは…サラか。びっくりするなぁもう。にしてもなんであいつはノックもせずに入ってきたんだ?普通の隊員なら腕立て500回じゃ済まないぞ。


「何してるんですか!2人とも!緊急事態ですよ!」


 緊急事態か。なら仕方ない…緊急事態!?緊急事態ってあの緊急事態か!?まじかよ。それは緊急事態だ。


「俺もうだめだ。師団長のせいでゲシュタルト崩壊しそう」

「声に出てたか。すまんな。で、その緊急事態ってのはなんなんだ?」

「未知の病原体ですよ!よくわからない病原体のせいで8割の隊員が発熱してます!」


 この基地終わりました対戦ありがとうございました。


ーーーー


 現状は絶望的だ。まず先ほどサラが言った通り未知の病原体のせいで8割の隊員が発熱した。いずれも症状はまばらだが全員39度越えの高熱。朝鮮半島であれば完全にアウトだ。


「よくこんな状況でブラックジョークが言えますね…」


 試しにアルミホイルを巻いているが効果はなかったらしい。まぁ、そんなことはどうでも良くて、貯蔵庫にあった風邪薬を試しに隊員に服用させた結果発熱はある程度抑えられたものの依然として症状は回復しないとのこと。感染者は隔離しているものの未だ広がり続けているらしい。


「さて、どうするべきだと思う?マーカス」


 困った時はやっぱりエリート!マーカスパイセン!お願いしまっす!


「俺は師団長の部下でしょうが…とりあえず我々にはどうしようもないです。なので本国に助けを求めましょう。ちょうどレイさんに転移能力をもらったのでいい機会です」


 なるほど。じゃあこうするべきか。とりあえず俺かマーカスのどちらかが転移能力を使ってアメリカへ戻る。そして事情を説明した後医療関係者を連れてくる。これでいこう。


「まぁでも、未知の感染症なのでアメリカ本国でもどうにもできない可能性はありますが…どちらにせよこうしないと何も始まりません」


「わかった。じゃあどっちが転移する?俺か、マーカス。俺はどっちでもいいと思うが…」

「いえ、私が行くよりかは立場が上の師団長が行った方がいいでしょう」


 確かに、俺が行った方が説得力もあるかもしれないな。


「OK。マーカスがそう言うなら、俺が行こう」


 では、早速準備を始めるか…ん?サラ、なんでそんな怖そうな顔してるんだよ。


「さっきから師団長もマーカスも変ですよ…転移とかレイ…?とか…頭でもやりました?」

「いや、お前が昨日テトリスしまくってたせいだぞ。」

「なんで知ってるんですか!?」


 …まぁ、マーカスが説明しといてくれるだろう。とりあえず俺は準備に…


「なんで無視するんですか!?ちょっと師団長、どこ行くんですか!?マーカスも私を引っ張ってどこに連れて行こうとするの!?やめて!助けて!無言が一番怖いから!アアアアアアアアア」


 …あいつ大丈夫かな。


ーーーー


アメリカ合衆国

ニューヨーク州"元"陸軍基地


 転移は無事に成功したようだ。体にも異常はない。


「にしても針葉樹ばかりだな…」


 一応陸軍基地があったところを想像しながら転移した。説明し忘れていたが、頭の中で想像している場所に転移するらしい。今回に関しては陸軍基地を想像したはずなのだが…なぜか針葉樹林の中にいる。理由はおそらくこうだ。基地が転移する時に地球の陸軍基地と別惑星の針葉樹林の一部が交換された。だからここは地球で間違いない。それも元陸軍基地の場所だ。

 とりあえず針葉樹林を出ないと始まらないな。幸い入場門あたりを想像して転移した。基地の外側はすぐだろう。


数分後…


 迷った。完全に迷った。どこだよここ。そもそも見るとこ全部針葉樹林なのにどうやって方向がわかるんだよ。


「動くな!動いたら撃つぞ!」


 おっとぉ?いつのまにか後ろに人がいるぞ。しかも銃構えられてる。絶体絶命。対戦ありがとうございました。


「名前はなんだ?どうしてここにいる?」


 ここは…正直に答えた方が良さそうだな。


「名前はスティーブ・ヴィグマン。階級は中将。役職は師団長。独身で絶賛婚活中。多分転移したからここにいる。」


「え?スティーブ…?中将…?」


 ん?なんかこの声聞いたことあるな…確か…確か…


「あ、師団長!僕です!ジョンです!」


 ああ!思い出した!


「ジョン・ハントか!階級が曹長で25歳独身、絶賛婚活中の未婚の男ジョン・ハントか!」

「そうですけど…言い方酷くありません?」

「…すまない。」

キリが良いのと10時に間に合いそうにないので今日は2回に分けて投稿します。

2回目は12時までに投稿します。すいません。

あ、下の五段階評価といいねもお願いします!

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