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プロローグ:秋の吹雪

プロローグだけでも読んでいってください。

「涼しくなったな。」


「そうですね。エアコンをつけなくていいぐらいには。」


 ここはアメリカ合衆国ニューヨーク州最大の軍事基地

 時刻は12時30分、昼休憩の時間だ。そんな中、2人の高官が昼食を取っていた。

 ひとりはスティーブ・ヴィグマン、45歳で師団長に就いているベテランである。

 もうひとりはマーカス・ジェレット、32歳で大隊長に就いた俗にいうエリートである。


「お前もエリートとはいえでかくなったなぁ。前はこんぐらいの高さしかなかったのに。」


「ほとんど師団長の腰当たりじゃないですか。あとその頃にはまだ会ったことありません。」


 このような感じで2人は時折冗談を言いながら楽しそうに食事を取っていた。とはいっても3人称視点で語っているが、私がスティーブだ。


「師団長って三人称視点になること多いですよね」

「え?心の声聞こえるのか?頭にアルミホイル巻かないと…」

「師団長って陰謀論信じてるんですか…あと声に出てますよ」


 陰謀論だったのか。折角アルミホイル買ってきたのに意味なかったな。


「相手の声が聞こえるのなんて魔法の世界以外あり得ませんよ。それか霊能力者とか…」

「お前、詐欺には気をつけろよ。引っかかりそうだからな」

「安心してください。今まで詐欺に引っかかったことは3回しかありませんので」


 え?多くね?普通に多くね?


「3回ですか。まだまだですね。私なんか6回は結婚詐欺に合ってますよ…」


 突然出てきたこの"結婚詐欺に6回引っかかったやつ"っていうのが併設されている空軍基地の代表?的な立場のサラ・スミス、35歳だ。


「人聞きの悪い言い方ですね。声に出てますし」

「あ、サラさん。女性でも結婚詐欺ってあるんですね。ちなみにいくら騙し取られました?」

「えっと…多分200万ドルぐらい?」

「俺は250万ドルです!勝ちましたね!」


 あ〜、あれだ。これが底辺の争いってやつだ。


「師団長、そりゃ違うと思います」


 ありゃ、また声に出てたか。ってかお前が言うな。

 そんなことを言ってると突然サラがこんなことを言い出した。


「そんなことより、この部屋寒くないですか?いくら秋とはいえ冬ぐらい寒いですよ。冷房効きすぎじゃないですか?」

「何言ってるんだ。既にエアコンは切ってあるぞ。お前が言う通り秋だからな」


 でも確かに、妙に寒い感じがするな。雪でも降ってるんじゃないか?


「マーカス、外行って温度計見てきてくれないか」

「ネットで調べりゃいいでしょう…あれ、おかしいな。圏外ですね。Wi-Fiも使えません」


 明らかにおかしい。この基地でネット環境が悪くなったことはない。となると現時点で考えられるケースは3つある。

 1つ目がインターネット通信会社の障害や不具合、これが有力だ。この場合は最低1日はネット無し生活だが、特に問題はない。


「サラ、何かスマホに通知は来てるか?」

「いえ、特に何も来ていません。私も圏外です」


 となると2つ目、緊急の点検だ。問題が起こった場合に緊急で点検することはあるが、緊急の点検は10年に1度あるかないかで可能性としては低い。後で報告が来ると思うが、大した問題ではないだ。それに点検の場合はテレビ系統も同時に行うが、片方ずつに分けて行うのでテレビは付くはずだ。


「マーカス、テレビを付けてみてくれ」

「わかりました」


 最悪のケースは3つ目、テレビがつけばその可能性は無くなるが…


「…付きません」


「空軍の方に電話もしましたが繋がりません。無線もダメみたいです」


 …となると最悪のケースだ。既に2人は察しているようだ。


「そこの棚に緊急用のアサルトライフルがあるはずだ。持っておけ。今からメインホールへ向かう」


 最悪の3つ目、それは侵入者の可能性だ。それも手慣れたやつの。


「いいか、2人ともよく聞け。今現在ネット、テレビ系統、共に使用不可能となっている。現時点でネット会社の障害とも点検とも考えにくい。このような場合の可能性は1つしかない。侵入者だ。敵はおそらく我々の連携を不可能にするため連絡手段を破壊したものと見られる。よって今から他の隊員を見つけ次第行動を共にして敵の捜索を行う。最初の目的地はメインホールだ。敵はこの基地の中枢部を知っており計画的な犯行である可能性が高い。気を引き締めておけ」


「了解しました」

「了解です」

「じゃあサラとマーカスは銃を構えろ。俺が3カウントで扉を開ける。3…2…1…」


 扉を開放した瞬間1人の人影が映った。敵…ではなくこの基地の服を着ている。味方だろう。こちらに走ってきていたところに見える。


「2人とも銃を下ろせ。そこの隊員!何をしている?」


 すると隊員はこう答えた。


「皆さんに緊急のご報告がありまして…そしたら急に扉が開いて銃を構えられて…」

「すまない。とは言っても今は緊急事態。その報告とはなんだ?侵入者の情報か?」

「侵入…ああ、いや。違います。でも多分びっくりするかと。」


 焦らさないで早く言ってくれないかね。


「で?そのびっくりすることってのは?」

「雪です。」

「「「は?」」」

「雪降ってます。」

「…お前頭でもやったか?」

「やってませんよ。」

 当作品をご覧いただき、ありがとうございます。今後読み進めていく上で、読者の皆様に注意していただきたいことがあります。


 まず1つ目が、師団、大隊等の階級が、実際の米軍とは異なる、つまり我流になっていることです。詳細は以下の通りです。


師団→大隊→中隊→小隊→分隊→班

強ーーーーーーーーーーーーー>弱


 皆様からの要望が多ければ、頑張って勉強して実際の米軍と同じにするかもしれませんので、そうなった時は褒めてください。

 2つ目が、作者はそこまで軍事に詳しくないと言うことです。というのも作者は航空機主兵論者に近い存在のため、陸軍には正直興味はなく、空軍or海軍に多少詳しい程度になっています。

 これに関しては、書いていくうちに覚えていこうかなと思っております。よかったらコメント等で教えてください。

 でもこれが逆に軍事に詳しくない人でも読みやすい理由とかになったら万々歳ですがね。


 3つ目が、更新間隔がランダムなことです。というのも私には忌々しい定期テストがありまして、更新できない場合がどうしても発生してしまいます。その場合はできるだけ告知しようかなとは思っておりますが、告知できない場合もあることをしっておいていただきたいのです。

 通常での新作公開の間隔は3日〜1週間を目標としております。


 最後にですが、作者はどうも飽き性です。いずれ飽きて廃れていく可能性があります。もし、応援していただけるというのであれば、いいねやコメント等をお願いいたします。もしかしたら次回作公開までの感覚が短くなる…かも?

 まぁそんな感じですので、今後もよろしくお願いします。あ、書き方のアドバイスも良ければお願いします。

 ばいば〜い。


P.S.

新規キャラクターの説明は後書きに書きます。今回の分は次回作で。

戦闘シーンはEP.8頃から始まる…かなぁ。

あ、下の五段階評価といいねもお願いします!

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