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かなりテンプレな

ガクッという感覚で目が覚めた。

今は五限目の論理国語の時間、僕は教室の真ん中の一番後ろという学生時代に味わえる唯一の特権を持っている席、学生に言わせれば宮廷の王座と同意義、夏になればクーラーなど浴び放題である。

だが、そんなこと今はどうでもよい

「うわ最悪だ…」

どうやらよだれを垂らしていて深く眠っていたようだ体が重たい眠気を振り払い起きるが、案外同士が多かったので少し笑う、太陽の包み込むような優しい暖かさと、教室を通る風は全世界の学生の敵であると僕は思う、空を覗けば外は雲一つない晴れ間で最近までの寒さは嘘のように無い、僕は寒暖差に弱いので危機を察知しティッシュをすばやく鼻に詰め込む、全く迷惑な話だ。

そんなところで僕の座っている王座の席の話に戻るがこの席というのは教室の全体や廊下の様子がうかがえる、それに頭の角度を10度と向かずとも青い空と化学室や美術室なんかが連なる4階建てのいわゆる特別塔だとか言われる塔が目に入る、だがこの塔はこんなど田舎の唯一良いと思える自然の風景の半分ほどをせしめている、教室の真ん中から見れば7:3ぐらいの比率で特別塔の圧勝だ、だが寝起きの僕にはありがたい話である、今陽を浴びればドラキュラのように跡形もなく灰になるであろう。

それから、この席は廊下への視線のアクセスも良好、人の気配がしてフッと目を奪われた視線の先には、保健室かトイレに駆けていく明らかに青白い顔をした女の子が瞳に映る場面であった、ドタドタと走る音に2.3人が目を覚ます、次に飄々とスマホをいじりながらどこかで暇を潰そうとでも考える襟足長めの男の子がさっきの女の子の0.5倍速ほどで通り過ぎていく、残念ながら先生は板書に夢中、余談だが見回りの先生と目が合うと少しきまづい、あんただよこれで6回目だ少女漫画ならもういいとこまで行く回数である。

「あ、」

週の終わりにこんなエンディングはどちらとも後味が悪いものであろう、もうこの男の子の勝機は0に等しい、そして僕の視界ギリギリでその先生は目の端を鋭くとがらせながら男の子についていく。

まだ、勝手がわからずとりあえず学校の情景を書きました。後ろの席ってなんか居心地良いですよね、先生からは結構見やすくて寝てるの分かるって話ですがきっと評定が悪いのはそのせいです、絶対に。

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