表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

悟りと科学

 物事を多角的に見、深く考え、疑問点を無くしていく。これは、現代科学の思考法と共通する。


 仏教は宗教だが、その思考方法は科学を同じなのである。


 これが、仏教が不変的でいられる理由だ。


 科学というものは知れば知るほど疑問が出てくる。仏教も同じで、悟れば悟るほど迷いが出てくるのである。人が生きている限り、迷いは出る。普遍的な解はない。迷いを消していくのは、自分で実践するしかない。


 それは、あたかも登山のようである。山があるから登る。登山は最高峰に達すれば終わりではない。より困難なルートがあるから挑戦する。


 困難への挑戦。これこそが人類の原動力である。


 一休和尚を初めとして、我欲まるだしに見える僧侶も多数いる。かれらを不謹慎と思うかもしれないが、かれらの迷いは己には無い。だから己を厳しく律する必要もない。

 かれらにあるのは、世の人々が抱く苦悩の救済である。他人の救済であるから、実践するのは他人である。かれらは、真理を教えるのではなく、真理へ至る道を示すことに奔走したのではないだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ