-神は何を思うのか?-
この小説はゆるっと書いてます。拙い文だと思いますが温かい目で見てください。
________ 神は、信仰の対象として尊崇・畏怖されるもの。 一般的には「古代ギリシア語: Θεός テオス、ラテン語: deus, Deus デウスまたはゼウス、英語: god, God」などにあたる外来語の訳語として用いられるが、これらの意味と日本語における「神」は厳密には意味が異なるとされる。_________Wikipediaより抜粋
これは「神」を使役する者達の物語である。
序章 -過去最悪の神霊災害は如何にして起きたか-
一言で言えば、まるで台風の様な空模様だ。
昼なのにも関わらず日の光は一切を雲に遮られ、この先の不幸を呼ぶが如く風は吹き荒んでいる。
今日は十束の刀渡しという大事な祭事があると言うのに、何故こうも私は尽く一生に一度のイベントを嫌な天気でめちゃくちゃにされるのだろうか…
「はぁ、もうちょっと私人生楽しめても良くない?!」
そう叫んだ瞬間、空がバリバリと音を立て裂けていった。
恥ずかしい事やっちゃったという思いは一瞬にして困惑に塗り替えられ、数秒間経ってから事の重大さを理解した。
(やばい、これは間違いない"神霊災害"だ)
神霊災害とは、読んで字のごとく神が起こす災害である。神霊災害は事前に対策の出来る災害だからこそ今まで起きたとしても最小限の被害で済んでいるのだが、空が裂けるほど大きい規模の災害は聞いたことも無い。きっとこれは過去最悪の神霊災害となるだろう。思考している暇はない原因の元へ急がなくては。
大急ぎで原因の元へ行くとそこには1人の少女がいた。
「おい、そこで何をしている。ここは危険だからさっさと逃げろ。」
「別に何もしてないよ、ただ言われた通りに立ってるだけ。逃げるも居るのも勝手でしょ貴女には関係ないわ」
暗い黒髪と死んだような目付きの少女は私の言葉には聞く耳を持たないようだ。
「仕方ない、お前をこの災害の容疑者として捕らえるしか無いようだ___猛る神よ。その力を以て正しきを勝ち穢れを祓え、故に奉りし我に力を故に彼の者に惨憺たる敗北を与えん事を。」
詞を読み上げると私の頭には狼の様な耳が生え、拳10個分の長さの剣が目の前に現れる。それを手に取り少女に向け構える。
少女はその様子を眠たげな表情で見ていた。此方が戦闘態勢に入ったのを見ても動揺していない所をみると本当にこの災害の首謀者らしい。
(普段から神憑きを見慣れているのか…?)
「はぁ…貴女、神憑きだったのね。自衛隊の服を着ているから神災特科の"ただの人間"かと思っていたわ。良く考えればそうよね、ただの人間がここに来るわけないもの。もう儀式は済んでるけどどうする?私を殺す?多分貴女じゃまだ無理だと思うけど」
彼女が私に向け手を伸ばした。
「儀式…?まさか_________。」
その刹那、ものすごい風圧で私の身体は数十メートル吹き飛ばされる。
「待て!貴様、そんな事をしたら大勢の人間が死ぬぞ!くそっ、叫んでも無駄か!ぐっ…!」
黒い影がゆっくりと鈍い音を立て空の裂け目から少女めがけ落ちてくる。
災害を止めるには仕方ない今ここで奴を仕留める。やっぱり私は人生ハードモード見たいだ。
イージーモードかと思っていたらハードモードだったって笑えるな。
剣を握り直し、奴に向かって走る_______
20時8分__「良かった…やっと目を覚ましてくれた…お父さん心配したんだぞ?」
「しんれい災害ってどうなったの?」
「あれなら全部終わったよ。いっぱい人は亡くなっちゃったけど1人の女の人が頑張ってくれたお陰で色んな人が救われた。お父さん達も頑張ったんだけどな?でも、あの人は凄かったお前も助けてもらったんだ…将来はあの人みたいな"神憑き"になるんだぞ。天恋。」
憑かれた〜〜〜〜