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馬車馬のように働く魔物たち  作者: 蘆田
第3章 【安息の地 ウェスタ村】
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36話 『会合』

【変更点】隊長格→幹部に変更


僕たちは目的地に向かう道中、大勢の悪魔達に見られていたけれど、レイティア副官がいたからなのか、特に何かされることはなかった。


...でも、その中にはあまり良くない目つきをしていた悪魔もいたから、今度から此処に来るときは絶対に、レイティア副官を連れてこようと思うのであった。


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それから暫くして、僕たちはギャルド将軍の待っている仮設テントにたどり着いた。


「こちらで少々お待ち下さい」

「あ、はい」


レイティア副官が一度僕たちに頭を下げて、中へと入っていく。


「じゃあ、ちょっと待ってよっか」

「キュイ」


僕とキュゴは彼女を待っている間、未だ爆睡中のラミーで遊ぶことにした。


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それから数分後、ようやくレイティア副官が帰ってきた。


どうやら中の準備も終わったようだ。


「大変暫くお待たせしました。どうぞお入りください」


彼女の許可が降りたことなので僕たちは中へと入っていく。



仮設テントの中に入ると、正面には巨大な円卓が設けられていた。そして中央最奥にはギャルド将軍が座っており、そこから左右に幹部と思われる悪魔達が座っている。



「よくぞ来てくれた人間の子よ。感謝する」



ギャルド将軍は僕にそう声を掛けてきた。

相変わらず怖い顔をしているなぁ…。

キュゴとレイティア副官がいなかったら絶対に会いたくない人物No. 1だ。


僕への挨拶を簡単に、その視線はキュゴへと移る。


「『フェンリル様』もわざわざここまでご足労頂き、誠にありがとうございます。」

その発言と共に、この場にいる悪魔達全員が首を垂れた。


相変わらずキュゴに対しては、崇拝じみた行動をする悪魔達だ。


…というかここの悪魔達は、今もなおキュゴの背中の上で寝ているラミーのことが気にならないのかな? …僕は気になるぞ。



「それでは、挨拶も程々に本題に移ろうと思うのだが…その前に一ついいか?」


「は、はい?何でしょうか?」

ギャルド将軍が急に真剣な顔つきになる。


「実はフェンリル様に折り入ってお願いしたいことがあるのだ」


ギャルド将軍がそう願い出て、キュゴへと向き直る。しかし当の本人であるキュゴは未だ何の反応も見せないから、ギャルド将軍が少し困っている。


...このままだと可哀想だし一応聞いてみよう。


「えぇと、その願いとは何でしょうか?」


「今一度、我らにフェンリル様の御加護を与えて頂きたいのだ」


…加護? 前に文献で読んだことがあるぞ。なんでも、高位存在である者が、自分の気に入った者に自身の力の一部を貸して、その者を守り助けるだとか。


そういえば、キュゴ自身も誰かから加護を貰ってたな。...なんだっけ?『巨人族の寵愛』だっけ? ...僕も欲しいなぁ。


そんなに事を思いながら、キュゴを眺めていたけど当のキュゴは無反応だ。このままだと空気が重くなるので話を進めることにしよう。


「えぇっと、難しい事はよくわからないんですけど、"今一度"ってことは、以前にもキュゴから加護を貰っていたんですか?」


一度貰って、まだまだ力が欲しいとかそんな話なのだろうか? だったら、僕も欲しいので後でキュゴにお願いしようと思う。


「...そうだな。少し長い話になるのだが、我ら悪魔族は元々、其方に居られるフェンリル様から御加護を頂いていたのだ。...しかしそれは昔の話で、我らの種族名が変わったその時から加護も失ったのだ」


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