第31章 貴瑛、お宅(横溝)ニューヨークへ
第31章 貴瑛、お宅(横溝)ニューヨークへ
貴瑛と、横溝実はニューヨークで落ち合った。
科捜研の横溝実・・・御曹司、そう、通称お宅の彼は、
ハッキングのプロと言われたX氏に会う事が出来た。
そして意外な事実をつかんだ。
それは、今でこそマイクロソフトが世界のOSとして、
君臨しているが、(MS)DOS時代にウィンドウズの開発は、
各国で凌ぎを削っていた。
特に日本、アメリカが主流、そしてヨーロッパの国の中でも・・・
結果として、アメリカのマイクロソフトに軍配が上がったが、
実は日本のある電気メーカーがかなり頑張っていた。
フレーム(骨格)は出来上がり、最終段階のチェックに余念が無かった。
どうもその研究員の中に、桜井翔市も終わりの頃参画していたらしい。
そして、そのプログラム、フローチャート等がある企業に、
盗まれようと言うか、盗まれたらしい。
そのフレーム、構想は今のウィンドウズに非常に近い、
と言ってもMSWIN3.1の構想だが、それよりも優れていた様な噂が・・・
発売に踏み切るに当り、やはりバグが心配で慎重になっていた。
その情報は当然マイクロソフトにも・・・
で、結果としてマイクロソフトは急いで見切り発売した。
ご存知の方もいると思うが、そのMSWIN3.1は悲惨な物だった。
欠陥だらけで・・・・
しかし世の中の流れはそのMSの、色の着いた画面に相当驚き、
こぞってその欠陥だらけのMSWIN3.1に飛びついた。
そして、現在改良を何度も重ね、98、Me、2000、
そしてXP Vistaと変貌を遂げ、マイクロソフトは、
不動の王者として君臨している。
その影で惨めな運命をたどった日本の企業がいた。
そして、それは、それ以外にも敗者は吸収合併で影すらなくなっている物も・・
その当時のMSWIN3.1なら、おそらく日本のOSの方が、
優れていたと言われている。
その日本で構築されたノウハウを、盗み出し、それをダイレクトではないが、
マイクロソフトに結果的に買い取られる事となった。
マイクロソフトは飛躍的に伸びた、勿論人気売り上げ共にだ!
そして、そのノウハウ未だに課題として残された技術を、
まだ欲しがる輩がいるらしい。
それを盗み出すためにか、情報を入手するために、
翔市はある企業から莫大な金と引き換えに、
その情報を売った様だ。
しかし、それはどうやら全体の一部だった様で、
残りの資料がないと意味を為さない事が判明した。
それを手に入れるために相手と拗れた。
その結果、ハッキングを翔市に仕掛けていた形跡があるらしい。
そこまでは掴んだらしいが、それ以上は翔市に食い込めなかった様だ。
その結果、話し合いが拗れ、刺されると言う最悪の事態を招いたようだ。
そして、その情報はかなり信憑性があるらしい事も・・・・
そして、刺した相手は殺し屋の仕業らしい、計画的に・・・だ!
以上の話を横溝は貴瑛に話した。
その話を、じっと聞いていた貴瑛は事の真相が、
少しずつ見えて来た様な気がして来た。
どうだ、俺の推理探偵力は・・・・
優れて素早いものだろうと言う感じで、横溝は自慢げに話した。
だが、さほど驚かない貴瑛に不満の様子で、
貴瑛をじっと見つめる横溝実の口から出た言葉は、
「どうしたの、僕の調査すごいと思うんだけど?」
「うん、確かに凄いわ・・・・・」
「で、貴瑛さんはどんな所が?」
「そうね、まず、翔市さんは狙われて刺された!」
「それも相当のプロに!」
「そう・・・それが言いたい!」
「そして、相手はまだ目的を達成していない!」
「と、言う事は・・・・・」
「まだ何かが起こる・・・・・」
「えっ! それって・・・・・」
「そうよ、彼女が危ない!!」
「それじゃー・・・早く日本に帰らないと!」
「そうね・・・でも私・・・・」
「何か・・・あなた自身で・・・?」
「そう、少し・・ね!」
「わかった、それじゃ・・・どれくらい?」
「そうね・・・2日もあれば・・・・」
そう言って、落ち合う日取りを決めて貴瑛はある場所へ移動した。
勿論英語は堪能、と言うより当たり前だ。
何しろ少し前までアメリカの某有名大学にいたのだから・・・・
携帯の着信が日本から・・・そう、父宗太郎からのが有ったのは、
ホテルのベッドである調査を終え疲れ切って眠りに着いた時間だった。
貴瑛の携帯は、その日本から持参した携帯は、彼女のバッグの中で、
着信の知らせのランプが点滅し続けていた。
翌朝目覚めて、宗太郎に返事を返した。
それが、あの事態であった・・・・
携帯の着信サインは、娘の貴瑛からだった。




