第25章 9.11での二人
第25章 9.11での二人
枝美子は、すぐさま世界貿易センタービルに向かった。
当然、翔市も一緒に、だ。
だが、そう簡単には近づけなかった。
そこで、枝美子の記者章がかなり役に立った。
普通のプレス証では断られるのだが、枝美子のそれは違った。
相当なランクにいるのだろう。世界に通じる凄い力が・・・・・
だが、近くには無理だった。消防・警察・軍・そしてレスキューが、
では、その時の模様を、プレス風に・・・
とにかく、驚愕したと言うか、唖然・・・・それ以上の言葉が見つからない、
まるで、シネマのワンシーンだ、本当に。
世界貿易センタービル・ツインタワーの北棟は、
8時46分にアメリカン航空11便の突入を受けて爆発炎上した。
この時点では多くのメディアがテロ行為ではなく単なる航空機事故として報じた。
ジョージ・W・ブッシュ大統領も・・・・・
「第一報を受けた時点では航空事故だと考えた」と発言した。
1機目の激突は、数日前から地元消防署の日常を取材していた、
フランスのテレビ局から派遣されていた兄弟によって偶然撮影
(ガス漏れの通報があり、出動していた消防隊に同行していた)、
され翌日に報道されている。
続いて、9時3分に南棟がユナイテッド航空175便の突入を受け、
爆発炎上した。
2機目の激突は1機目の激突後に現場のテレビ中継を行っていた際に発生し、
世界各国に1機目の衝突を臨時ニュースとして国際中継していた間に起こった。
この時、映像は、前代未聞の衝撃的な映像として、
多くの人たちがリアルタイムで見る事になった(この時点で、事故ではなく故意に起こされた事件であることが認識された)。
また、2機目の旅客機が激突する瞬間はプロやアマチュアを含む、
多くのカメラマンにて撮影されている。
それは、もちろん枝美子も遠くから撮影している。
枝美子、カメラはいつも首にぶら下げていた。 遠くの映像なのでそれ程価値はなかった。
当然・・・・、没だ。
でもその時の興奮動揺、いやそれ以上の衝撃が、
翔市にもしっかりと、心に刻まれた。
そして、この仕事も結構いけると・・・・・
いや、凄くだろう・・・
枝美子の生き生きした、キラキラした、獲物を捕らえる姿が、姿を見て、翔市は覚悟したようだ。
彼女は・・・・、家庭にいる人ではない。いや、いてはいけない人物なのだろう・・・と!
でも、一緒にいたい、結婚したいと、再び決意した。
まあ、それも・・・しょうがないよな!
ツインタワーは、建設当時の主力ジェット旅客機のボーイング707が突入しても、
崩壊しないよう設計されていたはずだった(衝突のダメージのみを換算されていたものであり、ジェット燃料の延焼による火災のダメージは換算されていなかった)。
惨い、どうしてこの様な事が起こるのか?
呆然とするばかりだ。
そして、煙、噴煙 目が開けられない。消防隊員の動く姿が地作見える。
まるで、模型のセットを小さな小人がうろうろ・・・為すすべがないと言った感じで
犠牲者がそれも救急隊員や傍にいた人たちだ。
瓦礫の山、煙が凄くて噴煙と水蒸気の混じった、たんぱく質の焼ける臭いも・・・・
もう地獄だ。
実際に高速で突入した同サイズのボーイング767によってビル上部は激しく損傷、
漏れ出したジェット燃料は吹き抜けを通して下層階にまで達し、爆発的火災が発生した。
次いで火災の熱による鉄骨の破断でタワーは強度を失い、
9時59分に南棟が突入を受けた上部から砕けるように崩壊した。
北棟も10時28分に南棟と同様、砕けるように崩壊した。
かつて世界最高とされたツインタワーは両棟ともに完全に崩落した。
これは、ある新聞のか、ネットの情報も差し込んで解説している。
ツインタワーは、特に北棟で人的被害が大きく、死者は約1,700人
(救護活動中の消防士を含む)であった。
特に突撃を受けた92階以上に被害が多く、この階以上の在館者全員が、
死亡したと言われている。
それは航空機に突入されたフロアの階段が大きく破壊され炎上し、
避難経路が遮断されたためである。
南棟も同様に激しく炎上したが、こちらは旅客機が外側に少し反れて激突し、
反対側の階段が損壊や延焼を免れたため、突入フロア以上でも延焼の少なかった部分にいた十数名は無事避難することができた。
また、突入前の未然避難者も含めると約7割の人が生還している。
ただしこの時、炎上部より上にいた人の一部が、煙による苦痛や絶望感から、
飛び降りを行い、消防士や避難者の一部が落下してきた人の巻き添えになり、
命を落とした(自殺及び飛び降りの項も参照)。
また崩壊時の破片や煙により、ビル外でも数人が命を落としている。
一方、タワー崩壊後も館内で奇跡的に生き残っていた人も数名おり、
それらの人々は当日夕方に救助された。
北棟および南棟の崩落による影響で、敷地内の他の4つのビルも崩落・炎上し、
8時間後に敷地北隣の高層ビル・世界貿易センター7号棟もともに崩落。
道路は完全に封鎖、世界貿易センターの地下をターミナルとしていた地下鉄や、
パストレインもトンネルの崩落で走行不能に陥った。
これらのことからニューヨークでは合計で2749人が死亡するという大惨事になった。
この事件以降、世界貿易センタービル跡地は
「グラウンド・ゼロ(爆心地)」とも呼ばれている。
そんな光景に出くわし翔市と枝美子、人の運命を様々と実感した。
「凄い、何てもんじゃないね!」
「うん!」
たった、一言は翔市だった。
もしかすると、枝美子の方が・・・度胸が、根性が、世の中の見方がきちんと、
整理され、世界を見ているのかも・・・・
その夜、かなり離れた場所で、質素な夕食を摂っていた。
ワインは唯一ご褒美で二人の未来に・・・・
なにせ、アメリカそんな浮かれた雰囲気あるはずがない。厳戒令に近い状態だ。
ホテルも質素だ。
だがどうしても二人はこの日に結ばれたかった!
どうやら、動物的本能が働いたのか・・・・異常に性的にも興奮して・・・
これは、動物的本能、生命保存の法則か・・・相当数の命が失われて・・・
夜は激しかった。
本当に激しかった。
荒れ狂うようにもだえる枝美子、知的な顔が牝豹のように、
獲物を逃がさんとする様に。
それに・・・それ以上に答える翔市も凄かった。
その夜に紗枝が、命の誕生が、精子と卵子の結合が・・・
なのかは、定かではない・・・・・
もしそうなら、紗枝は運命的な子だ!




