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速いけど快適じゃない旅に出発!

「ん~、買い物疲れたー!」


本当にこれは疲れましたね。昨日よりはマシなんだけどさ。

この村、もう街だよね。広すぎるよ。


買ったもの以外に、もらったものが2つあるよ。


まず、風魔法の本。

馬車を買いに行ったときに、馬が売り切れていて、車の部分しか買えなかったから、店の主人さんがお詫びとしてくれたもの。イチゴが読みたがってたから今は貸してるけど。

ちなみに、価格は金貨34枚だったよ。


そして、持ち手の部分に水色のクリスタルがついた杖。

これは、水筒を買ったとき店主さんがおまけとしてくれたもの。

この杖があれば、風魔法が使えるらしいんだよね。

風魔法に適性がない私としては最高の杖だね。


あっ、そうそう。

そういえばさ、買ってきた水筒ね、凄いんだよ!

なんかね、無限に水がでてくるんだって!


しかも、腐らないように魔法もかけられているから、まさに万能だね!


価格は金貨4枚だったけど、この性能なんだから高くはないね。




「よーし!旅に出るぞおおお!」

『...えっ?』

『...はいっ?』


んっ?何かおかしいところでもあった?


「どうかしたの?」

『えっ、急に旅なんて、お金は...』

「あるよ?イチゴ、もしかして忘れていたの?」


『あの、じゃあ、食料は...』

「空腹無効のスキルがあるから食料なんていらないよ、リン。」


『......あれ?ちょっと待ってください。なんで私、お腹が空かないのでしょうか?』


あ、そういえばそうだな。なんでリンはお腹が空かないんだろう。


『スキルチェリー食べたからじゃない?』

『あっ...』

「えっ、スキルチェリー食べたの?」

『リカルドさんからもらったので...』


マジか。ちょっと鑑定してみよう。

リカルドさん、スキルチェリー持ってたんだ。今度もらえたらもらいに行こうかな。


【名前】リン

【年齢】15歳

【職業】※奴隷

【種族】亜人族

【レベル】3

【称号】なし

【体力】868

【魔力】768

【MP】250

【攻撃力】488

【防御力】649

【俊敏力】238

【魔法適性】水魔法

【スキル】ヒート<S>・裁縫<A>・ウォーター<S>・ウォータースプラッシュ<S>・調理<S>・弓<S>・空腹無効<S>


あっ、空腹無効のスキルがある。これは、スキルチェリーで増えたスキルだよね。

それと、何気にスキルのランクが全部SランクとAランクっていうね。

ウォータースプラッシュっていうスキルはどんなものなんだろう。調理とか裁縫とかは分かるけど。


それと、気づいたことがあるのだけれど、職業欄の奴隷の横にある※ってどういうことなんだろう?気になるな。


「そういえば、イチゴはお腹すかないの?」

『うん。だって、20年に1回食事すれば生きれるからね!』

「ふーん......はぁっ!?」

『そういう種族なんだよー。気にしないでねー。』

「へえ、そ、そうなんだぁ...」


イマイチ理解できません。はい。




「きゃあああああああああああっ!?」

『ひゃあああああああああああっ!?』


なんだこれは!速すぎでしょ!

今、何が起きているかって!?イチゴが風魔法で馬車の車輪を高速回転させているんだよぉぉぉっ!


馬車が壊れないようにイチゴが魔法をかけてるから、車輪が外れたりはしないんだけどぉぉぉっ!

とにかく速いんだよぉぉぉぉぉぉっ!


『2人ともうるさ...ちょっと待って。』


あのさ。何の予告もせずに急停止するの、やめてくれないかな?衝撃がすごいんだけどさ。

てか、どうしたの?こんな森の中で急に停まってさ。


『...トミ、あれ見て』

「えっ?...あっ!」


ヤバッ、犬が狼に襲われているじゃん!早く助けなきゃ!


「光球!光球!光球!」

そう唱えると、光る球体が3つでき、犬を襲っている狼3匹に直撃した。


「犬さん、大丈夫!?ヒール!」

暖かい光に包まれていった犬だが、どうやら小さな傷がたくさんあるようだ。勿論、光が消えると完治していたが。


『...感謝する』

「喋ったああああ!?」


ちょっと待って!?この犬、喋ったよ!?人の言葉で喋ったよ!?なんでぇぇぇ!?

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