黒い悪魔
閲覧ありがとうございます!次回の投稿予定日時は、2月13日(火)午前10時となっております!
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諸事情により、午後6時に変更させていただきます。
詳細は、活動報告でご確認ください。
誠に申し訳ございませんでした。
『カ、カミッラ姫様ですと!?』
カミッラ姫?誰それ?
「リカルドさん、カミッラ姫って誰ですか?」
『カミッラ姫様は、かの有名なブレード貴族の姫様ですよ!この人たちのいう事を聞かないと、殺されるかもしれません!』
はぁ!?ブレード貴族ってなに?殺されるってなにぃ!?
『...そこの男!今すぐに消えないと打ち首だぞ!』
『は、はひいいいい!』
リカルドさんは、ものすごい勢いでカウンターの奥の扉を開き、逃げて行った。
てか、打ち首って死刑ですよね...?
『...そこの女。我はアルフォンスと申す。お前の名はなんだ?』
「あ...えっと...」
待って。この世界は、異世界人とか普通にいるのか?もし希少な存在だったら、面倒くさいことになりそうだよね。異世界に漢字の名前の人なんていないだろうし。どうしよう...
『......名前はもういい。とにかく、カミッラ姫を助けてくれるか?』
「えっと...どこに行けばいいんですか?」
『モウメントダンジョンだ。場所は、さっきの男にでも聞いてみてくれ。』
「...報酬とかは?」
『...大金とスキルチェリーだ。』
っ!スキルチェリー!これは行くしかないよね!姫を助けないのもどうかと思うし!
「スキルチェリーがあるんですね...!助けないのもどうかと思いますし、行かせてください!」
『...ん?』
「どうかしたんですか?」
『...いや、なんでも。こちらから、10名ほど部下を出そう。部下たちは戦闘の経験が豊富なので、強力な味方となるだろう。それと、姫様をなんとしてでも救え。分かったな?』
「......はい!」
...えーっと。うん。私、レベル&魔力無限なんだよね。ごめんね。
そのあとの話し合いで、明日の日の出の10分後に、モウメントダンジョンの前に集合することになった。
宿屋の部屋に入り、私は武器の使い方をリンに教えることと、明日の日の出に起こすことをイチゴに任命し、すぐに眠りについた。
『起きて、トミ!トミ!日の出だよ!』
「おっはよーーーーーーー!」
あ、やべ。宿屋で叫んじゃった。他に泊まっている人に刺されるな...
「よ、よーし、さっさとダンジョンに行くぞー!」
私は、逃げるように部屋を去り、リカルドさんにダンジョンへの案内を頼んで、逃げるように宿屋から去った。
『あっ、トミ、ダンジョンが見えてきたよ!』
「本当だ!リカルドさん、もう大丈夫です!ありがとうございました!」
『はい!えっと、あの、頑張ってくださいね!!』
「はーい!」
走ってダンジョンの入り口に行くと、ちょうどアルフォンスさんの部下さんたちもやってきたところだった。ちゃんと10人いるね。
「部下さんたち、おはようございます!」
『おはようございます。では、早速ダンジョンに潜りましょう。』
ダンジョンは、馬鹿デカい大岩に、縦横5mほどの穴があいている見た目になっていた。
ダンジョンに入ってしばらくすると、早速最初の魔物が出てきた。
...ただし、雑魚のスライムだ。3匹だけど。
この3匹の処理を魔力150のリンに任せてみた。
もちろん瞬殺だったのだけれど、今リンが使った魔法は、MPを15も消費する魔法なので、集団戦では活躍しづらいだろう。
そのあとも、雑魚しか出てこなかったので、10階層までスイスイと行けた。
...よく考えれば、このとき警戒するべきだったのだ。
どうして雑魚しか出てこないのか、考えるべきだったのだ。
「もう10階層ですね!めっちゃスイスイいけましたね!」
『そうですね。でも、油断は禁も......は?』
部下さんたちがみんな同じ方向を向いていたので、私もそっちの方向を見てみる。
「どうしたんですか...って、え?あれってまさか.........悪魔?」
そう。そこには、1匹の人型の黒い悪魔が立っていたのだ。不気味な笑みを浮かべている。
『フフフフ。ずっと待っていました。人間を待ちわびていました!特に、貴女を待ちわびていました!フフフフフフフ!』
不気味な笑い声をあげながら悪魔が指をさしたのは.........私!?
『そこらへんの雑魚ではなく、貴女のような人を探していたんです!フフフフ...』
え...待って、もしかして、魔力とレベルが無限だっていうこと、バレてる?
次回、悪魔覚醒!無事にトミたちは、カミッラ姫を悪魔から救い出せるのか!?
第5話もお楽しみに!