バルが仲間になったよ!
最近、体調を崩していたり、なかなか時間がなかったりして、更新ができませんでした。ごめんなさい。
「ねえ、リン!リン!この犬、喋っ...リン?どうしたの?」
なんか固まって犬の方を見ているけれど。どうしたんだろう?微妙に頬が赤くなっているし。
「え、あの、リン?本当にどうs『可愛いです!』......え?」
『この犬しゃん、本当に可愛すぎますぅぅぅぅぅぅ!』
ん!?いきなり叫びだしてどうしたのかな!?
それとさ、リンってこんな性格だったっけ!?
『お願いします!この犬しゃんの名前を考えさせてください!』
「別にいいけど...」
『ありがとうございますぅっ!んーっと、んーっと!何が似合うかな!?うーん!』
...えっと、リンのイメージが崩壊しました。完全に崩壊しました。
今までのリンには、落ち着いたイメージがあったけれど、これを見ちゃったらね。
イメージ崩壊しないわけがないよね。うん。
なんか、犬が戸惑って固まってるよ。可哀そうに。
これ、多分だけど、リンのこと怖がるタイプだよね。
『んーっと、あっ!ひらめいた!ご主人様、名前はバル!バルでお願いします!』
「あー、OK。バルね。...えっと、犬さん、今日からあなたの名前はバルだよ。」
『あ...わ、わかった。バルと名乗らせていただく。』
『わあ、でんぐり返し楽しいな~!』
うん、ちょっと今からこの状況を説明してみよう。
リンは未だに興奮してる。イチゴはでんぐり返し中。バルは戸惑っている。
......どんな状況だよこれ。
さてと。馬車に乗って、旅を再開しますか。
...って、さっきの地獄をバルにも体験させるのか?
「ねえ、イチゴ。バルにもあの地獄を体験させるの?」
『馬車に風を防ぐ結界を張っておくから問題なし!』
「ん?そんな結界あったの?」
『そうだよ?』
「...だったら最初から張れやボケェ!!」
『そうですよ!蹴り飛ばしてもいいですかね!?』
『え、ご、ごめんなさぁぁぁい!』
『...地獄って何だ?』
『トミ、あと2時間で着くよ~』
「OK!」
やっぱり無風はいいね!マジで。さっきの地獄は二度と体験したくないな!あはは!
...なんか眠くなってきた。寝よう。おやすみ。
『ご主人様!ご主人様!起きて下さい!』
「ん....おはよう...」
んー、なんか寝た気がしないな。何もかけずに寝たからかな。
『僕、寝るね~。おやすみ~。』
「うん、おやすみイチゴ!」
『おやすみ~。ふああああ。』
イチゴはバルの頭の上で寝たよ。嫌がらないバルは心が広いね。
「よ~し、馬車を収納してっと。宿屋を探すか!」
『そうですね。もう日も暮れてきましたし。』
『...そうだな。夜は危険だ。早めに宿屋に行った方がいいだろう。』
「近くの宿屋は...あっ!」
あっ、今すれ違った人、ハンカチ落としていったよ。拾ってあげよう。
薄い水色のシンプルなハンカチだ。シンプルっていいよね。
「あの、ハンカチ落としましたよ?」
『...ん、ありがと』
その人は、ハンカチを受け取ると、すぐに行ってしまった。
...あのさぁ、普通ならありがとうございますじゃないのかなぁ!?ありがとって何ですか!?ねえ!?
「地味にイラつくけど、行こう!」
『はい。』
『......』
広場まで来たけど、結構人がいるね。中心地なのかな?
それにしても、宿屋は一体どこにあるんだ?
「宿屋がなかなか見つか...うわあっ!?」
なんか空から何かが降ってきたんですけど!?それと着地音がうるさい!
...悪魔じゃん!遭遇2回目!
てか、なんで私を睨んでいるの!?私、何かした!?
『よくも...よくも、私の弟を殺してくれたなぁぁぁぁぁ!』
悪魔が鬼のように怒り狂ってるんですけど!?迫力が果てしないよね!?
ひとつ気になる事がある。弟ってどういうことだ?誰?
...まさか、ダンジョンのあの悪魔のこと?
あの悪魔、お姉ちゃんいたんだね。
私が知っているナルシストはみんな一人っ子だったから、少し意外。
『...ん?トミ、また悪魔に遭遇したの?』
「そうみたい...それと、おはよう。」
お姉ちゃんってことは、あの悪魔より強いのかな?
『...トミ、この悪魔、ダンジョンにいた悪魔より10倍くらい強いよ。』
10倍っ!?嘘でしょ!?
ブチ切れてる=凶暴性爆発ですよ!?死にますよこれ!?




