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神外とお姫さま

 やっと………終わった………地獄の試験テストが……


 無事?終わったので投稿を再開します!

~神の声~ 


 そうして、話は、光が収まると目の前に二人のお姫さまとおっさん達が視界に入ったという所に戻るのじゃ。


 








~主人公視点~


 お姫さま達を見てみると、俺達と同じ年っぽいお姫さまと一つかニつばかり年が下のお姫さまがいるな。

 どちらも息を荒くして大きく深呼吸をしている。……他の男共は二人の姫さまに見とれてるし(見とれてない俺と剛鬼は周りの空気を見て言い出しにくかった)、女子までも見とれている。

 いち早く立ち直って聞いたのは委員長だった。


 「………あの、大丈夫ですか?」


 「ぜぇ、ぜぇ、………フゥ。すみません、少し取り乱しました。改めて、ようこそいらっしゃいました、勇者様。私の名は、ヴィネティア フォン エルーダ。このエルーダ王国の第一王女です。そして……」


 「はじめまして勇者様!私の名前はレーリス フォン エルーダです!同じくエルーダ王国の第二王女です!よろしくお願いします!」


 と美しく静かな声と、元気で若々しい声で言われ、男女ともになごむ。


 「突然異世界に連れてこられたのですから、皆様、驚いている方も多いでしょう。なにか質問があれば、この国の王と謁見してからその場でお聞きしますので、まずは私達に着いてきていただけますか?」


 代表として天樹が答える。あいつでも勇者だからな。でもなにかやらかしそうでコワい。

 

 「はい!問題ありません!」


 「それでは着いてきてください」


 ヴィネティアさんがそういうとレーリスちゃんもその後に続いた。レーリスちゃんは14~15歳くらいの子でまだまだ元気がありそうだ。見ていて和む、小動物っぽい子だな。ヴィネティアさんはしっかりとしていて美少女というよりも美女のほうがあっている。また、どことは言わないが出るところは出ている。断じてどことは言わないが。


 「なあ」


 「ん?どうした剛鬼」


 「なんか霧夜の様子がおかしいんだ」


 「………そういえば部屋からでたときからボーッとしているな」


 どうしたのだろうか。今ではほとんどの奴が立ち直っているし、しゃべっている奴らもいる。そう思い周りをみると誰かがこちらに近づいてきた。


 「ダ~リン~暁久~」


 「おお、椎菜か。まずそのダーリンって言うのやめろ、恥ずかしい」


 お分かりになられた人もいるでしょう。そう!この子は剛鬼の彼女である、薙林 椎菜。ショートヘアで茶髪の女の子である。もちろん可愛い。今すぐにでも剛鬼を滅殺したいほどに羨ましい。


 「なんで~?」


 「いや聞こえなかったのか?俺が恥ずかしいからだよ」


 「ダーリンの恥じらう姿か~ちょっと見てみたいかも~」


 「はぁ………もういいや、それでいい」


 周囲にアマアマな空間が広がり、大量の砂糖を吐きたくなるような気分になる。


 「………殺るか」


 「おい暁久、やめろ…ってそのたくさんあるカッターはどこからだした!?……っ!危ねぇ!!」


 『ヒュッ』←カッターの投げる音


 『カカカカカカ』←カッターの刺さる音


 俺以外にもカッターを用意したやつはいたようだ。チッ、20本以上はあったのにその全てを避けやがった!何てやつだ。


 『おい、今の動き見えていたか?』


 『いや、見えなかった……』


 『流石、勇者様だな!』

 

 それを見ていた護衛の騎士らしき人達は、その手際のよさに戦慄していた。それを見た姫さま達は苦笑していたが。

 

 「…ん?なにかおかしいな」


 「なんだ剛鬼。もっとカッターを増やしてほしいのか?」


 「いやそうじゃなくて!!…いつもよりカッターが避けやすいっていうか、止まって見える」


 「なんだと?………もしかして異世界補正ってやつか?」


 「あー、あの異世界に来たら強くなっているやつか。確かに体が軽いな。暁久、お前はどうだ?」



 「俺もいつもよりカッターを投げることができたな。なるほど、だから通りで剛鬼が避けることができたわけだ」


 こういうときは本当に異世界補正が恨めしい。剛鬼は俺がそんなことを考えてる間に薙林さんに来た理由を聞いていた。


 「それよりも、どうしたんだ?椎菜。なにかようか?」


 「うん~なにかね~中崎君、ソワソワしているように見えるの~」


 どうやら薙林さんも霧夜の様子がおかしいことに気付いたようだ。


 「確かにそうね」


 「あっ、聖華ちゃんだ~」


 俺達の話に肯定してきたのは委員長だ。


 「え?キーリの様子って変だっけ?どこも変わらないように思えるんだけど」


 一方、穂乃香は霧夜の様子がまったく分からないようだ。


 「……多分、恋かと思う」


 そう言ったのは風月さんだ…………ってなに!?


 「本当に!?風月さん!!あの霧夜が!?たくさんの人にコクられて未だに付き合った回数ゼロの好きになった人がいない、あのイケメンクソヤロウが!?」


 「おいおい落ち着け、暁久。冷静になれ、アイツが好きになる奴なんているのか?いないだろう。風月も冗談で言ったんだよ。なあ?」


 「……私は…冗談で言ってないよ…?狼城くん」


 「………」


 「ゴウくん、目に見えて動揺してるね。ほら落ち着いて落ち着いて」


 「ダーリン~ほら~ドウドウ~」

 

 穂乃香と薙林さんに、落ち着けと言われている剛鬼を見て笑いを堪えていると、


 「ここが謁見の間になります。皆様はまだこの世界に来たばかりですし、これから頼みごとを言うこちらの立場の方が下なので、礼儀などはいい、と国王様から言われておりますので、そのことは気にしないで下さい」


 そういって、ヴィネティアさんは大きくて豪華な扉の前に立った。

 【注意】

 カッターは危ないので良い子の皆さんは投げたらダメですよ!!!!

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