神外と神からの依頼
書けました~(長かった。)
〔さて、起こすとするか。……………まず手に魔力を込めてから、寝ているのを起こすイメージで使うと魔法が使えるぞ!!〕
〔……誰に説明しておるのじゃ?バロール〕
〔いや、なんか言わなきゃダメな感じがしてきてな…………まあいいや。せーの、ハアッ!〕
「う~ん」
なんか話し声が聞こえてたな。イメージがなんだとか聞いたんだが。………って!!
「おい!!バロール!!!めちゃくちゃ痛かったじゃねぇかゴラァ!!!!」
〔まぁまぁ、そのお陰で新しいスキルが入ったからいいじゃない!それに貴方が頼むからでしょう?〕
うっ、そこをつかれるのは痛い。確かに頼んだのは俺だ。殴られたことは感謝こそすれ、文句を言う筋合いなどない。ないのだが…………………
〔そうだ!!そうだ!!アマテラスの言う通りだ!!そんな細かいこと気にするんじゃねぇよ!男だろ?殴られてナンボなんだよ!(笑)〕
この男に謝るのは絶対になにかが違う!あ、バロールにアマテラスが近づいてる。どうしたんだ?
〔オイ〕
〔ん?どうした?ロリっ娘?〕
『ゴキャ!!』
〔グギ\@¨★●←↑↓⊇πξδθ★ァァァァァァァァァァ!!!!!!〕
うわぁ…………男のシンボルが……ゴールデン〇ールが……
〔しばらくそこで反省していなさい。……さて、暁久〕
「は、はいぃ!」
なにか逆らってはいけないような気がした。
〔申し訳ないのだけれど、そこで今でも、のたうちまわっているバカの元部下である魔神をギルゲイプでぶっ潰してきてくれないかしら〕
「了解です!!………って魔神?どういうことだ?」
「いや~悪いな。実は俺がギャンブルに行ってたせいで、裏切りに気が付かなかったんだy「ちょっと待てやぁぁぁぁ!!!!」………んだよ、なに大声だしてんだようるせぇぞ〕
「なんだって?お前がギャンブル行ってるからだろ!!ふざけんなこの駄神が!!!」
〔てめぇ、言って良いことと悪いことがなぁ〕
〔ええ、まったくその通りよ〕
〔アマテラスさん!?なんで俺ばかり攻められなきゃいけないんだよ!〕
〔諦めるのじゃ、バロールよ。正直、お主はもっと反省するべきじゃ〕
〔チィクショオオォォォ!!!!〕
〔さて、あのバカはおいといて話を続けるわよ〕
「ああ、魔神…とか言うやつか」
〔その通りよ。勇者たちには敵と言ってごまかしてるけど、何人か気付いたはずよ?貴方もその内の一人よね?〕
「確かにそうだが…なんで魔神と言わなかったんだ?」
〔500年前、魔王は人間と共存しようとしてたのよ。
そこそこにいい関係になったんだけれど………………魔神が許さなかったみたいで、魔王に最後まで反対していた魔族を率いて魔国を攻めたの。
結果、魔王は倒せず、魔王派の東方の大地には結界を張られ魔神たちは入れなくなった〕
「だったらよかったんじゃないのか?」
〔でも、倒すことができなかったけど封印することはできたみたい。それからは北の、龍島の近くにある島でずっと封印されたままよ〕
魔族にもいろいろとあるんだなぁ。
「封印されたことはわかった。だが、なぜエルーダ王国は『魔王』を倒せって言っている?」
〔東方の大地に結界を張ることはできたけれど、西方の大地は魔神に支配されたまま。
だから西の方向にある、エルーダ王国をふくめ、魔族以外の国には魔神が情報を操作して魔王が裏切ったように見せたのよ。
魔神が敵と全員に言わないのは、もし、異世界の住人に「魔王は敵ではなく、魔神が真の敵です」と言ったところで、信じる人は少ない。むしろ、魔王の味方だと思われるからよ。
それに、下手に情報を流して魔神が知れば、対策を取られるに違いない。
そこで暁久に頼みたいのは魔神を潰して、人間達を味方につけることよ〕
なるほど、つまり人間には魔族全体が敵だと思っているんだな。その誤解を解いてくれと言ってるわけだ。しかし―――――
「残念だが俺は異世界で自由に生きたい。その魔神が邪魔しなければ、俺は気ままに旅をするぞ」
〔それでいいわ。でもせめて、魔王の封印は解いてくれないかしら?このままだと本当にまずいのよ〕
本当に困った様子で、懇願するような顔をしていた。見た目は幼女なので、ここで断ったら罪悪感が………………………
…………しょうがない。
「わかったよ。人々の誤解と、魔王の封印ぐらいは解いてやるさ。旅にも目的がいるしな」
〔そう、ありがとう〕
たったそれだけの言葉だが、喜んでいるのか、目を細くして微笑んでいた。
〔じゃあ、クラスメイトと一緒に送るぞ〕
ようやくか。随分話したな。
「おう!三柱とも元気でな!」
〔うむ、サラバじゃ、暁久〕
〔元気でね〕
〔魔神をフルボッコにしてもいいからな~〕
〔ではいくぞぃ!……………ハアッ!!!!〕
だんだん光と共に包まれながら、俺は神界から消えていった。
ようやく次で異世界に行けます!