神外と封印されし少女
気付いたときにはもうブックマークが100になってました。
読者の皆さま、いつも読んでくださり、ありがとうございます!
「………………………綺麗だ………」
おもわず、見惚れてしまうほど、結晶と、そのなかにいる少女は美しかった。
見続けていると、心のなかで疑問がいくつも出てきた。
「……なんでこんな所に、しかも水晶に封印されているんだろう?」
そう思ったとき、ふと神達に言われていたことを思い出した。
『倒すことができなかったけど封印することはできたみたい。それからは北の、龍島の近くにある島でずっと封印されたままよ』
『魔王の封印は解いてくれないかしら?』
確か、アマテラスがそんなことを言っていたはず。ということは……………
「この子が魔王、なのか?」
てっきり、厳ついオッサンみたいな見た目だと思っていたんだが…………こんな可愛い女の子なんて聞いてないぞ!!!
とりあえず、この封印は解いておこう。一応、約束したことだしな。
「水晶から出ているオーラからして、魔法が使われているな」
封印にも種類があって、主に、
・【魔法】での封印(封印魔法)
・【精霊術】での封印
・【呪術】による封印
の三種類がよく使われている。
また、珍しいものであれば、【仙術】や【神術】といったもので封印されることがあると、書物に書かれていた。
一応、【精霊術】も、【呪術】も、昔は【魔法】とされていたのだが、最近の研究により、似て非なるものだと判明したらしい。
まあ、簡単に言えば、
【魔法】は自分の魔力を使って発動できて、
【精霊術】は文字通り精霊の魔力を使う。
【呪術】は魔力を使わず、己の強い感情と、高度な計算式を書く必要がある。
「魔法ならすぐにでも解除できるから楽でいい。 呪術だと、その封印をかけた本人を倒さなきゃならないからな。
確か、クラスメイトの封馬 望さんが【状態異常解除】のスキルを持っていたはず…………
見たことがないから、【叡智の書庫】で調べるか」
【叡智の書庫】を使えば、知らないスキルのオーラを見ることができる。つまり、【情報操作】で情報を隠していない限り、俺に使えないスキルはない、ということだ。
結論……………チート過ぎて恐い。
そりゃあ、神様も何度も使うなって言うわ!
さて、【状態異常解除】もコピーできたし、さっさとここから出すか。
「【状態異常解除】発動」
〔了解しました。目標、目の前の水晶。状態、封印。解除可能です。解除しますか?〕
どうやら、現在行っていることや解除の可否等を、頭の中で伝えてくれるらしい。
おそらく、はい、と心の中で願えればすぐに解除しようとするだろう。
そう思ったので試してみた。
〔了解しました。これより解除作業に移ります〕
反応したな。このやり方であっていたようだ。
〔……20%解除。…………55%解除。……………………100%解除。解除できました〕
その機械的な音声を聞いたとたん、
『ピシッ!パリィィィィン!!!』
水晶が砕け散った。
「マズイ!!」
急いで駆け付けて、落ちてくる少女をキャッチ。
「……………あっぶな!!今の、地面に叩きつけられたら、痛いじゃすまなかったぞ………」
腕の中で、未だ目を覚まさない少女をみて、安堵と面倒くさい気持ちになり、ため息を吐いた。
~???視点~
「な、なんだと!?」
「おい、一体大きな声を出して、どうしたんだ?」
「…………………封印が、解かれた」
「なにっ!?………馬鹿な!そんなことがあるわけがない!もし、それが本当だとしたら、《操獣の魔王》が操っていた竜も全て倒されたということだぞ!?」
「…………それだけではない。魔神様直々にあの忌々しい魔王にかけていた魔法を解かれた。いや、解かれてしまった」
「解いた奴が神にも届くほどの実力がある、とでも言いたいのか?」
「神になら、それぐらいはできるだろうが、神が降臨したら、その力がすぐにでも感じとることができるだろう。
勇者がエルーダ王国に召喚されたことは知っているな?」
「当たり前だ。まさか、その勇者がやったとでも?
未熟な勇者では到底、あの数の竜を全滅することは不可能だ」
「そのなかに、もし、神が紛れ込んでいたら、どうする?」
「………」
「勇者召喚に神の力が働いている。そのとき一緒にこの世界に降臨すれば――――」
「バレることは、ない」
「その通りだ」
「竜を殺したのか、それとも生け捕りかは分からないが………確実に《操獣の魔王》はそいつを殺しにいくだろうな」
「…………とにかく、魔神様に報告した方がいいか?」
「いや、まだしない方がいい。最近、人間と、人間に協力する愚かな魔族達を滅ぼす計画があると聞いた。
忙しいときに言えば、計画に支障を来す恐れがある。しばらく様子を見ることにしよう」
「ああ」
「「魔神グレヴンガルト様に栄光あれ」」
そう言うと二つの影はその場から消えた。
一章が終わったら、魔法等を詳しくまとめようと思います。




