告白
こんな小説を読もうと思ってくださり、ありがとうございます!筆者には全くもって国語の才能がないです!なので読んだあとに、こうすればもっといいんじゃないか、などの感想をくださるとありがたいです!
「あっつ………」
今日は高校2年の夏休み前日
うだるような夏の暑さの中、学校の屋上で
俺、卯月昌也は
幼馴染、神風春を待っていた
何をするためか、理由は簡単だ
【告白】するため
小さい頃から昌也は春が好きだった
好きになったきっかけは思い出せない
気がついたら好きだったのだ
しかし今まで告白する事ができなかったが中学に入ってからの親友、柳里颯に
「さっさと告白しろ!!.」
と言われたからである
普段穏やかな颯がここまで怒ったのは俺がうじうじしていたからなのだが、そんなに言わなくてもいいだろうというほど言われた
そして夏休み前という事で告白する事になった、というか従うしかなかった
「おっそいなぁ」
約束の時間から30分は過ぎている
まぁ春は何かと先生に頼まれごとをするので、何か頼まれていてもおかしくなく、それで約束を破って今日は無理でしたなんて事があったりした
もう来ないのか、そんな考えが昌也の頭に浮かび始めた時、
バンッ!!
屋上の扉が大きな音を立てて開いた
「ハァ….ハァ…、ふぅ……、遅れてごめんね」
すごい息切れをしながら近づいてくる春
「いいや、大丈夫。また先生に何か頼まれたの?」
「うん。飛鳥といたら理科で使った実験室を片付けてくれって言われちゃって…」
飛鳥というのは颯と同じように、中学に入ってから俺達と仲良くなった女の子である
フルネームは中野飛鳥
ちなみに春に負けないくらいの美少女である
「そっか。お疲れさん」
「ふぅ…やっと落ち着いた〜。で〜?今日はどしたの?いきなり呼び出して」
「あ、あぁ、そうだったな。え〜と……」
うまく言葉が出てこない
「どうしたの?言いにくい?」
「そうじゃないんだけど….」
「んーそっか。あ、そういえば私も昌也に言いたいことあったんだー」
「そうなの?」
「うん。すぐに言えないんだったら私から先に言っていい?」
「はい!全然OKです」
勇気が出なくて言い出せなかった俺にはちょうどよかった
「なんで敬語…ぇーとね。昌也夏休みずっとこの近くにいるの?」
「いや、特にないけど」
「そっか、じゃあどこかで買い物に付き合ってくれない?」
「それくらい今言わなくてもいいよ。わかった。付き合うよ」
「おー!ありがとう♪よかったー。私昌也以外にこういう事頼める男の子いなくてさ」
「まぁそうだよな。ある程度仲良くなったら告白されちゃうもんな」
「うん」
「で?何を買いに行くの?」
「服…なんだけど」
服?服なら春は結構持っていたはずだ
「えーと…ね?私…好きな人ができたの」
「え?」
は?春は今、なんて言った?好きな人?
「だ、誰?」
「それは…いえないよぅ」
赤くなってる。可愛い。…じゃなくて!
「い、いつから?」
「高校入ってから…」
「そうなんだ。んー春に好きな人が…」
全く気が付かなかった。
「だから男の子が喜びそうな服を選んで欲しいの」
「うん。わかった」
「私が言いたかったのはこれ。で?昌也は何を言いたかったの?」
「俺は…」
言えない。せっかく俺を頼ってくれたのにここで俺が好きなんて言ったら…
「なっ、夏休みにさ!どっか颯と飛鳥も誘って行こうかと思って!」
とっさに出た言い訳の割には上出来だと思う
実際去年は4人で海とか行ったし
「あー、そういう事。わかった♪でもそれなら教室で伝えてくれてもよかったのに…」
「ちょっと用事があったんだよ」
「そうなの。あ、そういえば私買い物頼まれてるんだった!早くいかないとだから!」
そう言って春は走って行った
「春に好きな人か〜……気付かなかったなぁ」
俺はちゃんと顔に出ないようにできていただろうか、もっと早くに気持ちを伝えられていれば何か変わったんじゃないか、昌也はフェンスに寄りかかりそんな事を考えていた
目の前が滲んで見えなくなる
「うっうぅっくっ………」
我慢してもあとからあとから流れ出てくる
昌也はそれの止め方を知らなかった