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第三話
雷樹が「恋」の感覚に驚いている時。
別の一人は、「恋」を考えていた。
僕は学校があまり好きではない。
義務教育も終了したのだし、遊んで暮らしたっていいじゃないか。
なのに、お母様は学校に行けという。
就職できなくなるから、行けという。
僕は学校が嫌いだ。
いつからか、はっきりとそう思うようになっていた。
君に出会えなければ、永遠にそう思っていただろう。
君は、僕を変えた
君の隣になれたことが、僕はうれしかった。
君には彼氏がいる。
でも、別れる日はそう遠くないと聞いた。
「君を自分のものにしたい」
そう思うようになったのは、いつからだろう……