表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/43

第6話「誕生日~1~」

いきなりの誕生日ネタで

スイマセン!!

【誕生日~1~】


「ふぅ~」


終了っと。

俺はパソコンのデータを処理し終わって

外の空気を吸おうと外に出た。


「りゅう」


後ろから幸平の声がした。


「なんだ?」

「なにやってんの?」

「別に。ただボーっとしてただけ。」

「ふ~ん」


なんだこいつ?

いつもと雰囲気が違う。


「幸平、なんかあったか?」

「なんにも」


う~ん。

なんか変だ。



「そうそう、さっき美咲ちゃんが、りゅうのこと捜してたよ」


美咲が?

お茶代を返したとき以来美咲は学校に顔をだしていない。

そんな美咲が俺を捜しているだと?

まぁ、とりあえず行ってみるか。


「そっか、ありがとな」

「おぅ」

「美咲って、今どこにいるんだ?」

「う~ん、家じゃない?」


家か。

遠いけどまぁ、いいか

「わかった。じゃぁ、行ってくる」

「いってらぁ~」


幸平の気の抜けた声を聞いて俺は

美咲の家に向かった。


美咲の家に着きインターホンを押そうとした時俺は自分が緊張していることに気付いた。

なんでこんなに緊張してんだ?

ただ美咲に呼ばれたから来ただけなのに。


もぅ、なるようになれっ!


俺はやけくそになりながらインターホンを押した。

家の中からバタバタと音が聞こえる。

留守では無いようだ。


ガチャッ!


という、ドアの開く音と同時に


パンッ!


というクラッカーの音がした。


「「誕生日おめでとうっ!!」」


「なんだこれ?」


いきなりなにやってんだこいつら。

誕生日?

誰か誕生日だっけ?


「りゅうちゃん、反応が鈍いよぉ~」

「・・・・・」


俺は今なにが起こっているのか理解できずにいた。


「流一、とにかく中に入って」

「み、美咲。そんなに押すなって」


ゴンッ!


俺は美咲に背中を押されつまずき、転けた。


「いってぇー!」

「ゴメン、流一。大丈夫か?」

「あぁ、大丈夫だ」


なんか、よくわからないが

誕生日会のようだ。

誰の誕生日かはわかんないままだけど・・・・


「まぁ、中に入ろうよお二人さん」


幸平っ!!?

なんで幸平がここにいるんだ?

俺の方が先に着いてるはずなのに・・・・


とりあえず、俺は中に入った。

部屋の中は綺麗に飾りが付けられ、

テーブルの上には美味しそうな料理がたくさん置かれていた。


「どうしたんだこれ?」

「みんなで作ったの」

「なんで?」

「なんでって、誕生日でしょ?」

「誰の?」


俺の言葉に、美咲は固まった。

おぃおぃ、俺そんなに変なこと聞いたか?


「誰のって、流一のでしょ?」

「えっ!」


俺は美咲の言葉にビックリした。

俺の誕生日って今日だったか?


「お兄ちゃん、まさか忘れてたの?」


はっきり言って忘れてました・・・・・


「うん」

「はぁ~、これはいかんな」


なんで丈翔に哀れみの目を向けられないといけないんだよっ!!


「悪かったな。記憶力無くて」


あぁー、丈翔の哀れみの目が嫌だっ!!

ついでにみんなの視線が痛い。


「とりあえず、食べるか」


おぉー、さすが美咲っ!!

今俺は美咲のことが天使に見えた。


「そうだよ、みんな食べようよ。折角の料理が冷めちゃうよ」


俺はなんとかこの話題から離れようと

美咲に賛同した。


みんな腹が減っていたのか賛成してくれた。


とりあえずみんな料理を食べるのに専念した。


うまいっ!!

こんなうまいの初めてだ。


「なぁ、流一」

「なんだ?」


美咲がみんなから隠れるように俺に声をかけてきた。


「後で、外に出ない?」

「あぁ、いいよ」

「うん、じゃぁ後で」

「おぅ」


なんだろう?


俺はそれが気になってしょうがなかった。


しばらくして、テーブルの上の料理は全部無くなり

みんな食べ過ぎて動けない状態になってしまった。


俺は、美咲のことが気になって動けないほど食べていない。

みんなしばらくは動きそうにないので暇になった俺は一人でなにをしようか

考えていた。

そんなとき、美咲と目が合った。


美咲も腹八分目といったところだろう。

俺に目で合図をし、すっと立ち上がって外に出た。

俺も美咲を追いかけるように外に出た。


「美咲、どうした?」


俺は唐突に聞いた。

だって気になってしょうがないんだもん!


「別に。ただ二人でゆっくり話したかっただけ」

「そっか」


なぁ~んだ。

俺はてっきり告白タイムかと思ったじゃねぇか。

ちょっとテンション↓した。


※こんなに早い段階で告白したら物語的にダメだろ by作者


知るかっ!!

そんな作者の都合なんて知らねぇよ!


「なぁ、流一」

「ん?」

「ちょっと散歩しない?」


散歩かぁ~、いいな。

散歩俺好きだし。


嘘だと思ったやつは後で殴ってやる。


※(思っちゃったよ・・・・) by作者


「おぅ、いいぜ」


俺たちは川沿いをそって歩いた。


こうしてるとなんか落ち着くのは何でだろう?

美咲と幼なじみだからか?

う~ん、違う。

不思議だ。


「夕日だ」


へっ?


俺はずっと下を見て何故落ち着くのか考えて歩いていたから

気付かなかった。


俺は前を見た。

綺麗な夕日だった。


美咲の顔もどこか満足げに見えた。


しばらく二人で夕日を眺めていた。


「さて、そろそろ帰りますか」


すっかり、日も沈んで暗くなってきた。


「うん、そだね」


俺たちはみんなのところへ戻った。


次回も誕生日ネタです


次はもっとバカ騒ぎします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ