第39話「諦めない」
【諦めない】
「悠河、なんで白川君がいるの?」
「えっ!?い、いや・・・・付き添い?」
なんでそこで疑問系になるんだよ工藤・・・・・
だいたい保健室に入ってすぐに
邪魔者扱いされて軽くショック受けてるんだけど・・・・
「悠河ぁ、彼女がいるなんて聞いてないよぉ」
「佳奈が話しを聞かなかったんだろうが!!」
小澤の隣にいるちびっ子が工藤にクレームを言っている。
俺がちびっ子って言うのもアレだけど・・・・・
小澤の肩の位置に頭がある。
俺も同じ感じだけど・・・・・
牛乳飲まないといけないな・・・・・
「白川、紹介するよ。幼なじみの岬佳奈だ」
「どうもですぅ」
「ど、どうも」
なんか間延びした声だな・・・・
「それより説明してもらいましょうか」
「わかったから俺に関節技をかけるのやめてくれないか?」
よく見れば工藤の肘に小澤が関節技をきめている。
痛そうだ・・・・
「先輩!やめるですぅ!!悠河が痛がってるですぅ!!」
「うっ・・・・・」
小澤が工藤の腕を放した。
なんか工藤の奴は幸せ者だと思えてきた・・・・
俺の場合、技をかけるのが美咲で美琴が俺を精神的に追い込んでくるだろうからな・・・・
まっ、工藤みたいな状況じゃないだろうけどねっ!!
「佳奈、ちょっと来い」
「わかったぁ」
工藤が佳奈ちゃんを連れて廊下に出たけど
なにやってるんだろう?
「白川君」
「なに?」
工藤が部屋を出て行ったのを確認して
小澤が俺に話しかけてきた。
「悠河の事なんだけど、なんか知ってる?」
「う~ん、今回の事に関しては俺も今知ったばっかたから・・・・」
「そっか・・・・・」
なんか残念そうだな・・・・
まったく、小澤みたいな彼女がいながら工藤は何をやってるんだ!!
「紗織ー!!話しがあるー!!」
工藤の声と同時にドアが開いて佳奈ちゃんが戻ってきた。
「んじゃ、白川君。私行ってくるね」
「いってらぁ~」
なんか小澤は心配そうに部屋を出て行ったけど大丈夫かな?
「ちっちゃい先輩!!」
「ふぇ!?」
いきなり『ちっちゃい』って言われたよ・・・・
ショック!!!
「ちっちゃい先輩どうしたんですかぁ?」
「べ、別にどうもしてないよ」
わ、悪気はないんだよね・・・・きっと・・・・
「私は悠河にふられたですぅ・・・・」
「そ、それは残念だったね」
「でも悠河は諦めません!!」
「ははっ・・・・」
これは、なんて言うか笑うしか俺にはできない・・・・
「だから、ちっちゃい先輩に手伝ってもらいたいんですぅ」
「えっ!?」
嫌だって言ったら泣きそうな雰囲気なんですけど・・・・
でも、いいよって言うわけにもいかないし・・・・・
「私は手伝うわよ!!」
「森先生!!!どこから湧いて出てきてるんですか!?」
ベットの下からいきなり森先生が飛び出してきた。
もう、ビックリしたのなんのって・・・・
「ほ、本当ですか!!」
「えぇ、本当よ」
佳奈ちゃん・・・・・喜びすぎだよ・・・・・
この先生はろくでもない先生なんだから・・・・・
「色っぽい先生感謝ですぅ」
また愉快な呼び名だな・・・・
もしかして第一印象が呼び名になってるのかな?
まぁ、俺には関係無いけどね。
※ちっちゃい先輩・・・・ by作者
ピンポイントで今言われたくない事を言われたんですけど・・・・・
「それじゃぁ、作戦会議ですぅ」
「佳奈ちゃん工藤君をゲットするのよ!!」
「もちろんですぅ!!」
ははっ・・・・・楽しそうだね・・・・・




