第28話「チキチキ高校生の本気鬼ごっこ!」
【チキチキ高校生の本気鬼ごっこ!】
今日は入学式
まぁ、俺にはあんまり関係ないけどね
入学式に2年は参加しないのだっ!!
そのため今日は吹奏楽部と合唱部以外の2年は休みになる
やったぁぁぁぁぁぁ!!
さて、なにをしよう・・・・
コンコン
ん?誰だ?
「は~い」
ガチャ
俺はドアを開けた
「よっ、白川」
「工藤、どうした?」
まさかの工藤の訪問にビックリする
まっ、暇だったしちょうどいいか
「お前、今暇か?」
「そうだけど」
「んじゃ、丈翔の部屋に後で集合」
「なんで?」
「いいから、とりあえず、すぐに来い」
「わかった」
う~ん、いったい何だろう?
いつもみたいに丈翔が思いついた事をやるのかな?
しかたない、丈翔の部屋に行くか
俺は少し寝癖を直し着替えて
丈翔の部屋に行った
ガチャ
「お~い」
「おっ、来たか、りゅうちゃん」
「おぅ」
部屋に集まってるのは
男子は俺、丈翔、工藤、誠、幸平、一平
女子は美希、美琴、美咲、小澤が集まっている
「じゃぁ、始めようっ!!」
「なにを!?」
流石に急すぎるだろ
俺は状況が掴めずにいるのに
みんなは丈翔から話を聞いているのか
外に出始めた
「りゅうちゃん、早く来てっ!!」
「あ、あぁ」
俺はとりあえずみんなについて行った
到着したのは公園だ
いったいここでなにをするんだろう?
「チキチキ、高校生がやる本気鬼ごっこーっ!!!」
「「「イェーイッ!!」」」
本気と書いて『マジ』と読む!
丈翔がみんなの前に出て開会宣言的なことをした
どうやら今回は鬼ごっこをやるらしい
まぁ、暇だし俺はもちろん参加する
ここにいるみんなもやるらしい
そうと決まれば
まずはみんなでジャンケンだ
「さーいしょはグー」
「「「ジャンケン・・・・ポンッ!!」」」
おっしゃぁぁぁー!!
俺は勝ったので早速逃げるとするか
ついでに鬼は幸平のようだ
「みんなー、行くよー」
「「「ラジャー」」」
幸平のかけ声で鬼ごっこが始まった
幸平はまず丈翔を狙っているらしい
丈翔は鬼ごっこ弱いからなぁ~
ほら、捕まった
って、俺に向かって走ってきた
どうやら丈翔は俺狙いらしい
俺はジャングルジムを上っていった
丈翔もジャングルジムを上ってきた
フッ、かかった
俺は丈翔がジャングルジムのちょうど真ん中らへんに来た時に
俺はジャンプして下に着地して
今と真逆の方に逃げていった
これで丈翔はジャングルジムから抜け出すまで俺を狙わないだろう
そんなこんなで俺と工藤以外みんなが鬼になった
今の鬼は誠だ
誠は足が速いから逃げるのは大変なんだよね
ん、誠は工藤狙いか
なら、しばらくの間は俺は逃げないでいいわけだ
「ありゃ~、工藤も捕まったか」
となると一番狙われるのは俺か
しかも鬼は工藤だ
こりゃ、マジで逃げないと捕まるな・・・・
俺はとりあえずブランコに乗った
こうしとけばタッチされにくいんだよね
「おっ、来た来た」
工藤はやっぱり俺狙いのようだ
さて、どうやって逃げようか・・・・
う~ん、工藤にはマジで走って逃げ切るしかないようだな
工藤もなんだかんだ言って鬼ごっこは得意らしい
とりあえず俺はブランコの柱に上って高いところに逃げた
工藤もブランコに乗りギリギリ俺に届くぐらいの高さだ
これだと俺はタッチされるが俺はすぐにジャンプして下に着地した
他の人がいるところに向かって俺は走った
俺以外の人に狙いを変えてもらうためだ
狙いどうり工藤は美希にタッチして
鬼が美希に変わった
美希も俺を狙っているらしい
だが俺は美希からのタッチを避け続けた
美希も疲れたのか丈翔にタッチして
鬼が変わった
はぁ~、流石に疲れてきた
「手つなぎ鬼に変更っ!!」
えぇー!!
手つなぎ鬼になったら鬼が増えるだけじゃん
クソッ!丈翔の奴絶対に俺を鬼にするきだ
丈翔の意図を掴んだのか
みんな次々に鬼になっていく
結局俺以外の人が鬼だ
どうやら三人になったら分かれているようで
三人のかたまりが三つ俺を追いかけてくる
※説明しよう
手つなぎ鬼とは鬼の人にタッチされたら自分も鬼になって
最初から鬼だった人と手を繋いで二人で協力して鬼を増やしていく鬼ごっこだ
ある程度人数が増えたらグループに分かれていく
鬼の人達は繋いでいる手を離したら10秒止まらないといけない
どんどん逃げる人が少なくなっていくので最後には逃げる人が0人になることもある
by作者
というわけで俺は絶対に捕まらないように逃げ切るには厳しい状況になった
俺は複数では上りにくいジャングルジムに上って
時間を稼ぐことにした
なっ、丈翔&幸平&美琴チームがジャングルジムをもの凄い速さで上ってくる
う~ん、チームワーク良すぎだろ
俺は仕方なくジャングルジムを下りた
下には誠&工藤&一平チームと美希&美咲&小澤チームが追いかけてくる
俺はすぐに滑り台の上に行った
公園の滑り台は階段の幅が狭いから三人で上るのはキツイだろう
ここは女子グループ(美希&美咲&小澤)が上ってくる
俺はすぐに近くに生えている木に登った
時間は6時頃
食堂に行って夕食を食べる時間だ
けど、俺が逃げているので鬼ごっこが終わらない
少しばかり卑怯だが俺は食堂に向かって逃げることにした
食堂に向かって逃げ切れば俺は完全に逃げたことになる・・・・はずだっ!!
そして俺は無事に食堂についた
「おばちゃん、今日の夕食は?」
「和食だよ」
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!」
俺はテンションMAXでおかずをトレーにのせていった
「おばちゃん、りゅうちゃん見なかった?」
「ん?りゅうちゃんならそこでおかずとってるよ」
お、おばちゃーんっ!!
そこは知らないフリしてよ!
「でも、食堂で走り回ったら他のお客さんの迷惑になるからダメだよ」
か、神だ
神がここにいるっ!!
流石おばちゃんだ
俺はおかずをとり終え
テーブルに座って食べ始めた
半分くらい食べたところで
丈翔たちがテーブルに座って食べ始めた
「今日はりゅうちゃんの完全勝利だったね」
「ん、ありがと」
「流石、ちびって感じだったよね」
「美琴にだけは言われたくねぇ」
「ちょ、どういう意味よっ!?」
「ごちそうさま」
まったく、五月蠅いやつだ
俺は食べ終えてお茶をすすっていた
「それにしても、白川って運動神経いいよな」
「工藤だっていいじゃん」
「おっ、そうか?」
「なぁ、小澤」
「うん、でも白川君もいいよね」
「ありがとさん」
みんなから褒められて悪い気はしない
「「「ごちそうさまー」」」
みんなも食べ終わったようだ
俺達はみんなで食堂をでた
―次の日―
うぅー
全身筋肉痛だ
歩くだけで痛いよ
教室に行くとみんな机にうなだれるようにして座っていた・・・・・