第14話「不幸な一日」
【不幸な一日】
「ダメェェェェェッ!!!」
だ、誰だ?
ってか、こんな状況見られたら
俺ってば立ち直れないよ・・・・・
「あら、噂をすれば杉山さんじゃないの」
み、美琴だとっ!!?
これは色々な意味で危ない。
「流一、人が心配してるときにいったい何をやっていたの?」
やばい。
美琴の奴、完全に怒ってるよ。
「こ、これには深い訳があってだな・・・・」
「ふ~ん、深いわけねぇ」
だ、誰か。た、助けてください
ヘルプミィーッ!!!
「杉山さん、落ち着いて」
「「これが落ち着けるかっ!!」」
やばい、俺まで叫んじゃったよ・・・・
「まぁ、とにかく今回のことは全部先生が悪いから」
「えっ!そうなの?」
おっ!
この流れは美琴の誤解が解けるぞ。
「そうだ、先生がいきなり襲ってきたんだ」
俺は必死に状況の説明をした。
「なぁんだ。それならそうと最初から言えばよかったじゃん」
お前が入って来るなり人のことを変態呼ばわりしたんだろうがっ!!
まぁ、誤解が解けたからいいけどさっ!
「んじゃ、俺はこの辺で失礼します」
「えっ!もう行くの?」
「だって、先生と一緒にいると危ないですもん」
こんな先生といたら俺が変態みたいになって
めちゃくちゃ嫌だっ!!!
絶対一緒にいると危険だ。
「それじゃぁ、私と一緒に教室戻ろうよ」
「あぁ」
美琴と一緒っていうのもなんだけど
先生と一緒にいるよりかはマシだ。
「残念、この続きはまた今度ってことか・・・・」
「続きは絶対にありませんっ!!」
俺は思いっきり叫んで保健室を後にした。
教室に戻りフツーに授業をうけたが
正直、すごくしんどかった。
頭は痛いし、疲れて眠いし、バカばっかいるし
先生には怒られるし、女子に追いかけられるし・・・・・
今日は、すごく不幸な一日となった。