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第1話「いつもの通学路」

暇なときに読んでみる

そんな軽い気持で読んでください

第一話【いつもの通学路】


俺の名前は白川流一しらかわりゅういち

特に変わったとこもなく、そこら辺にいるフツーの高校生だ。

身長が151cmしかないことを除けばフツーだ。

まぁ、俺の周りにいる奴らが変なだけだとよく言われるが・・・・

とりあえず俺はフツーの高校生だ。

俺がこんなことを言うのにも訳がある。

それは・・・・


「おーい、流一遅刻するぞぉー」

「へぇーい」


はぁー。

俺はいつものように『あいつ』に呼ばれ家を出る。


「よっ、おはよ!!」

「あぁ、おはよ」


俺は朝からテンションの高いあいつに呆れながらあいさつを返した。


「ん?今俺に呆れただろ?」

「なっ!」


お前はエスパーかっ!

俺は心の中でツッコミをいれた。


そぅ、この朝からテンションが高いのは俺の幼なじみの

竹内誠たけうちまことだ。

誠は間違いなく学年でぶっちぎりで一位をとれるほどモテる。

女子が描く理想の恋人に限りなく近いからだ。

頭が良く順位はいつもトップ5入りするような奴だ。

運動神経だっていい。

気配りもできるし、誰とでも気さくに話し、なにげなくすごいことをやってのけてしまうようなスーパーマンみたいな奴だ。

もちろん顔面偏差値もすごく高い。

ただひとつ、こいつの悪いところそれは・・・・


『ロリコン』だということだっ!

こいつの正体を知っているのは、俺と俺の妹といつもツルんでる仲の良い奴らだけだ。

だから、こいつには彼女というものができたことは一度もない。

だけど、告白はめちゃくちゃされる。

不思議だっ!!

俺たちのようなモテない奴らから見れば一番むかつくタイプだ。


「ところでさぁ~」

「なんだ?」

「結香ちゃん元気?」

「元気だぞ」

「そっかぁー、この頃結香ちゃんと話してないなぁー」


と、寂しそうに誠は呟いた。

そぅ、誠は俺の妹の結香のことが好きらしい。


俺の妹

白川結香しらかわゆうかは、俺の妹とは思えないくらい可愛いのだっ!!

結香はよくナンパされるくらい可愛い。

頭も良いし、運動だってできる。

まぁ、幼児体系だけど、そこがいいらしい。

まったく変態誠の考えることはわからん。

そしてたまにドジなことをするのもまた、可愛いらしく

誠は結香に振り向いてもらおうと一生懸命頑張るのだが、結香は結香で問題がある。


「いいよなぁー、お前は」

「いきなりなんだよ誠?」

「だって、結香ちゃんとらぶらぶじゃん」

「誰がらぶらぶじゃぁ!!!」


そうなのだ。

結香はブラコンなのだ。

俺の周りにはロリコンとブラコンがいるんだぜ。

それに比べたら俺はフツーなのだっ!!


「もぅ、置いてかないでよぉ~」


あ、あの声は・・・・


「結香ちゃんおはよぉー!!!!」


俺の時よりもテンション高く、そしてさわやかな笑顔であいさつした誠の

腹めがけて手に持っていた鞄を投げつけた。


「グフゥッ・・・!!」


案の定誠の腹にあたり誠は地面に倒れた。


「持って」


そう言い誠に鞄を持ってもらうよう頼んだ?結香に俺は一応注意した。


「おぃ、流石に今のはヤバイだろ?」


俺が誠に哀れみの目を向けた。


「なんで?」

「なんでってお前なぁー」

「お兄ちゃん、まさかっ!!」


そう言った結香は顔を引きつらせ俺と誠の顔を交互に見た。


「お兄ちゃん、それはダ、ダメだよぉー」

「おーぃ、なにを思ってるか知らんが勝手に変な妄想すんなよぉ~」

「う、うん」


そう答えた結香の顔はまだ引きつっていた。

そんな結香にも俺は哀れみの目を向け聞いた。


「おぃ、結香」

「な、なに?」

「お前、今なに考えてた?」

「え、えっと・・・・」


よからぬ事だと思い俺は結香に問い詰める。


「結香、なに考えてたんだ?」

「それは、その・・・お兄ちゃんと・・・竹内先輩が・・・抱き合ってたとこを・・・」


俺の頭は一瞬フリーズした。


ばかかぁぁぁぁぁこいつはぁぁぁぁぁー!!!!!


「なにわかわかんねぇこと言ってんだよっ!!!」

「そうだよ結香ちゃん」


あっ、誠が生き返った。


「俺と流一がなんでそんなことにならなきゃいけないわけ?」


誠がまともなこと言ったっ!!

珍しいこともあったもんだ。


「ううぅ、ごめんなさぃ。」


はぁ、まったく結香の頭はどうなっている事やら・・・・・


「そもそも、俺が抱き合いたいのは流一じゃなくて結香ちゃんだからねっ!!」


ブチッ!!


そんな音が聞こえたかと思うと

結香から黒いオーラが全身から出ていた。


「ハハハッ、その笑えない冗談はどの頭が思いつくんだろうねぇ」


と、笑顔で誠に近づく結香。

いくら笑顔でも目が全然笑っていない。

逆にその笑顔がすごく恐ろしいものに思えた。


(死ぬかもな、誠)


俺は心の中で思った。


数秒後


「グフッ・・・・グワァッ!・・・・ヒィッ!・・・・ギャァァァ―!!!」


と、いつもの通学路に誠の悲鳴が響く。


また暇なときに続きを

読んでみてください

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