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第一章 六話 思議

時間がなさすぎてぐちゃぐちゃだからそのうちこれ書き直しますん

「扉というものは何故あるのだろうか、空間と空間を仕切るためだけに存在するのかな?そうであるとすると、その能力は完全ではないと言わざるを得ない」


嘘つきが騙る。大嘘つきが、言葉を胃から吐きだす。



「すまないね、わかりずらいかもしれないから、もう少し詳しく説明するとしようかね」


目の下にクマを貼り付けて、不健康そうに、しかし嬉々として少女は騙る。


「いらねーよ、クソカス」


そんな少女の言葉を、不機嫌そうに遮る。



「そんな変なやつと話してないで、さっさと腕動かしてくださいよ、先輩」

「いやいや柏田君、先輩が、わざわざ私の友達の知見を深めるために御高説を垂れてやるのだから、邪魔しないでくれたまえよ。君も遠慮せずに聞きたまえ」

「毎度ついででクソくだらねぇ話聞かされる私に配慮してくだせーよ」


ふむ、失敗だったかな。


「おい、カス。そんなくだんねぇこたぁどうでもいいんだよ。とっととそいつが何か、調べろ」


そう言って少年は、無造作に寝かせた少女に指をさす。


「え、こんな綺麗な女の子好き放題していいのかい??マジ??」


先程まで机に両肘をついていた少女、忌々しい大嘘つき、菅が、鼻息を荒くしてこちらに詰め寄る。相変わらずだが、気色が悪い。


「誰が好き放題していいっつったよ」

「君が言った。今言った。さっき言った!!私は記憶力は人一倍優れていると自負しているのだが、その記憶力によると、どうやら君がそう言ったらしいのだよ。いやはや大変遺憾ではあるが、しかしかけがえのない親友、否、盟友と言うべき君のためならば、私は喜んで心を鬼にして、そこの美少女の体を弄りまわすよ!!いやぁーしょうがないよねぇ??君の頼みなんだかr......プギャア!!?」


唇が触れてしまいそうな距離にまで接近してきた菅に頭突きを喰らわす。

....なるほどな、これは結構やる方も痛ぇな。次はグーで殴るとするか。

そう思考したところで、謎の効果音を発して倒れた変態に目を向ける。


「俺ぁ、こいつを調べろっつったんだ。テメェのクソみてぇな娯楽に付き合わすための玩具にしろとは一言も言ってねぇぞ。この変態科学者が」


地面に突っ伏した変態が、笑いながら再び立ち上がる。

気持ち悪...なんだこいつ..


「君ぃ...科学者に変態という言葉を使うのはやめたまえ?往々にして調べるという行為に特化した人間に、変態でない人間なぞ存在しない!!!」

「言い切りやがったな変態」


ホントにこいつ気色悪い


「っとまぁ冗談はこのくらいにするとするかね、で、この娘の何を調べればいいのかな?」

「待て、急に普通のテンションに戻るな。段階を追ってテンションを下ろしやがれ、脳の処理が追いつかねぇ」

「えーーー難しいこと言うなぁ」


コホンっとわざとらしく咳をして菅は続ける。


「っとまぁ、冗談はこのくらいにして、この究極的な美少女ちゃんの何を調べればいいのかな?あぁとくに彼女の胸部と下腹部について徹底的に調べろと言うのならば、私は大歓迎だよ!任せてくれたま....ン“グ”..!!..」


あ、しまった。つい気持ち悪くて首締めちまった。失敗だぜこいつは。


「ぶはぁ..!!!なんなんだよ!!君がそうしろって言うからわざわざテンション上げて話してやったと言うのに、酷いじゃないか」

「うるせぇ」

「...なんたる理不尽....!!!」









「で、そろそろ聞かせて欲しいんだが、彼女は一体なんなんだい?枯指妥君?」




ーーーーーーーーーーーーーーー















暖かい。体だけでなく、心までをも包み込んでしまえそうな、暖かさだ。あの人に、無機質で無感情なあの母親に、愛が備わっていれば、「ー」はこの感覚を味わうことができただろうか。


「...きゅー?」

「...........」


否、あり得ない。あり得ないのだ、そんなことは。愛などという人間の感情が誤飲し、誤解して生まれた不安定なものなんて


「そんなもの、一時的で局所的だ」


なんてくだらない。


「永続しないものに、価値はないに決まってんだろうが。俺の価値だ、これは俺が取り決めた価値で、規範で、言い換えて法だ。俺を縛り、それ故俺を自由にしてくれる。愛し、憎み、空虚に消える、くだらなく尊いものだ」

「きゅー.....?」

「テメェのその話し方にも辟易するよ。俺は合理的でない人間を好まねぇ」


なんだ、どうしたというのだろうか。

目の前で、半裸にひん剥かれ、拘束されている男の様相が突如として変化する。




「どうしちゃったの、きゅー?突然、そんな、変だよ」

「変?いつからテメェは俺を知った気でいやがるんだ?俺は俺だ。それは俺が一番よく知っている。俺が何者なんてのは、俺の心が一番よーーーーく知ってんだよ。テメェに俺の有り様を指定される道理はねぇぜ?ガキ」


思わず、言葉を失う。目の前で突然様相が変化してしまった男に、自分をガキ呼ばわりする男に。


「とりあえずさっさとこいつを外しやがれ、ガキ。話はそっからだ」























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