表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
900連休。からの復活。  作者: ヒズミユガム
1/2

まさか自分がうつ病だなんて。

 900日も休みがあると何をしていいのかわからない。もったいなくも既に600日以上が経過してしまった。

完全に自由に生きるには、やはり金が必要だ。

毎月16万の失業給付があるが、別居中の家族に10万振込んでいる。

貯金はない。借金なら約1300万ある。自己破産の予定はない。

ほぼ毎日、マンガ喫茶で時間を潰し、家ではテレビを眺めてばかり。

まあ、家賃がいらない実家があるだけましか。

両親は、母は、他界している。父は、認知症でグループホームにいる。姉と弟は、それぞれ家庭がある。

スットボケているのは、自分だけだ。 

なぜ、こうなってしまったんだろう。

ぐうたらのマヌケ野郎。人間離れした金銭感覚の持ち主。

むっつりスケベのスットコドッコイ。

等、自分を表すと、ややマイナス目の表現になるが、男は、大体こんなものでは、なかろうか。

根が真面目な分だけ道を外れると戻って来られない。

性格に由来するのか、環境に影響され過ぎたのか、はたまた何も考えていないのか。謎は、深まるばかり。

ハッキリしているのは、中年の暴走と老人の逆走は、死の危険があるということだ。

他人を巻き添えにしては、いけない。

13通目の特別送達郵便が裁判所から届いた時は、さすがに自殺を考えた。

しかし、自殺といっても、肉体を一瞬で分子レベルまで分解してくれる装置があれば別だが、中々そんな気のきいたマシンは、ない。もしあれば、かなりの人数が殺到するだろう。

利用料金は、高額で1億円だったら諦めるか、貯まった時点で自殺なんて頭にないだろう。

1億あったら、働かないけどなあ。働かなくて1億入らないかなあ。働かなくてお金を得ようとする考えがいけないのかなあ。

だったら宝くじやロトも。今まで外れた金額返してくれないかにゃ。まいっか。明日は、月1回のハローワークへ行く日だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ