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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ロヤニ爺の休日

作者: 躑躅姐さん

とりあえず日常編です、誰がなんと言おうと日常編です。

あと少し短いです。

誤字脱字あれば報告お願いします。

あぁ頭が痛い....

何故自由気ままに暮らす俺がこんな朝っぱらから出かけることになるとは、ツツジの奴に人間の街に来いと呼ばれたからだが少し機嫌が悪い。


森から出る途中であった人間は全て喰い殺した。

喰われた人間に言うのはなんだが先に敵意を向けたのは向こうだし冒険者という仕事上、たまたま森の奥から出てきた魔王以上に強いトカゲに、たまたま出会ってその時たまたまトカゲの気がいつも以上に立っていただけなのだ。


「恨むなら自分の運の無さを恨みな」


そう、人間だった血溜まりに告げると俺は無言で森を出た。

ここからは人に変身しなくちゃならない、面倒くさいがこうしないと街に入れないのだ、少々不服だがこれはツツジに呼ばれたから仕方の無いことなのだ、人間は服という物も着用しなければならないから俺は常に服を3着、アイテムボックスというツツジがくれた便利な入れ物に入れている、あのジジイも確かそんな感じの能力持ってたよな…


森から街までは遠くない、そして今俺は人の姿をしている。

人間を喰うなんて以ての外だ、それでなんだが...見たくない物見てしまった気分だった。


目の前で人間がオークに襲われていた。


俺は人間は嫌いだがオークはもっと嫌いだ、人型のくせに獣のように性に従順であり雌ならどんな生き物でも犯そうとするクソッタレな生物。


あぁ、思い出したらイライラしてきた。

殺そう、そうしたら収まるからな。


そう思った瞬間俺の手から短剣が1本現れる。

この世界で俺は魔法適正とやらがあるらしくこの短剣に見える物は俺の牙だ、その牙を鋭く尖らせたものだった。


俺はその短剣を力任せに投擲する。


バンッと音を割る音と共に短剣は音速を超えた速さでオークの心臓に突き刺さりそのままの勢いで地面に半分ほど埋まる。


「やはりこの世界は忌々しいな」


短剣を回収し血を拭き取り憎いほどに青い空に向かって呟く。


「あの...助けていただいてありがとうございます」

「ありがとうございます」


襲われていた人間と思われる奴らが感謝の言葉を投げかけてくる、やはり両方女だった。


「感謝など要らん、人間に情を持たれても困るからな」

「そんな...せめてお名前だけでも......」


ちっ、そんな目で見るな、傍から見たら俺が悪いみたいに見えるかもしれないだろうが、なんて思ってる俺の心の声などの聞こえるはずもなく、そのまま返答を待っている2人に困ったから


「.......俺はロヤニだ、そしてもう2度と俺に関わろうとするな」


何か言われる前にそのまま街に向かう。

入口にはツツジが立っており元気にこちらに手を振ってくるのが見えた、あぁ、これから地獄が始まる


「ロヤニおじいちゃんーこっちこっちー」

「何でそんなに歩くの早いんだよ、こっちはもう疲れたぞ」

「ねぇ、ここのケーキすごく美味しかったんだよ!」

「あぁそうかい、それで俺を呼んだわけか」

「うん!それもあるけど私はロヤニおじいちゃんと一緒に遊びたかったの!」


無垢な笑顔がムカつくが一緒にいて嫌だと思った事は一度もない、そういう思い込みの物質でも放出してるかのようにな。


そんな事を思いつつ店内に入る、中は何処にでもありそうな喫茶店という感じだった、こう思ってる時点で俺はコイツに汚染されてるな、人間の喫茶店なんて全く知らなかったからな。


適当に空いている席に座りメニュー表を手に取る。

向かい側に座ったツツジは椅子に座り、足をフラフラと子供みたいに落ち着きなく動かしていた。


「決まったのか?」

「うん!ロヤニおじいちゃんは?」

「俺はよく分からないからお前と一緒のでいいよ」


そう言うとツツジは店員を呼びよく分からない呪文のように注文をした。

注文してから数分後店員が頼まれたものを持ってくるが、やっぱり何を言っているかわからない呪文のようなメニューだった。


見た目はイチゴなどのトッピングひとつない簡素なケーキのようだった。

フォークを差し込むとショートケーキのスポンジとはまた違う感覚に少し戸惑いながらも一切れを口に運ぶ。

口の中は優しく程よい甘さの生地が全体に広がり舌でおしつぶせるほどに柔らかかった。


「美味いな」

「でしょ!これねチーズケーキって言うんだってさ」

「ほぅ、ショートケーキとはまた違う舌触りと程よい甘さがいいな、俺はこっちの方が好きかもしれん」

「おー!気に入ってくれた?また明日来る?」

「......仕方ない」


俺は少しの逡巡のあと渋々了承した。

これはあくまでツツジを守るためであってチーズケーキを食べる為とかではない。


「じゃあ俺はそろそろ帰るぞ、人間が多いからここはやっぱり嫌いだ」

「えー」

「帰ると言ったら帰るんだ、じゃあな」

「ぷー、じゃあまた明日ね」

「あぁ」


俺はツツジに手を振ると門を通り住処に帰る、少し思ったのだがここの警備は甘すぎやしないか?

俺みたいな人に擬態してる魔物とか余裕で入れる位の警備しかしてないじゃないか。

まぁこの街は俺の親友がいる、神が攻めてきたって返り討ちにするくらいの俺の友に相応しい最強の女がな。


色々悪口ばっかり言う俺だが結局あの街が気に入ってるらしい、だがツツジだけには悟られないようにしなきゃな、絶対茶化してくるに決まってる。


「はぁ...」


夕焼けが綺麗だな。


こんな景色“あの頃”じゃ空すら見ることが出来なかったからな、本当に感謝してるよ。


アザミ...

ロヤニおじいちゃんは実はある物をモチーフに作ったんですが何をモチーフに書いたのかちょっと忘れちゃったなぁ...分かった人は読み直すと少し面白く読めるかもしれません

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