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7 並べるとカシオペア(秘密戦隊ゴレンジャー)

 「秘密戦隊ゴレンジャー」の5人の名前は、海城(かいじょう)(つよし)新命 (しんめい)(あきら)大岩(おおいわ)大太(だいた)、ペギー松山(まつやま)明日香(あすか)健二(けんじ)となっています。

 ペギー以外は普通の名前っぽいですが、実は、一文字目を並べると「カシオペア」となります。

 ペギーなんて変な名前が付いてるのは、そのせいです。

 これは、初期設定でチーム名がカシオペアだった頃の語呂合わせの名残らしいのですが、最終回での必殺技はゴレンジャーストーム・カシオペアとなっており、伏線回収されています。


 このほかにも、戦隊シリーズでは、キャラの名前に何らかのルールがある場合が多いです。

 よくあるのが、自分の色が入っているパターン。

 レッドが赤城一平とかですね。

 ゴレンジャー同様に、名前を並べると言葉になるというのもよくあります。

 「電磁戦隊メガレンジャー」では、レッドが伊達(Date)健太、ブラックが遠藤(Endou)耕一郎といった具合に、名字をローマ字にして並べると「DENJI」でしたし、「魔法戦隊マジレンジャー」では、名前の一文字目をならべると「まほうつかい」になりました。

 毎年毎年5人以上の名前を付けるとなると、やはり色々と大変なんだろうなあという感じですよね。




 戦隊以外でも、「るろうに剣心」のキャラには、弥彦、瓢湖、番神など、新潟県の地名から付けられた名前が結構あります。

 まぁ、名前を付けるに当たって、なんらかのルールを作ると楽、ということはあります。

 戦隊なんかだと、覚えるのも楽ですしね。




 鷹羽は、キャラの名前にはいつも苦労しています。

 なろうデビュー作である「転生令嬢は修道院に行きたい(連載版)」では、メインキャラは植物の名前から取っています。

 ゲームに登場するキャラの名前という設定なので、そういう縛りを入れてもいいかな、と思ったのです。

 メイン2人の名前は、ふと思いついた「ヴァニィとセリィ」を元に、そういう愛称が付きそうな名前を考えました。

 セルローズ・バラードは、エピローグや登場人物紹介で言っているとおり、ローズでバラです。

 ヴァニラセンス・ジェラードは、バニラエッセンスのジェラートでした。

 カトレアは花の名前、リリーナ・ユーリスもリリーで百合です。リリーナは、レズエンドでの攻略キャラという設定でしたから、百合なんですね。

 サイサリス・ゼフィラスは、もちろん花の名前から付けたのですが、ちょっとお遊びでガンダムに引っ掛けています。

 「機動戦士ガンダム0083」というOVAがありまして、そこに出てくるガンダムには、蘭の名前が付けられているのです。

 ちょうど花の名前なので、使わせてもらいました。

  ゼフィラス → ゼフィランサス(GP-01)

  サイサリス → サイサリス(GP-02A)

  ドロフィシス → デンドロビウム(GP-03)

  ガーベラス → ガーベラ(GP-04)

です。

 ドロフィシスなんか、「ドロ」しか合ってません(笑)


 ちなみに、ラビリス・スケルスは、ラビリンス(迷宮)と透ける、から、パスールはパスする(通り抜ける)からのネーミングです。




 先日完結した続編「奇蹟の少女と運命の相手」の主人公のマリーは、「修道院」のラストで登場し、とにかく告白されまくって辟易している、という情報を先に出していました。

 その後で連載が決まったので、学院でマリーに絡んでくる男子院生の名前を予め7人分考えてから執筆を始めました。

 それぞれ1~2回程度の登場かなあと考えていたので、絡む順番に数字で付けることにしたのです。

 具体的には

  1(アイン)・1(ヒート)ルース

  2(ジ)ーン・2(ニ)ールセン

  3(ト)ロ(リ)ー・3(サン)トス

  4(ヒュー)ゼル・4(フォー)スター

  5(ファイ)ゼル・5(ゴ)ースン

といった具合です。

 これで、しばらく大丈夫…と思っていたのですが。


 マリーは、男の子に対して、非常に冷淡でした。

 告白して玉砕、なんてシーン、まともに書かせてくれないのです。

 まともにフラレるシーンを書けたのは、ジーンただ1人。

 他のキャラは、名前だけ流用しています。だって、せっかく考えたし。


 最初に声を掛けてくるチャラ男だったはずのアインは、背景を作っているうちに「ねえ君ってば(ネイクミット・ティーバ)」という幼なじみができ、ネイクミット(ネイク)は、マリーの親友ポジションに収まってしまったのです。

 それに引っ張られる形で、アインは歪んだいい奴としてレギュラーになり、最終的にはネイクと結婚して妻の七光りで伯爵にまでなってしまいました。

 ついでに生まれたキャラであるネイクの大出世の尻馬に乗った形です。

 ちなみに、アインの兄ニコルは、2コルでした。


 3人目として用意していたトロリーは、マリーに勉強を教わるキャラという形で登場しますが、ネイクの幼なじみでネイクを好きなのに気づいてもらえない、というおいしいキャラであり、後の方ではトロリーをずっと好きだった別の幼なじみと結婚するエピソードまであります。


 4以降は、マリーを襲ってくる刺客側の名前として使わせてもらいました。

 結局、数字を使ったのはここまでです。

 王子の名前であるカーマイン、アーシアン、セルリアンや、護衛のクロード、ルージュなどは色から付けています。

 これは、「修道院」でセリィの兄がブルーノ、その子がグリースだった流れですね。




 「奇蹟の少女」に登場するほかのキャラは、大部分は役割による語呂合わせで作っています。

  トゥーリー・オークール(通り道 送る) → ネイクを送ってくれる人

  モラーテ・キューレル(もらってくれる?) → 婚活中の令嬢

  ディワイター・ダコークァ(では、いただこうか) → モラーテの夫になる人

  コークス・ザーカイン(国ざかい) → テザルト王国との国境に領地を持つ貴族

  アイーダ・ヒールズ(間 入る) → 現場との橋渡し役

  オーリ・ファータ(織り方) → 織機のテスト要員

  アミィ・ファータ(編み方) → オーリの娘

なんて感じですね。


 なお、国の名前は

  ガルデン → ガーデン

  テザルト → デザート(砂漠)

です。





 現代物でも、名前には苦労してます。


 2つめの連載「赤い糸、いかがですか?」に登場する主立ったキャラの名には、全部色を表す文字を入れています。

 胡桃沢さんなんかは、我ながら上手いなあと思いますね。

 主人公の黒沢明星(あきら)は、男でも女でも通る名前として考えた当て字です。

 分解すると「日・月・星」となるのがお気に入り。




 3つめの連載「婚約破棄など片腹痛いですわ」のキャラは、全部お酒関係です。

  シェリーファ・ニーシュ → シェリーフィニッシュ(シェリー酒の樽で熟成させたウイスキー)

  シグルド・アイリッシュ・アルクル → シングルモルト、アイリッシュウイスキー、アルコール

  ブレンダ・カスク → ブレンデッドウイスキーとカスク

  スコッティ・マッカーラ → スコッチウイスキー、マッカラン(ウイスキーの銘柄)

  ウィスカー・アイラン・アルクル → ウイスキー、アイランドモルト、アルコール

です。

 シングルモルトの恋人がブレンデッドウイスキーという、ちょっとした洒落も入れてありますが、残念ながら突っ込んでくださる方はいらっしゃいませんでした。





 鷹羽自身の結婚をネタに書いた「FALL IN LOVE ~それは、坂道を転がり落ちるように~ 」では、主人公の結婚後の名前が「鷹羽(たかば)飛鳥(あすか)」に似るように、「鷹野(たかの)(あずさ)」にしています。

 夫になる天平は、飛鳥時代に対して天平時代です。

 実は、この作品を書く前に「あなたの胸に飛び込みたい」の企画が始動していまして、そちらの主人公に同じく鷹羽飛鳥をもじった「小鳥遊(たかなし)明日香(あすか)」を使っていたので、「あすか」が使えず「あずさ」になっています。




 ちなみに、「あなたの胸に飛び込みたい」は、小鳩子鈴さまの活動報告でのお遊び“歯が浮くほど甘いポエムを書こう”に鷹羽が書いたポエムが元になっています。

 このポエムは、小鳩さまのページで「くるくると廻る恋模様〜甘いポエムと短文の連作〜」というタイトルで発表されていますが、参加メンバーのおひとりである遥彼方さまが、ご自分のポエムを元に「かわいい親友と、憎いアイツと、素直になれない私」という小説を書かれています。

 鷹羽の企画はその後だったので、取りまとめしてくださった小鳩さま、先に書かれた遥さまから許可を戴いて、主人公の友人にお2人のお名前の一部「鈴」と「遥」を使わせていただくことにしました。

 そして、主人公が「小鳥遊」なので、それに合わせて、鳥絡みの名字で2文字、1文字にしたくなって、「烏丸(からすま)(りん)」と「(おおとり)(はるか)」になったのです。

 これで、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」と、ギリシャ神話のカラスのエピソード、「平和な空に明日(いつか)翔び立つ」という名前のギミックが決まり、主人公の名前が「明日香」から「明日翔」に変わりました。



 どうやら、鷹羽は、名前にネタを仕込むのが好きらしいです。

 今、2つの作品を温めていますが、どちらも名前にはまた妙なルールがあるかもしれませんよ。

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