27 憧れのカラータイマー(ガシャポン ヒカルナル)
今回はシンカー・ワンさまのリクエストです。
以前にも書きましたが、ウルトラマンにはカラータイマーが重要なアイデンティティです。
歴代を見ていっても、当初、世界観が違っていたウルトラセブン以外にカラータイマーのないウルトラマンはいません。
ウルトラセブンの焼き直しみたいなウルトラセブン21くらいかな。
幼稚園の頃、ウルトラマンごっこをする時は、牛乳瓶の蓋を青く塗って胸に貼り付けたものです。そのうち、2枚重ねにして、下になってる方は赤く塗ったりしてね。
家で遊ぶなら、ここに縁日で売っているようなお面を被るわけです。割と安上がりです。
小学生の頃、ウルトラマンのシリーズが早朝に再放送されていて、毎日見ていました。
「ウルトラマンA」で、ヒッポリト星人にタール漬けにされていたウルトラ兄弟が復活した時、カラータイマーの点滅音がいくつも鳴っていました。つまり、1人ずつ違う音だったわけです。ちなみに、この時、セブンのビームランプは点滅していません。エースキラーの時は点滅してたのに。
どれが誰の音かなんてわかりませんでしたが、これは結構衝撃でした。
遊びなどでは、「ピコンピコンピコン…」なんて言ってますが、実は、それぞれ違う音だった!
後になって、録画したものを聞き比べたりしたところ、
ウルトラマン 「ビボンビボンビボン…」
新マン 「ビボンビボンビボン…(若干早い)」
エース 「ピポピポピポ…」
タロウ 「ピーパーピーパーピーパー…」
なんて感じでした。
ガシャポンのシリーズで“サウンドロップ”なんていう変身音やカラータイマーの点滅音が鳴るアイテムが発売されたことはありますが、マスプロ製品ではできても、個人で音の出る回路を作るのはほぼ無理なのが現実です。
ガレージキット系でも、目とカラータイマーが青く光って赤で点滅して音が鳴る、なんて完璧なものは出ていません。…そのはずです。もちろん、音が正確であることも条件です。
昔、“カラー麺タイマー”という、3分間計れて赤点滅し、点滅音も鳴るものが出ていましたが、もう絶版です。
そして、去年、“ヒカルナル”という1回500円のガシャポンシリーズが発売されました。“光る鳴る”ですね。
スイッチを1回押すと青く光り、一定時間(約1分30秒)で赤点滅を始めて点滅音が鳴り、3分ほど(正確には2分50秒くらい)で点滅と音が止む、2回押すと、直ちに赤点滅を始める、3回押すと止まるという、これ以上は望めないくらいの性能でした。
カラータイマーの本体と、中に入れる点滅ユニットからなる構成で、本体には、青く光るだけのユニットが付属します。
裏側から見たところ
第1弾のラインナップは、本体+青ユニット、ウルトラマン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマン80です。ユニットの裏には、タイトルロゴが書かれています。新マンが「帰ってきたウルトラマン」となっているだけでもポイント高いです。
このうち、80はレア扱いで、点滅ユニットとカラータイマー本体がセットになっていて、単体で完成しますが、ウルトラマンと新マンは、別にカラータイマー本体が必要となります。
ちなみに、この本体、脇にダミーのネジ頭のモールドがあります。これは、ウルトラマンの着ぐるみの構造を再現したものです。
実際の着ぐるみでは、カラータイマーはネジ留めされていて、外して中の青セロファンを赤セロファンに入れ替えることで色を変えていたのです。そのためのネジを再現しているわけです。
更に芸が細かいことに、80のカラータイマーのみネジがなく、別造形になっています。スチール写真を見ると、80のカラータイマーにはネジがないのですね。80がレア扱いになった経緯として、これがあると思います。ちなみに、80のユニットは時間経過で点滅音が早くなるという芸コマです。
80のカラータイマー
更に更に、ウルトラマンのユニットも時間経過で点滅音が早くなるのですが、その上、点滅する時、赤というよりピンクっぽいのです。これは、初期のウルトラマンのカラータイマーがピンクっぽい光り方だったことを再現したものです。
当然のように好評を博し、特にウルトラマンのユニットはオークションなどで2千円以上の値が付いたりしていました。
このように好評だったことから、第2弾として、エース、タロウ、ウルトラの父(レア)がラインナップされました。当然、本体+青も入っています。
いやあ、ウルトラの父なんて、ヒッポリト星人の時に1回鳴ったっきりなんですけどねぇ…。恐ろしい世の中です。先にゾフィーちゃうんかい。
鷹羽は、エースとタロウだけ持ってます。
第3弾では、ウルトラマン(Cタイプ)、レオ、ドロボン(レア)、本体+青でした。
ウルトラマンは、後期に使用されたCタイプの着ぐるみに合わせて、赤く点滅するようになっています。
左が第1弾のウルトラマン、右が第3弾のウルトラマン
レオは、設定上、ほかのウルトラマンと違って3分ではなく2分40秒となっているのですが、本当に2分40秒くらいで点滅が止みます。
ドロボンは、「ウルトラマンタロウ」に登場する泥棒怪獣で、新マンのカラータイマーを奪って自分に着けたやつです。カラータイマーって外せるの!? という疑問が出ますが、実は、前述のヒッポリト星人の時、ウルトラの父が自分のカラータイマーを外してエースにエネルギーを与えるという演出があるのです。この時から、エネルギー切れを示すアイテムだったはずのカラータイマーがエネルギー源みたいな扱いになったのだと思います。
話を戻すと、ドロボンは、新マンのカラータイマーを奪った後、すぐに飛び立って逃げようとしたのですが、タロウに捕まって引きずり戻され、やがてエネルギーが切れてカラータイマーを取り返されます。本編中、なぜか点滅音が新マンと違っていたりするのですが、わざとだったのかスタッフがいい加減だったのかはわかりません。なにしろ、「ウルトラマンタロウ」に登場するウルトラ兄弟は、みんな声がタロウ風の高いエフェクトになっていたりしますし、なによりこの回の新マンは手袋とブーツが赤かったりするので。
スイッチを入れると、カラータイマーを手に入れた時のドロボンの笑い声や飛び去ろうとする声が入っている上、点滅音がちゃんとテレビ準拠だったりします。だったら、本体も新規造形しようよ。とか言いたくなりますが我慢です。
ちなみに、カラータイマーを奪われた新マンはぺちゃんこになってしまったので、本放送当時、見ていた鷹羽は衝撃を受けました。鋸でバラバラにされたレオくらいの衝撃です。あのぺらぺら新マンは、ガシャポンのフィギュアシリーズで出ています。ちょっと欲しい。
ただ、この第3弾は、人気があまりなかったようで、第1弾と第2弾が瞬殺だったのに比べ、いつまでもガシャポンが残っています。
とある店では、「大安売り!」と張り紙して1回300円になっていました。
こりゃすごいや。たぶん、レオ以外は微妙なラインナップなので、怖がって誰も回さなかったのではないかと思います。
そして、このシリーズを見た時から、鷹羽は考えていました。平成ウルトラはどうやって出すのだろう、と。
平成ウルトラ、もっと言っちゃうとウルトラマンG以降は、カラータイマーの音どころか、形自体が1人1人違います。
しかも、ガシャポンのカプセルに入れるには大きかったりもします。
でも、出ないとは思ってなかったんですよね。だって、人気あるもの。
結局、プレミアムバンダイ限定で、ティガ、ダイナ、ガイアの3つがまず出ました。
まずっていうか、これの売れ行きを見ながら、次をどうするか考えるんでしょうね。
アグル、コスモス、マックスはまだしも、ネクサス、メビウスはかなり大きいので、光らせるのが大変です。
当然というか、鷹羽はこのセットを購入しました。3個で5400円。ぼり過ぎじゃね?
それでも、出来が良ければ満足したんですけどね。
ティガ、ダイナ、ガイアって、いずれもカラータイマーのカバーが透明なんですよ。昭和のは、不透明というか半透明というかだし、半球状なのでいいんですけど、ティガ達は光ってない時は透明で、中で複雑に乱反射しているから、独特の見え方するんですよね。
それを完全に再現するのは無理だと思ってはいましたが、そもそも表面をダイヤカット風にされるとは思いませんでした。
ティガもダイナも、本物はカラータイマーの表面が丸くて滑らかな作りなんですよ。それを、あちこち面取りしてしまって。
ティガ
しかも、ユニットを昭和と同じ規格で作ってるもんだから、ダイナなんか光ってないところがあるんです。
ダイナ
オマケに、ティガって途中で点滅音が早くなるんですけど、それも再現されていません。80だって再現されているのに。
こういう辺り、プレミアムバンダイの製品って、雑でいい加減です。
企画立ててる人の顔が見たいです。
次、プレミアムバンダイでカラータイマーが出ても、もう買いません。
カラータイマーあれこれ
当初、カラータイマーはエネルギーの消耗を知らせる役割だったと思われる。
「ウルトラマン」最終回では、ゼットンの攻撃で死んだウルトラマンは、目の光が消えているがカラータイマーは点滅している。これは、エネルギーは残っているが死んだ、という意味だろう。
ちなみに、ウルトラマンはうつ伏せに倒れたのに、次のシーンでは仰向けになっている。これは、聞くところによると、うつ伏せに倒れた後、ゼットンに蹴られて仰向けになり、その上、カラータイマーを踏み割られるシーンがあったのだそうだ。円谷一さんの反対により、そのシーンがカットされたため、ああいう不思議な繋がりになっているらしい。ゾフィの赤い玉の中で、カラータイマーがなんかがさがさしているのは、ラップを被せて壊れたことを表現しているのだとか。
新マンも、「ウルトラの星光る時」で、ナックル星人に囚われている時、目もカラータイマーも消えている。
本文にある、「奇跡!ウルトラの父」では、タール漬けから解放された時、5兄弟全員が目とカラータイマー(セブンはビームランプ)が消えた状態になっている。
タロウも「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」でバードンに殺された時、目とカラータイマーの光が消えた。
このように、光の国のウルトラマン達は、カラータイマーが消灯しても体が残る。
平成ウルトラでも、ダイナが劇場版でカラータイマーが消えると同時にがっくり首を垂れて目の光が消えていく。カラータイマーが消える時、何か煙のようなものがカラータイマーから立ち昇っているように見えるのが印象的。
一方で、ティガは、「GUTSよ宇宙へ(後編)」でカラータイマーが消えた時、変身が解けてダイゴの姿に戻っている。
この辺の違いは、結構面白い。
ちなみに、「メビウス」までしか知らないが、カラータイマーが明確に壊れるシーンは存在せず、体から外れたことがあるのは、ウルトラの父と新マンだけである。




