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23 おやすみ 坊やの見る夢は(白石冬美)

 白石冬美さんのご冥福をお祈りします。

 3月26日、白石冬美さんが亡くなりました。

 白石さんといえば、メジャーなのは「機動戦士ガンダム」のミライ・ヤシマと、「巨人の星」の星明子でしょうか。

 ほかにもアニメ「パタリロ!(ぼくパタリロ!)」でパタリロをやってますね。原作者は、今話題の映画「翔んで埼玉」と同じ魔夜峰央さんです。

 鷹羽的には、「サイボーグ009(新)」の001なんかが印象的だなぁ、と活動報告に書いたら、「星の子チョビンもそうだよね」と言われてハッとしました。



 「星の子チョビン」…たぶん、かなりマイナーだと思いますが、鷹羽は好きでした。むしろ、なんで最初に思い出さなかったんだってくらい。

 「チョビン」は、1974年放送のアニメです。

 ブルンガに星を滅ぼされて地球に逃げてきた王子で、大豆から髪と手足が生えているような姿をしています。二等身にさえ届かないちびキャラです。

 左手首に「星のしずく」という、水晶玉の中に☆が入っているようなブレスレットを着けていて、これが通訳機の役割を果たして日本語や動物語を話せます。逆に言うと、チョビン自身は日本語も動物語も話せないので、星のしずくなしには誰とも意思の疎通ができません。

 一度に通訳できる言語は1つだけですが、メインキャラには人間の女の子と森の動物達(熊とか蝶とか蛙とか)がいるので、その時々で日本語と動物語のどちらかを選択します。どちらもチョビンと関わるキャラなのに、女の子と動物達は意思の疎通ができないのも面白いところでした。チョビンが間に入って切り換えながら通訳していたという印象です。まぁ、女の子と動物が揃うことってあんまりなかったと思いますけど。

 言葉が通じないときのチョビンの台詞が可愛いんですよ。何言ってるかわからなくて(笑)

 普通、そういう時って、周囲のキャラの方がウギャウギャ言いそうですけど、「チョビン」では逆に、チョビン自身の台詞がわからなくなるんですね。視聴者は周囲のキャラの目線になってます。


 ブルンガの手先としてよく登場するのがレーダーこうもりで、黒い球体に一つ目があって、こうもりの羽が生えているというデザインです。アークダーマにこうもりの羽がついたような…と言ったら、ますますわかりにくいでしょうか。

 チョビンは、それなりに身軽でぴょんぴょん跳ねて移動しますが、戦闘能力はほとんどないので、こうもりを倒すのは、熊が投げた岩だったり、罠に掛けて自滅させたりとかだったと思います。

 割とほのぼの系だったので、そんな戦闘シーンでも納得していたような…。

 今だったら、きっとウケないでしょうね。




 ほかにも、ちょっとマイナーなところで、1984年放送の「とんがり帽子のメモル」でグレイスを演じてたりもします。

 「とんがり帽子のメモル」は、宇宙船の故障で地球に不時着したリルル星人の少女メモルと、地球人の少女マリエルとの交流を描いた作品です。

 リルル星人は、身長10cmほどの小人で、宇宙船には、メモル以外にもメモルの祖父など数十人が乗っていました。

 リルル星には、“ゴロニャン”という猫に似た(リルル星人にとって巨大な)動物がいて、リルル星人を獲物としているため、メモル達は“ゴロニャンに会ったら死んだふり”という対処法を練習しています。熊みたいですね。熊の場合、死んだふりは逆効果らしいですが。

 メモル達は、地球でも、当初は猫を“ゴロニャン”と呼んで恐れていました。

 「生きたかったら死になさい♪」というゴロニャン体操は、是非一度聴いていただきたいところです。

 メモルは、たまたま出会ったマリエルと仲良くなりますが、グレイスの役どころは、マリエルに意地悪する女の子です。

 マリエルに親切にしてくれるオスカーという少年がいるのですが、グレイスは幼なじみのオスカーが好きで、マリエルを恋敵と思っているから意地悪するわけです。

 ところが、終盤になって、グレイスの恋は叶いオスカーと付き合い始めます。そうすると、マリエルはもはや恋敵ではないので、優しくするようになります。

 グレイスが意地悪なのはあくまで恋敵に対してであり、そうでないなら、ごく普通、むしろ面倒見のいい女の子でした。これと前後してメモル達の存在がグレイスの知るところとなりましたが、心に余裕のできたグレイスは良き理解者として振る舞います。

 単なる憎まれ役じゃない、ちゃんと筋の通ったキャラとして、鷹羽は好きでした。

 白石さんの声だからこその説得力というのもあった気がします。



 あと、白石さんがやっていた印象的なものとしては、「ピンク・レディー物語」のナレーションとか?

 「伝説巨神イデオン」のカーシャとか? コスモに「しよ?」とキスをねだってたシーンはちょっと印象的。その後、ヘルメット同士がぶつかってできなかったのも。

星明子

 「巨人の星」星飛雄馬の姉。飛雄馬のライバル花形満と、後に結婚した。電信柱の影から「飛雄馬」と見守っているイメージが強い。鷹羽は、柱などに半身を隠して「ひゅーま」とつぶやく芸を持っている。



「パタリロ!(ぼくパタリロ!)」

 常春の国マリネラの国王パタリロ8世を主人公とするマンガ。アニメ化された際、“タイトルの意味が判らない”ということで、途中から「ぼく」が頭に付けられた。

 当たり前のように男同士のベッドシーンがあるという、とんでもないアニメ。



アークダーマ

 アニメ「絶対無敵ライジンオー」の敵:ジャーク帝国の侵略兵器。直径15cmくらいの黒い闇の塊。「迷惑」という言葉に反応して目が開き、見たもの(侵略対象が迷惑だと思うもの)に変化する。最初はアークダーマのサイズから始まって、小さな悪さを繰り返すうちに力を蓄えて巨大化し、ジャーク獣になる。

 「酔っぱらいなんて迷惑だ!」「メ・イ・ワ・ク…」で発動した個体が巨大化すると、両肩にとっくりの付いた虎のジャーク獣になるなど、デザイン的にも面白いものが多い。アツイドン(暑さ)、サムイドン(寒さ)など抽象的なものだと、球体のまま熱を発したりといったパターンもある。

 鷹羽は、今でも「迷惑」という言葉に反応して「メ・イ・ワ・ク…」と返すことがある。



「ピンク・レディー物語 栄光の天使たち」

 1978年放送のアニメ。実在するアイドル:ピンク・レディーのサクセスストーリーをアニメ化したもの。「空手バカ一代」や「キックの鬼」のアイドル版のようなもの。

 当然、声は本人ではない。

 OP「星から来た二人」はヤングフレッシュが歌っているが、後にピンク・レディー自身がカバーしている。



「伝説巨人イデオン」

 1980年放送のロボットアニメ。

 とある星で異星人の遺跡から発掘された宇宙船ソロシップと巨大ロボ:イデオンを軸に、地球人とバッフ・クランという異星人同士の衝突を描く。

 そもそもの衝突の原因が、バッフ・クランでは“敵意がない”と示す色はオレンジで、白は“徹底抗戦”を示すという齟齬だというのが意地悪い。地球人側からしてみると、“戦う意思はない”と白旗を掲げた途端に一方的に虐殺が始まったという印象であり、この遺恨は遂に消えなかった。

 唐突に銀河が滅んでしまう最終回のインパクトは絶大。

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