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18 日本一のヒーロー役者の拘り(宮内洋)

 拘りというのは、端から見ているとどうでもいいようなことでも、本人としてはとても大切、ということがよくあります。

 アニメ・特撮の世界でも、演出や演技など、色々な面で拘りのある人は多いです。

 前回書いた「忍者戦隊カクレンジャー」でニンジャレッド・サスケを演じた小川輝晃さんの“刀を肩に担ぐ癖”もそうですね。拘りというか、演技プランでもありますが。




 宮内洋さんは、特撮ヒーロー界の東の横綱とも言われる人です。

  「仮面ライダーV3」…仮面ライダーV3:風見志郎

  「秘密戦隊ゴレンジャー」…アオレンジャー:新命(しんめい) あきら

  「怪傑ズバット」…ズバット:早川 (けん)

  「ジャッカー電撃隊」…ビッグワン:番場(ばんば)荘吉(そうきち)

  「特警ウインスペクター」「特急指令ソルブレイン」…正木俊介 本部長

  「超力戦隊オーレンジャー」…三浦尚之 参謀長

といった具合に、レギュラーだけで4人の変身ヒーローと2人の司令官をやっています。

 ゲストとしてだと、宇宙刑事アランとかもありますね。

 4人のヒーローでは、風見志郎はいつも全力でぶつかっていく感じ、新命明はちょっと余裕を持って、早川健と番場荘吉は余裕たっぷり、と、違う印象になるよう少しずつ変えていたそうです。

 こういった拘りの一環として、「ヒーローは子供の憧れ、見本でなければいけない」というようなことをモットーに、“子供の前ではタバコを吸わない”“立ち小便をしない”“横断歩道を渡る”の3本柱を、私生活でも徹底していたそうです。

 タバコはロケバスの中でこっそり吸っていたとか。

 演技プランとしては、風見志郎を演じるに当たって、“飲食シーンを入れない”というのを徹底していたそうです。シナリオにあったりしたら、削ってもらっていたとか。

 理由は、“風見志郎はサイボーグだから”だそうです。

 個人的には、仮面ライダーシリーズでは本郷猛も一文字隼人も、コーヒーを飲むくらいのシーンはあったはずなので、そこまで拘る必要はないと思いますけれど、だからといって否定する気はありません。役に愛着を持って拘るのはいいことです。

 もう1つ、“V3の衣装は着ない”という拘りもあったそうです。

 「仮面ライダー」当初は、変身後もかなりの部分を本郷役の藤岡弘(現:藤岡弘、)さんが演じていました。一文字役の佐々木剛さんは、本編では着ていませんが、雑誌等のサービスショットで着ていたそうです。

 ライダーマンもXも、本編中で役者自身が着ていますし、アマゾンは知りませんが、ストロンガーでは、番組終了頃、城茂役の荒木茂さんがストロンガーの衣装を着て、難病で入院している子供を見舞いに訪れたというエピソードがあります。

 そんな中、宮内さんは、雑誌のサービスショットにも応じなかったとか。

 理由としては、“変身したら、風見志郎ではなくなるから”というようなことを挙げています。

 V3はOPにあるとおり、“力と技の風車(ダブルタイフーン)が回る”ことで変身します。1号の技と2号の力を併せ持っているのがウリです。1号の技ということは、つまり、変身すると動きが1号のそれに変わるのです。実際、本編中で、イカファイヤーにダブルタイフーンを止められて、パワーががた落ち、技も使えないという状況に陥ったことがあります。ならば、変身すると風見志郎とは動きが違う、というのは理に適っています。

 それに、風見志郎の一人称は「俺」ですが、V3になると「私」になるんですね。これが最初からそうだったのか、宮内さんがそう変えてもらったのかはわかりませんが、変身すると人格も一部変わるという扱いのようです。

 結果論としては、その拘りは正鵠を射ているのでしょう。

 鷹羽は、宮内さんがV3の衣装を着ない理由を、“俺は役者だから、顔の出ない仕事はしない”という拘りなのかな、とずっと思っていました。あの人は、シナリオでV3の出番のところを風見志郎のままに変更したりもしているので。

 ただ、ズバットでは、毎回のようにズバットスーツを着てるんですよね。まあ、顔を出してはいるんですけど。


 ライダーマンが登場すると聞いて“俺だけじゃ足りないってのか”と怒った話、アオレンジャーのオファーを受けた時に“脇役じゃ嫌だ”と一旦断った話、ズバットのシナリオを見て“これは俺じゃなきゃできない”と快諾した話など、役者としての自負の強さは、枚挙に暇がありません。

 実際、「ジャッカー」では、出番は少ないくせに完全にほかの4人を食ってしまいました。


 宮内さんは、アクションスターであることにも拘りがあるというか、誇りがあるようで、風見志郎のままで戦闘シーンをこなすだけでなく、命綱なしでロープウェーにぶら下がったり、道路をバイクに立ち乗りしながらV3の変身ポーズをとったり、爆発シーンの火薬を予算を圧迫するほど増やしたりと、色々やっています。

 本当に道路をバイクで走りながら変身ポーズを取ってるんですよ! 普通は合成とかトラックの荷台に載っけて上半身だけ映すんですよ。それを、本当に走りながらやっちゃう。

 ここまでやられると、文句も言えませんよねぇ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] よく考えると、宮内洋さんが活躍したのは、昭和のど真ん中! 喫煙も立ちションも男の嗜みでしたねー。車も少ないから(?)横断歩道も意味なしだ笑!! 不当な評価でした! 身近な子どもたちの夢を…
[良い点] 宮内洋さん、渋い俳優さんですよねー。 お顔はよく拝見してたのに、名前をきちんと確認したことがなく! このエッセイを読んでググッたら、あー、このお方か!......って。(すみませんっ) …
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