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囲碁で異世界生きてけますか  作者: ハルさん
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どうしてこうなった

どうしてこうなった


全国囲碁高校生大会男子決勝、

勝てば高校生最強になれる。


「よし」


僕は気を引き締めて会場に入った。

対戦相手は、まだ来ていないのだろうか席は空いていた。

そして、いくら待っても対戦相手は現れなかった。

こうして、僕は最強になった。

表彰式も終わり、帰ろうとしていると


「おめでとうございます。」


突然、後ろから声がした。

振り返るとそこには、老人が立っていた。


「ありがとうございます」


僕はそれとなくお礼を言った。


「これから、どうなさるおつもりですか」


これからか、考えていなかったな。


「囲碁をやっていない人にも囲碁の楽しさを知ってもらえるよう、囲碁を広めて行きたいと思っています」


よし、完璧な返答だ。


「それはよかった。実は私こういうものなんです」


そう言って、

老人は名刺を差し出してきた。


「異世界に囲碁を広める会」


なんだこれ、

てか、異世界ってマンガじゃないんだから。


「異世界ですか、行けるもんなら行ってみたいですね」


「では、行ってくださるということでよろしいですね」


「はいはい」


もう帰ろう。

こんな人にかまっているほど、暇じゃない。


「じゃあ、もう行きますんで」


そう言って、立ち去ろうとしたその時、


"グサッ"


という、音がして体に衝撃がはしった。

そのまま、僕は地面に倒れた。

やべえ、超痛い。


「では、良い旅を」


僕を見下しながら老人は言った。

クソ、このジジイ。

そして、僕は意識を失った。



目が覚めるとそこは森の中だった。起き上がり、体をさわって異常がないか確かめる。

どうやら、異常はないようだ。ただ一つ、視界の右上にある"メニュー"と書いてあるコマンドを除いては、


「とりあえず、押してみるか」


僕は、"メニュー"を押した。

すると、

ウインドウが目の前に現れた。透過しているおかげで、完全に視界が奪われることはないが、視界が遮られて見えにくい。

ウインドウにはステータス、メール、アイテムの3つが表示してあった。

試しにステータスを押してみた。


レベル1


HP 4/4


スキル

・工作スキル (碁石と碁盤しか作れません)

・諦めれる勇気 (諦める決断が早くなります)


なんだよ、このステータスは、

レベル1はまだわかるよはじめたばかりだから。

HP 4もまだレベル1だからこの世界では良いか悪いかわからないけど、とりあえず4回攻撃されたら死ぬことはわかった。

問題は、スキルだ、なんだよ碁石と碁盤しかつくれないスキルって需要全然ないじゃん。

最後のに関しては、スキルですらねえ。

せめてアイテムは良いのが入っていてくれよ。そう思いながら、アイテムを押した。


アイテム

・囲碁の説明書 (どんなバカでも囲碁のルールがわかる説明書 使っても減らない)


確かに囲碁を広めるには使えそうだけどそれ以外なんもできねえよ。

もう無理だ、いったいどうしたら。


"スキル、[諦めれる勇気]が発動しました"


しなくていい、


"スキルの発動にともないメールが届きます"


メールかいいことが書いてあればいいけど、

そう思いながらメールを開いた。


{異世界へようこそ。あなたは、この世界で囲碁を広めるために送られました。なので、余計なスキルは持たせていません。そして、あなたが、ちゃんと囲碁広められているかを確認するため、ミッションが送られます。ミッションには、期限がありそれまでに達成できないと死にます。あと、あなたの名前はトモヤということになっています。では、異世界での生活を満喫して下さい}


できるか、満喫するもなにも囲碁しかできねえじゃねえか。


"ミッションが発令しました。メールで確認して下さい"


はじめてのミッションか、おそらく囲碁に関係あることなんだろうな、そう思いながらメールを開いた。


"ミッション1、友達を作れ 期限は2週間"


囲碁関係ねえ〜。


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