ルノア帝国 の王 現る
ルノア帝国 の王 現る
警備隊に捕まった後、僕は署で話しを聞いてもらうこともなく牢屋に入れられた。
なんでも、国家反逆罪なんてものはいまだかつて例がなく対応に時間がかかるそうだ。
牢屋には僕以外にも爺さんと渋い顔の男の2人いた。
「おい、新入りお前なにして捕まったんだ」
話しかけてきたのは見るからに年をいた爺さんだった。
「いえ、生きるために仕方なく偉い人の屋敷に進入してしまって」
「なんだそんだけか。儂なんてな若い女の子を追って女子風呂に進入してつかまったんだぞ」
たいした理由じゃないな。
「あなたはどうして捕まったんですか」
僕はもう1人の渋い顔している男に聞いた。
「拙者か。拙者は、その爺さんが女子風呂に入るのを見て止めに行ったところ捕まってしまったのでござる」
あんたバカだね〜。
てか、この人達と僕とじゃ罪の重さ全然ちがくねこっちは国家反逆罪だぞ。
"ガチャ"
と、音がして牢屋が空いて僕を捕まえたアルなんとか大佐が入ってきた。
「アルなんとか大佐じゃない。アルクス大佐だ」
なんか心読まれたんですけど。
「読んでない」
「バリバリ読んでんじゃん」
「まあいい、トモヤ君。国王様がお待ちだ」
「え、、」
「なんでも君はこの国初の国家反逆罪を起こした人物だからね。すでに、国王様の命令でギネスブックにも登録している」
余計なお世話だよ。
後、こんなんのギネスに載っけていいのかよ。
次超える人、国家反逆罪2回もしなきゃならないじゃん。
「確かに超えるのは難しそうだな」
「だから、心を読むな‼︎」
牢屋から出された後、僕は王様のいる城に連れて行かれた。
城に着くと僕とアルクス大佐は王に間に案内された。
「なんで、あんたも一緒に来てんだよ」
「そんなの決まってるだろ、大佐だからだ」
全くわからん。
「そういえば、今更なんですけど国王様ってどんな人なんですか?」
「そうだな。まあ、一言で表すなら人ではないと言ったとこかな」
それは、国王様が人並みはずれて優れているといういみなのだろうか?
「まあ、会ってみれば分かる」
そんなこんなしいてるうちに王の間に着いた。
そこは、すべてが金で出来ているかのように光輝く部屋だった。
その中でも一段と輝くのは赤いじゅうたんの先にある国王様が座るであろう椅子だ。
そして、その椅子にはいま1人のいや1羽のペンギンが座っていた。
「よく来た。我こそがルノア帝国第13代目国王 ウルスラ・ペン・ギンである」
マジでこの国どうなってんの?