一段落つきました
一段落つきました
"ミッションがクリアされました。報酬としてスキルを獲得しました。お確かめ下さい"
領主様に踏まれた僕は新しいスキルを手にいれた。
スキル
・少しで良いんで見せて下さい (目の前にいる相手の事を一部だけ知ることができる)
名前どうにかしろよ。
でもまあ、使えそうなスキルだからいいかな。
よし、さっそく使ってみよう。
僕はまず領主様に使った。
《 名前 リーナ・カレン。一つの事に集中することが得意。
王様から名前を隠した方が謎っぽくてカッコイイと言われそれ以来自分が認めた人以外には名前を教えていない》
領主様そんな理由で名前隠してたのか。
ついでにダニエル達のも見てみよう。
《 名前 エンジェル・ダニエル。とりあえず強い。
神々の一人であるハデスが地上に訪れた際に間違って作ってしまった異物》
《 名前 モエル・モナカ。人見知りで全くしゃべらない。
元々は、精霊の森の守護者だったが森を訪れた人を追い払うときに周りの木も燃やしてしまい追放された》
《 名前 ドルコ・リスキー。いろいろ知ってる人。
・・・・・・・特に無し》
・・・・・・・・何も言えね〜。
ダニエル、ヤバすぎんだろ。もはや人ですらない。
モナカもすごいヤツだったんだな。でも、守護するヤツが森を燃やしてどうすんだと言いたい。
リスキーに関しては・・・・・・特にないな。
「ところで今更だけど君達はどうやって来たんだい?」
本当に今更ですね領主様。
「それは愚かな質問だな。もちろん歩いてきた」
お前の答えが愚かだよダニエル
ダニエルにはまだ会話は難しいらしい。
「実は......」
僕は領主様の会うために嘘をついて屋敷に潜り込んだこと屋敷の中で暴れたことを話した。
「そうだったのか。しかし、話を聞くとダニエル君はメチャクチャ強いな」
「なにそれほどでもないさ」
なんでそんなに自慢げなんだよお前。
「じゃあ、そろそろいきますね領主様」
「ああ、また来るといい」
屋敷を出るとちょうど夕日が沈みかけていた。
「みんな今回は助けてくれてありがとう」
「なに言ってんだよ俺達仲間じゃねえか」
「そうだよ気にしないでくれトモヤ君」
「‥‥‥みんな」
これから先も僕の前にはいろいろな壁が立ち塞がるかもしれない。
でも、この仲間がいればどんな困難も潜り抜けれるだろう。
「よし、じゃあ行こう」
そう言って僕は足を一歩前に出すのだった。
僕達の冒険はまだ終わらない。
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2日後
僕は今屈強そうな兵士達に周りを囲まれている。
「君がトモヤ君だね」
「はい、そうですけど」
「私は国家警備隊長のアルクス大佐だ。君には国家反逆罪の容疑がかけられている」
「え、、」
「言い逃れをしようとしても無駄だ。君は領主様の屋敷に許可なく進入しただけでなく、バードック将軍に大怪我をさせたと君の仲間が証言した」
「とりあえず、署まで来てもらうぞ」
「‥‥‥はい」
そう言って僕は警備隊の人に肩を掴まれながら足を一歩前に出すのだった。
僕達のいや僕の冒険はまだ始まったばかりだ。