勝利の先にあった物
勝利の先にあった物
私の名前はリーナ・カレン。私は小さい頃から英才教育を受け帝国の騎士にまでなった。
騎士になった私は王様から土地を与えられいまは領主をしている。
そんな私はつい最近町で流行っている囲碁というゲームに夢中だ。子供の頃からゲームや勝負事が好きだったこともありすぐにハマってしまった。
私は夢中になると周りのことが見えなくなってしまうらしい。昔、父からもらったトランプで遊んでいた時も夕食の時間を忘れて遊んでしまい母から怒られてしまった。後々それが騎士にしか使えない奥義だとわかった時は驚いたものだ。
そんな私には一つ悩み事がある。それはどんなゲームでもハマってしまうととことんまでやってしまうのですぐに敵がいなくなってしまうことだ。
1回、王様と一緒に王様が考えた大富豪というゲームをしたことがあったが、2回戦以降、私がずっと大富豪だったので王様が、
「僕は王の器じゃない」
と言って城から出て行ったきり3日間帰ってこなかったことがある。
だから、私は囲碁でも私に勝てる者はもういないと思っていた。
しかし、この男トモヤ君は違った。私がどんなに激しく攻めたてても簡単に流されてしまった。まるで大きな海のようだった。
勝負に負けた私は彼の願いを聞くことになった。騎士と何かをかけて勝負する時には挑戦者は必ず命を賭けるこれはこの国の古くからの慣わしだ。彼はその賭けに勝ったのだ。
私はどんな願いでも聞くと決めた。例えそれが「俺の女になれ」だとしても。
そして、彼は願いを言った。
「僕をおもいっきり踏んで下さい」
・・・・・・・・・ハァ!
「君はMなのかいトモヤ君」
「違います。どちらかと言うとSです」
彼はキッパリ答えた。
SなのにMなプレイがしたいということはつまり彼は自分の枠を超えて新しい道を切り開こうとしているのか。
「わかったよトモヤ君。強いうえにさらに他のことに挑戦するその態度、惚れてしまったよ。君の新たなる挑戦、私が協力しよう。ちなみに私はMだ」
「領主様そんなこと聞いていません。それより早く踏んで下さい」
彼はそう言うと土下座の体制になった。
彼の後ろにはそんな彼を羨ましそうに見つめる斧を持ったゴツい男がいた。
彼はきっとMなのだろう。
「では、行くぞ!」
そう言って私は彼 (トモヤ)の頭を踏んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、私Sもいけるかも。
「・・・・・あの、そろそろどいてもらってもいいですか」