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不幸な彼女と幸運な俺  作者: 雨宮結愛
『人生は幸せも不幸も、最後にはプラマイゼロになるらしい。』
2/5

『意識』

眉目秀麗(びもくしゅうれい)頭脳明晰(ずのうめいせき)文武両道(ぶんぶりょうどう)と様々な四文字熟語で賞賛される中、俺の机にテスト用紙を叩きつけ、こちらを睨みつける女子がいた。

正面から正々堂々と、勝負を持ちかけてきたはずの彼女は、ただ一言。


「手首、痛い」


そう言って引き返すどころか病院に直行した。

運が悪いと言うより自業自得な出来事だったが、それ以降の彼女はその不幸体質を存分に発揮していた。

する事なす事全て不幸に転じ、俺の前で醜態を晒す彼女は必ず、


「絶対に不幸にしてやるっ」


と言って去っていく。

何か悪い事でもしたのだろうかと記憶を巡らせるも、思い当たる節は見当たらない。

今度聞いてみるかと、その時初めて俺は彼女に興味を持ったのだった。


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