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かつていたあの青い星へ  作者: キャプテン
プロローグ~航海~
6/6

次の戦場へ

短いっすわ

 俺は彼女を船室に連れていくと、俺はもうそろそろ俺の船ではなくなるブリッジに一人で座る。

 あとは彼女の記憶から俺の存在を消して、終了か……ったく、この世は結構ままならねぇなぁ

 そう思いながら、帰ってきたAAUたちを外部モニターで確認する。

 この船の持ち主は一直線ににこちらに向かってくるだろうなぁ。

「おいこら希てめぇ」

 俺の顔面が吹き飛ばされる。予想外なのは俺の顔を殴りに来たのがこの船の持ち主じゃないことだったが。

「連盟のルールは聞いた。それを曲げるためにお前は何を犠牲にしようとした」

「気づいたか……まぁ俺が返ってない時点でうすうす見当はついていたということかな?」

 俺は深く腰掛け、そこにいる人間たちを見る。

「キョウのやつを返すために、俺は連盟に俺のすべてを代価に契約を持ちかけた」

「……お前それって」

 小さくため息を吐く、彼は気づいたのだろう。

「連盟を相手取っても痛手を負わせた状態で逃げることは可能だった。それをやめたのは、連盟の出した条件にある」

 俺は目を細めながら、彼にわかりやすいように言葉を選ぶ。

「彼女を地球に返す。その代わりに俺は連盟のエージェントとして働く……事が済めば軍部に徴収されるがな」 俺はそういうと、彼はまだ言っていないことがあるだろ正直に話せとつぶやく。やはり付き合いが長い分知っていたか。

「彼女の記憶から俺らのいたという記憶とここ2年間の記憶を奪う。晴れて俺の存在は彼女の中から消えるってことだ」

 友人は俺の顔面に一発拳を入れてくる。よけようと思ったが意味のある拳なので受け止めることにする。

「その意味を分かって言ってんのか!!響子の恋心をもてあそぶ……」

「だからお別れなんだ。あいつは俺がここにいることにより、帰れない。いつまでも俺に縛られちまう」

 俺はドンと机をたたく。友人はすべてを理解した顔で目を伏せた。

「すまんお前はそれほど彼女のことを愛して」

「それに俺に守るもんができちまうと、死ねないだろう?」

 そういうと友人はもう何も言わねぇよと小さくつぶやいた。

 その話を聞いていた少女がいるとも彼は気づいていなかった。


「僕の勝ちだな流石はホープくんだねぇ」

 彼はひとり惑星の研究室で自由同盟の戦艦を遠隔操作した戦艦で撃ち落としながらそうつぶやく。

 いくら技術力がある惑星でも奇襲されれば落ちていただろう。彼は彼の機体と戦艦を譲り受けることを条件に、この奇襲の情報を我々に渡した。

「となると彼が考える第3の惑星集合体、連盟でもなく同盟でもない」

 彼はすべての惑星を敵に回してでも前に進もうと決めた。そして僕たちを巻き込んだ。

「僕たち企業連はホープを支持する」


「第23特別編成隊、AAU式統括部隊長ホープ前へ」

「はい」

 迷いのない彼の眼が壇上の軍人を見据えていた。歩いていく彼の姿には、過去にとらわれていて後悔していた時の迷いがない。

 彼は彼女との別れも済ませず、彼は今頃愛しい人の中から彼自身の記憶が消えたことを承知で今この場に立っていた。

「何の因果か部隊長になったホープです。わが艦隊のAAU部隊の部隊長を預かる者として言いたいことがあります」

 彼は目を細めるといろいろな過去を振り切りながら口元をにやりとゆがませる。

「現在、連盟は自由同盟軍との戦時下にあります。戦争に出たAAU部隊の帰還率は40%ゆえに、AAU部隊は基本エリートで構成されています。まぁエリートしか生き残らないから仕方ないですが」

 彼の言葉に、集まったほぼ全員が息をのむ。先ほどまで希望に満ち溢れていた目から光が消えていっているのが見える。

「AAUを扱えるからといって調子こいてたら60%にすぐになってしまう。それを心に置いておいてください」

 彼の瞳は彼らを見ていない。ただ静かに、彼は未来を見据えていた。

「っと脅しはここまでにして、死にたくなければ俺に従え」

 彼はそう宣言すると戦火に身を投じてゆく、彼のまいた種が実ること願って。

 ただ一つ彼が把握できないのは地球圏の動きだけだろうか?

ヒロイン離脱とか何やってんのあんた!!つうことで戦争初期編に行くぞーの前に番外でVRのことについて話したいなと

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