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かつていたあの青い星へ  作者: キャプテン
プロローグ~航海~
2/6

星の守護者達

特に話の流れが急展開迎えるなんてないっす。はい、だらだらと説明口調で続けていくスタイル。


 ヒロの船で俺は事のいきさつについて聞いていた。

「ほむ、あの海賊やっぱり反連盟とつながってやがったか。つうか、反連盟の理念に賛同しなかったんだな?」

 ヒロは反連盟……今戦争をやっている敵国の連中に買われたらしい。そこで、一通りの宇宙船の操縦などを習ったとのことだ。

「いや、奴隷買うような連中信用できる?俺はある程度恭順したふりをして、データベースからあの海賊の生き残りがいるとしりああやって、のこのこ言ったわけだ」

 俺はちらりと奴隷を見る。地球人のほかにも様々な種族がいるなぁ。

響子(きょうこ)ちゃんもいたよ」

 俺はその言葉に止まるものの、ここに彼女がいないことを察する。

「とりあえず連盟の庇護下に彼らを案内しないと」

「ちょっとまて、彼女をどうするつもりだ!!」

 ヒロに殴りかかられて、俺はそれをよける。正直いうと彼の殴り掛かってきた理由には心当たりがあるが。

「ヒロ落ち着け、俺はな……戦闘訓練を積んでいるお前ならともかくここにいる他の人を巻き込むのはどうかと思うぞ」

 一時の感情で突っ走りすぎると、いろいろと面倒なことになる。彼らは元奴隷……一般人の類だ。それこそはい海賊とのドンパチに連れていくわけにはいかない。

「それにな、お前の一度目の襲撃で、奴隷が人質として有効だってあいつらは考えるだろう……まぁエージェントにも有効な手なんだがな」

 奴隷は極力傷つけないようにがエージェントの規則としてある。彼らは一般人だからだそうだ。

 その規則で命を落としたエージェントを何人も知っている。

「じゃぁどうしろってんだ!!」

「まぁ案はある。だがそのためにも、上との交渉が必要なわけだ」

 ヒロは首をかしげる。まぁ彼にはこの手のことはわかんないと思うのだが。

「こちら、エージェントホープ。逃げ出していた被害者たちを保護した」

『はい、エージェント。お手柄です。海賊から逃げ出した被害者はどうやって?』

 通信機に写った地球人と変わらない容姿を持つ女性を見ながら苦笑いをする。

「反連盟側の脱走兵が潜入、奴隷解放と海賊船を奪取し逃亡したところを拾った」

 彼女は地球人と変わらないが唯一変わっているそのきれいな赤い瞳と赤い髪を揺らせながら驚いた表情をしている。

『脱走兵ですか……で、またその脱走兵はいったいなぜそこに?』

「俺と同郷だ。反連盟に買われて戦闘訓練つまされてたらしい。あとはわかるな?」

『あぁ、戦闘民族地球人なら潜入からの大立ち回りで、海賊船奪取も余裕ですよね?』

 なんだよその戦闘民族地球人って、体力テストじゃぁ最下位の種族だろうにと苦笑いを浮かべる。

「AAUを一機申請したい。脱走兵を頭数に入れた残りの被害者救出に向かおうと思う。脱走兵のおかげで人質を取られる可能性が出たからな」

『かしこまりました。そちらの正規のエージェント数を教えてください』

「俺とフォルの二名、先ほど計18機の敵AAUを落としている戦力としては申し分がないだろ」

 そういうと、彼女の動きが止まる。ありゃ?なんで止まったのかな?

『AAU戦闘ってことは、あなた方二人もAAUを使ったということですね?フォルさんはAAUを持っていないはずですから、2機ともあなたの期待ですよね』

 あっ、やっべーテストパイロット申請すんの忘れてた。まぁわざとだが。

「ミスリオスの企業連に船体を修理に出していた時に、テストパイロット頼まれてさぁ。急ぎで任務あったから申請忘れてたわ」

『もう……申請はこちらでやっておきます。たいてい貴方のその顔はわざとですからね。個人保有となると特派に許されているのは一人1台なので面倒ですが、テスト扱いなら問題ありませんし』

 俺はゆっくりと苦笑いを浮かべると、ちらりと宙域を見る。

「どこのポイントに行けばいい?」

『その宙域だとポイント008ですね。そちらにAAU一機と回収班を待たせておきます』

 自動ナビゲーションシステムにポイント008の航路座標を登録する。

「サンクス、通信終了」

 俺はその場に浮くと、ゆっくりと溜息を吐いた。

「えらく手馴れているな」

「あいつらの残党を追うためにいろいろな任務をこなしていたからな」

 そうヒロにこたえると、俺は目を細める。

「しかし、キョウのやつぐらいは地球に返してやらないとな。俺やお前と違ってあいつにはまっとうに生きてほしいから」

 俺の肩がこつかれる。俺の後悔が目の前にある。幾たびの航海の果てがここというのなら、俺はまだ前に進むことができるのだろう。

「なぁヒロ」

「あぁ?んだよ」

 変わらないその言葉を聞き、自然と笑みがこぼれる。あぁ変わってない。

「あんときなんもできなくて悪かったな?それと生きていてくれてありがとう」

「気色悪。つうか謝る相手は俺じゃねぇだろうが」

 そうだなと、小さくため息を吐く。

「とりあえず終わらせるために行きますか!!」


「AIこの船はどこに?」

『ポイント008です。そこで被害者たちの保護を行うそうです』

 ほぅやはりあいつのにらんだ通りか、しかしまぁあいつと同じで海賊船鹵獲して逃げるとかよくやるよ。

『通信士は地球の言語を話していたため、マスターと同郷の出身と推測されます』

「……地球人て実は超武闘派の戦闘種族かなんかか?」

 俺がそういうと、AIは停止したように黙る。

『否定する要素がありません。身体能力が最底辺の種族があそこまで戦えることが異常なのですから』

 AIにも見放されるあいつの性よなぁっと通信が入った。

『ふむ、ホープの船だと思ったんじゃがな。ワシと同じドラゴニュートとはのぅ』

「浅黒い肌に小さい体躯のドラゴニュート?古龍の里の連中か!!あいつなんて奴と知り合いなんだよ。奴さんならなんか因縁の海賊保護した被害者が乗っている船にいる」

『ほう、ということは見つけたんじゃな。上々上々』

 この爺さん一体何を知ってやがるんだ?そしてあいつはいったい何を隠してやがる。

『じゃがあいつから連絡がないということは、まだなのかのぅ……仕方がないのぅ。そこの同胞よホープに伝えてはくれんか?条件次第であの件は何とかなりそうだと』

 本当に何やってんのあいつ、古龍相手に契約持ちかけたりとか自殺行為にもほどがあるぞ。

「わかり……ました」

 通信が切れると俺はどっと疲れたような気がした。ブリッジの窓から宇宙空間を見る。戦闘モードに入っていないため外がよく見える。

「しっかし、宇宙ってのはどこ行っても景色変わんないよなぁ」

 マジムリ、現実逃避しよ。


 ポイント008にたどり着いた俺は鹵獲海賊船と引き換えにAAUを自分の船に搬入する。

「そちらが反連盟の脱走兵ですか……登録が完了しました。特派エージェント見習いということで、監視者がホープ様になります」

 俺は苦笑いを浮かべながら、連盟軍の軍人を見る。こういった場合は、エージェント間での保護が一般的なのだが、なぜ連盟軍が出てきてんだろうか?

「脱走兵とのことでエージェントでは荷が重いという上層の判断でした。しかし、よろしいのですか?何かあればあなたの責任に」

 小さくため息を吐き、完全武装の兵士を見る。

「何かあれば俺が責任をもって処理をするから心配すんな」

 ヒロを船に入っているよう促すと、俺は兵士の顔をじっと見る。

「で?軍部が動いているってことは、俺も兵士として徴兵するってことか?」

「その話もありましたが、あなたが目的を果たすまで保留になります。連盟はあなたに負い目がありますしね」

 だろうなぁと溜息を吐く、フォル経由であの話を持ってきた時点でそうじゃないかとは思ったが。

「前向きに検討しておくといってくれ」

 自分の船の船内に戻ると、ヒロがフォルの前で固まっていた。

「そういえばドラゴニュートは初めてか、反連盟にはいないし」

「ドラゴニュートってことはドラゴン!!」

 うわぁヒロが目をキッラキラさせながら見てるよ。

「俺より中二心を持ったやつがいる!!しかもこの機体って、反政府軍で賞金首になってるカスタム機!!まさかこのドラゴニュートさんの?」

「あ、それ俺の私物たまにフォル……フォルマークに貸してんだ。つうか、俺賞金首だったのか」

 正直、ちょっかいをかけられてたから追い払っただけなんだけどなぁと小さく笑う。

「……お前、古龍の爺さんと知り合いだったんだな」

 古龍?あぁ上層部のドラゴニュートのことか……

「あぁ、まさか連絡があったのか?」

「そうだ、伝言を頼まれたよ。条件次第だとさ」

 俺は右目を閉じると口元をゆがませる。

「キョウちゃん生きてんだったらちょうどよかった。しかもばっちりなタイミングだぜ爺さん」

「一体何を?」

 俺は目を細めて、AAUを見上げる。

「いや、地球に返す方法をね?何人か宇宙の重要機密に触れてないやつらをピックアップして記憶封印処理を行った後地球に返すらしい。俺とお前は……まぁ無理だがね?アブダった連中のもとにまだいるというのなら、キョウちゃんぐらい返せる」

 俺は首をこきこきならせながら、張り切って仕事を始めようかとつぶやいた。

「ほらお前らも、ドッグで遊んでないで行くぞ。時間は有限だ!!」

 今までかかっちまったんだ。さっさと助けに行かないとなぁ……


 広大な宇宙の中3つの流れ星が動いている。

「レーダー網が異常に広いなぁ」

 その流れ星の中で、少年は小さくうそぶいた。少年の目に見えるのはすべてが星だった。

「軍用レーダーの類だろうが熱源探知じゃなくてよかった」

 少年はそういうと、小さくうそぶいた。

「このままどうすんだ?」

 彼と同年代の若者の声が、通信越しに響き、彼は苦笑いを浮かべる。

「お前が宙域ポイントを忘れ腐ったせいで、探さなくちゃぁなんねぇからなぁ。海賊酒場に行く」

「どうしてそんな危険なところに?奴さんたちは反連盟側だろ?」

 彼はその言葉を聞いて小さく苦笑いをする。反連盟側に海賊リストというリストがあるのは知っているがすべてがすべて反連盟側を表明しているかといえばそうでもない。

「義賊って言えばいいのかな?連盟、反連盟も人の集合体だ地方の惑星に行けば圧政をしく為政者などたくさんいる」

 彼は資格情報をOFFにして真っ暗なコックピットの中で電気をつけると小さく苦笑いを浮かべた。

「あぁなるほど。圧政からの開放をたくらむ海賊もいるんだ」

「違法だがそういうやつらに手を貸しててな。つてがいろいろあるんだよ」

 彼は小さく苦笑いを浮かべる。違法というのはうそだったりする。彼に限り上層部が自由裁量を与え黙認しているからだ。

 反連盟の流れが民間に出ると厄介なのでその対応策らしいが詳しいところは彼もまだわかっていなかったりする。

「しかし、お前さんいろんなところに顔が利くなぁ。この2年何していたんだ?」

 トカゲの頭を持つ人類がそうつぶやいた。

「いろいろな、地球までの伝手がほしかったし特殊な許可がいるからなぁ。まぁ下手うちゃ地球VS連盟なんつう無理ゲもいい戦争になりかねんかったからおとなしく裏ルートたどりまくってんよ」

 彼はな、なんともないだろとつぶやいた。

脱走したから宇宙海賊の砦の位置がわかんだろと思われるかもしれませんが

そこら辺の話はおいおいやりたいかなと思っています。

幕間ネタで現行の既存技術の問題点などをやっていきたいと思います投稿形式は不明

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