OP 『Memory of stardust story……開幕』
7/26upの新小説です。
宇宙戦争物を書きたくてupしました。
内容は随時更新されますが、掲載後に適宜一部書き換えもする予定です。
稚拙且つ拙い表現ですが、素人小説としてよろしくお願いします。
「早く!!エアロックへ……私はいいからあなたは早く行きなさい!」
「やだ……やだよ!!ママとじゃ無いと行かない!!」
コロニー内に響く破壊音……
殲滅兵器TITANによる奇襲攻撃が突然起きたのだ。
それに対応すべく、コロニーに残存する防衛軍は、連邦軍との激しい戦闘を繰り広げていた。
逃げ惑うコロニー内の市民は、我が身大事さに我先にと人を押し退け急ぐ……
そして止む事の無いアナウンスは、今も続いていた。
『市民へ連絡いたします。現在連邦軍の奇襲攻撃により、第39番コロニー稼働率が30%迄落ちています。間も無くコロニー内全域の空調システムがダウンします。直ちにお近くのエアロックへ避難ください。繰り返します……』
聞く限りその放送は、予め録音されている物だと容易に想像がつく。
何故ならば、主要軍事施設は勿論、コロニー管理棟は襲撃により既に壊滅状態なのだ。
呑気にアナウンスができる状況では無い。
この日地球連邦軍は平和条約を無視し、この奇襲を仕掛けていた……
表向きは連邦軍保有の別コロニーへ機体運搬の為の寄港。
しかし実際は、39番コロニーの破壊が目的であった。
『怪しきは滅しろ』……それが内部腐敗した連邦軍の常套手段になっていた。
39番コロニーはこの後、40番コロニーと41番コロニーを巻き込み宇宙の塵へ変わる……
宇宙暦K.B0010年の寒い冬の出来事だった。